スウェーデン音楽留学サバイバル日記 ~ニッケルハルパ(nyckelharpa)を学ぶ

スウェーデンの民族楽器ニッケルハルパを学ぶため留学。日々の生活を様々な視点からレポートします。

今日もロックな

2007-01-31 23:20:31 | スウェーデンご飯
今日もロックなマッツ先生。
Wikの学校との音楽交流イベントは明日なので、具体的なアレンジについて詰めていきます。

グループごとに分かれ、私たちニッケルハルパは3人(相手グループは4人。ドラム、エレキギター、エレキベース、歌)。グループごとに時間を決め、マッツと相談。
Gマイナーでsextondelspolskan(16分音符のポルスカ)でLappkungenspolskanという曲。
なので、3人でマッツとの時間を待つ間、アレンジを話し合ったのだけど…。ぐったり。
何がというと、うちの学校で最年少は19歳で、二人いる。うち一人は”大人”なのだけど、今回の私たちのグループにいるもう一人のほうの19歳が典型的な大人になりたがっているティーンエイジャー。普段、笑っているうちは無邪気でかわいいし、すっごくいい子。
でも、意見を述べるような場にはまだまだ年数が必要みたい。
英語を話すことがカッコイイと思っていて、その失敬な話し方は変なハリウッドムービーの見すぎ(笑)なのかもしれない。
ともかく、その終始挑発的な”Yeah? So what?”「で?それが何?」というモノの言いにノラない努力をしながら、話し合うのは非常にストレスがたまる。
結局は残るもう一人と私で、アレンジを詰めていった…。
疲れたー!!!

相手のWikの学校は、Folkhögskolanという種類(?)の学校。
これが説明してもらってもなかなか分からない。18、19歳以上が通える公立学校(私立学校というものはほとんど存在しない)で、音楽、絵画など特別な技術を学ぶことができる。1年コースが一般的。(名前こそ違うけど、ここも似たようなシステムの学校)
ここまで聞くと、公立というところを除くと日本でいう専門学校と同じに聞こえる。
ただ、それで何らかの学位がとれるのか聞くと、「とれる」というのだ。聞く人によって皆違うことをいうので、正直、ホントかな?と思っているけど。

2月1日追記
もう二人、聞いてみたら自信ありげに「学位はとれない!修了書がもらえるよ」と言っていた。ちなみにこの二人によるとFolkhögskolanは、「エキストラ・イヤー(extra year, つまり「余分な1年」)」だと言っていた。高校で学びきれなかったさらにつっこんだ内容を習ったり、帰国子女やその他の理由で足りない授業を補ったりする、と。もちろん特殊な科目のこともあり一概に「補う」ための学校ではないけど、イメージとして「エキストラ・イヤー」だと言っていた。
マールン(Malung)にある有名なフォーク・バイオリンコースを提供している学校はこのFolkhögskolanだということを考えると、エキストラな感じはしない。私が今いるニッケルハルパの学校がFolkhögskolanと同じようなものなのにInstituteと呼ばれるのは、授業内容が国全体の文化と関係があること(National Folkmusik Centerでもある)、資金が国政府から直接出ていることなどがあるらしい。

さて、気をとりなおして。午後はソニアとの個人レッスン
前回はアニメ雑談で終わってしまったので、指ならしをして待ち構えた。
今日習ったのは、Akademipolskan。ソニアのお父さん、Ericがミュージック・アカデミーのメダルを国王から受けたときに作った曲。耳で聴くほどに難しくないというけど、これは習わないと無理。楽譜からは想像できなかった指使い。その指使いだから「さほど難しくない」と言えるのだ。

そして、お父さんの作品で一番難しいのはどの曲?と尋ねると、
Splemansglädje
とのこと。Ericの作品で一番と言っていいくらい有名な曲で良く弾かれる曲だ。
意外な答えだと私が言うと、「技術的なことよりも、音楽を表現するという意味で難曲だと思う」とのこと。

最後に、Karolinermarschenの隠されたCパートを録音させてもらった。これは、複数の友人にそのパートはないほうがいいと言われて削ったらしい。作曲者本人の意志だけで決めたことではないので、とても興味があったのだ。

写真は、今日のおやつ。写真右は切り分けたもの。
コメント (4)
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