スウェーデン音楽留学サバイバル日記 ~ニッケルハルパ(nyckelharpa)を学ぶ

スウェーデンの民族楽器ニッケルハルパを学ぶため留学。日々の生活を様々な視点からレポートします。

Grandで演奏 その1

2007-01-21 19:40:54 | スウェーデン生活
お金をくれないなら演奏しない云々で話し合っていた件は、結局支払われることに。(1000krと交通費、建物内のカフェでの飲食)

前、話をきいたとき大学かどこかで弾くのでは、と皆で想像していたけど詳細を聞いてみると違っていた。
場所はウプサラにあるGrandというライブホール。
Klintettenというバンド(もちろん民族音楽)が、コンサートとダンスの伴奏をする。ダンスは延々とエンドレスに続くので、そのバンドの休憩のため私たちが間に2回ダンスの伴奏をする。

夕方の電車に乗り込んで出発!
みんな黒っぽい格好してニッケルハルパを背負っている姿が軍隊みたい!と友人I。そうね、私たちESI(学校名の略称)アーミー(軍隊)!FBIならぬ、E.S.I. いぇーい!と盛り上ります。きっと電車で私たちって妙な集団。(スウェーデン人ならみんなニッケルハルパを知っているというのは大間違いで、名前は聞いたことあると言われればまだマシ)

ホールでサウンドチェック後は、2階のカフェで軽くサンドイッチを食べ腹ごしらえ。
このカフェ、単にライブ前後にお客さんが利用するカフェスペースで、特に凝った内装でもコンセプトのある空間作りをしている訳でもない。
なのに北欧っぽいのは、売っている商品(ランプとかカーテン)にダサいものがないんじゃないか?と思ってしまう。安物買いをしてもなぜかデザインは北欧っぽいから意図しなくてもこんな雰囲気になるのかも。

さぁーて、本番。(写真はメインのほうのバンドのもの)
ボンドポルスカを弾くと、さっそくみんな踊り始めた。ボンドポルスカのダンスの特徴はゴムのように伸び縮みするターンでスウィング感たっぷり。みんなのノリノリのスウィングが伝わってきて、弾くほうもスウィングたっぷりに盛り上ってくる。
そうか、これがダンスと演奏の相乗効果なんだ!ダンサーと一緒に打ち合わせた演奏とは全然違う。ダンスの練習に合わせて弾くのとも全然違う。同じような演奏はしたことがあるけど誰かのグループに混ぜてもらっていただけなので、「自分達でリードして盛り上げて行く」という経験が初めて。だって、テンポを決めるのもノリを出すのも全て私たち。
2拍子のショティシュを弾くとみんな飛び跳ねるように踊り始めた。必然、こちらも負けてられない!みんなエレキギターでも弾くようなポーズでニッケルハルパをかき鳴らす。すでに電車から頭のネジがゆるみ始めていた私たちはかなりステージを楽しんだ。お客さんは、もっとボンドポルスカが踊りたいとリクエストしてくる。

私たちがこの話を依頼されたとき、ウップランドの曲だけしか弾かないで欲しいと言われていた。何でだろう?と思ったけど、当日の様子をみて納得。このメインの方のバンドは、色んな地方の曲を弾くバイオリン編成なので繊細な感じの曲が多い。そこで、合間にウップランド一色の時間が入るとガラッと雰囲気が変わて、しっかりしたスウィングの時間になるからだ。

2度のステージを終えると、楽器をおいて少し踊りに行った。
友人Jはとってもダンスが上手い。ステップを知らなくても、彼のリードで踊ると自然に体が動く。でもJはその後すぐに帰ってしまったので、私はクレージーを絵に描いたような友人Cと、もう少し踊ることに。Cはデンマークとのハーフ。
デンマークって
全くイメージがわかない。

別の友人に聞いたところによると、国民の幸福度を測る調査でデンマークがトップだったらしい。税金はスウェーデンより高く、そして福祉はスウェーデンより優れていると、その友人は言っていた。
そして国民性は陽気らしい。ちなみに一般的なスウェーデン人のイメージは、シャイで打ち解けるまで物静か。電車のたとえ話で、「最初に乗る人は一番後ろの席、次に入ってきた人が先頭、その次の人は真ん中、といった具合に離れて座りたがる」というのをスウェーデン人から聞いたことがある。

話は戻って、この友人C、デンマークとのハーフだから人一倍陽気だ、というつもりはないけれど、ともかくお酒が一滴も入っていないのに酔っ払ってるみたいにいつも明るい。
この日も、彼女と少し踊ると「暑い!」と言って外に飛び出し、雪をつかんで顔や体中になすりつけながら道の真ん中で奇声を発していた…。
それよりも、私はカナダで購入した大雪用の重いブーツで踊ったので足がヒリヒリと痛み、0時もまわっていたので友人Cを置き去りにして帰ることにした。
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Grandで演奏 その2-ウプサラ、夜の雪景色

2007-01-21 19:35:49 | スウェーデン生活
(その1の続き)
で、その0時をまわった帰り道。粉雪がさらに激しく舞っていた。
夜の雪の舞うウプサラはライトアップされていてとてもきれい。

写真右下は、ウプサラ駅のホーム。
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