入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

       Ume氏の入笠 「初冬」(3)

2014年10月25日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 きょうも深い青い空だ。森は沈黙し、もう鳥の声はしない。すべてが停頓したような森や草原、そして広大な両アルプスのパノラマの中で唯一、御嶽山が薄い噴煙を上げている。あれから、一か月が経ってしまった。
 燃え立つような楓の紅葉は、二、三日前に呆気なくも落葉して、色の付いた影のように木の根元をまるく飾っている。目の前の守屋山の紅葉が進み、幾重にも続くの山並みの先の、いつも目にする北アルプスとの遠近感がさらに強まった気がする。空に浮かんだ白い雲が長閑さを誘う。一人でいればこそ味わえる、自然との強い一体感、快い。



 昨夜の星空はまた格別だったようで、かんと、TBIのご両人も星の狩人となってたくさんの星や星雲を、愛用の弓矢ならぬ望遠鏡で捕えることができたという。我らがUme氏も、朝登ってきたら初の沢(しょのさわ)の大曲にいて、昨夜はいずこの星の海を旅したか、疲労と睡魔、そして大物を仕留めたあとの満足感を笑顔に浮かべていた。いずれこのブログで、三氏の成果を紹介できるとことだろう。

 今夜は若いカップルも来て、山小屋「農協ハウス」に泊まる。二人を案内して第1牧区へ登っていけば、折しも中アの山影に沈んだばかりの太陽が、西の空を真っ赤に染め上げていた。久しぶりに入笠らしい素晴らしい夕焼けで、二人ならずも案内人まではしなくも、大歓声を上げてしまった。因みに、二人は青柳駅から4時間近くをかけて歩いてきた。第1牧区への案内も、あの凄い夕焼けも、そのご褒美となっただろう。加えて、少々時代遅れの山小屋も、大変気に入ってくれた。

 ということで、山小屋「農協ハウス」とキャンプ場の営業に関しましては9月5,6日のブログをご覧ください。

 
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