上のUme氏の写真のように白樺の樹幹が目立つようになると、こらえにこらえていた力が尽きたかのように落葉は一気に早まる。そして、二度か三度の雨で、この景色はさらに一変する。待っていた季節は、あまり長く続かない。
久しぶりに北原のお師匠から電話がかかる。師は北原新道の草刈のことをを気にかけているのだが、現在はこの辺りは間伐作業の最中のため、お師匠とて立ち入ることができない。それで気を揉んでいるというわけだ。
毎年草刈を続けてきて、ようやく山道沿いのクマ笹の退治もかなりのところまで来ている。だから、ここで手を緩めるわけにはいかないというお師匠の気持ちは、不肖の弟子としてもよく分かる。
師の毎年の草刈の距離は、半端ではない。とてもではないが真似できない。師はそれを10年以上もやってきたのだ。
牧場の東ゲートを通り過ぎて、小黒川林道を200メートルほど下った右手に法華道の案内板がある。そこから師の草刈は始まる。まず本家・御所平峠まで、さらに法華道を芝平方面へ、そしてまた峠から高座岩まで、それで終わらず最後は北原新道・・・。こう説明しても、歩いたことのない人には想像できまい。83歳という年齢の、まさに個人の努力だ、それも並外れた!と書いても。
入笠は不思議なところ。何か人を夢中にさせ、狂わせる。
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