台風が過ぎたというのに、抜けるような秋空にはならない。前回もそうだった。大雨や強風の後の嘘のような晴れ間を期待しながら不安な夜を耐えたものだが、何故かこのごろはそうなってはくれない。
また、それで良かったわけだが今回は、当初の予報や警報が大声で叫ばれた割には大したことはなかった。なにしろ今度の台風に関しては、BBCまでが日本を連続して大型の台風が襲うと報じていたほどだ。
紅葉が盛んだ。まだ半分ほどだという人もいるが、黄色の木々の葉に、紅い葉が日毎に目立つようになってきた。いましばらくはその美しさに浸っていればよいのだろうが、この絢爛たる森や林は季節の凋落をいつまで隠していることができるだろうか。ついそう思ったりして、霧にまかれ、色彩の薄められたダケカンバの森を眺めていると、すでに秋の早い夕暮れが忍び寄ってきていた。
1頭の大鹿を屠ったきょうは、多くを語らずにUme氏の写真に任そう。そしていつもの道を帰ろう。
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