スウェーデン音楽留学サバイバル日記 ~ニッケルハルパ(nyckelharpa)を学ぶ

スウェーデンの民族楽器ニッケルハルパを学ぶため留学。日々の生活を様々な視点からレポートします。

特別講師とご飯の微妙な関係

2007-01-17 23:13:19 | スウェーデンご飯
今日はViksta Lasseの甥にあたるBosse Larssonが特別講師。
Viksta Lasseはウップランド地方で1900年代に活躍した有名なフィドル(バイオリン)プレーヤー。

彼の演奏スタイルは一般的なウップランド・スタイルとは違う。
Hjort Anders(ダーラナ地方のビングシュー出身の有名なフィドラー)がウップランドに引っ越して以来、Viksta Lasseと一緒に弾いていためビングシューの影響を色濃く受けているのだ。そして、今日の特別講師BosseはおじさんにあたるこのViksta Lasseとよく一緒に弾いていたということで、当時の話を交えて何曲か教えてくれた。

習った曲のうち一つは、Olof Hellstadtが息子のPerに教えて、そのPerがJohan Bohlinに教えてJohanも息子のAugust Bohlinに教えて、AugustはIvar Tallroth(この学校の先生ウロフがその人とデュオでずぅっと昔CDを出していたはず)に教えて、そのIvarに習った曲らしい。
ちなみにOlof Hellstadtは国王グスタフ三世の前で演奏したことがあるという有名な話。Olof Hellstadtが誰に習った曲なのかは記録がなく誰にも分かりません。こうしてみると伝承音楽とはすごいなぁ。

事前に、Bosseは何でも知ってるから曲のことでもなんでもきいたらいいと言われていた。でも寄る年にはかなわない。何歳くらいだろう?おじいちゃんといった風貌。
曲をたくさん知っている人にありがちなのだけど、曲を聞いたら思い出すけど、自分からはなかなか出てこない。
そうそう、漢字と一緒。読めるけど書こうとすると苦しい。年を重ねるとその傾向は増す。
こちらも、もっと上手く聞けたらよかったのだけど。

そうだ、スウェーデンの伝統音楽といえば、「3匹のニシン(魚の名前)と一かけらのパン(Tre strömmingar och en kaka brod)」という妙なタイトルの曲(ダーラナ地方)が有名。入門編のようなCDには必ずと言っていいほど入っている。
このタイトルは長すぎるので、Matlådan(Food box)というニックネームでBosseが呼んでいた。納得。

ゲストがいる時はFIKA(ティータイム)やランチが楽しみ。
いつもよりちょっとだけ張り切ってくれるのだ。ちなみ、ゲストは夜ごはんは食べないので、ランチが腕の見せどころ。
左はおやつ。右はサーモンのバジルペースト添えにクリームソースをかけて。
左の写真の手書きの文字は「小麦はつかってませんよ」という意味らしい。小麦アレルギーの人がいて(小麦分解酵素が無いんだって!)、スウェーデンではよくいるそう。普段はベジタリアン用(バターやミルクも牛からのものなので口にしない)と合わせて、3種類ほど作り分けている。
コメント
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