スウェーデン音楽留学サバイバル日記 ~ニッケルハルパ(nyckelharpa)を学ぶ

スウェーデンの民族楽器ニッケルハルパを学ぶため留学。日々の生活を様々な視点からレポートします。

ヴェーセン(Vasen) 京都ライブ

2006-09-08 15:41:21 | 授業 楽器
今日は昨日に引き続き連続して、ウロフ(Olov)の授業。

そういえばウロフはヴェーセン(Väsen)というバンドをやっていて、何度も来日コンサートをしている。
前回は2006年の6月に奈良の元興寺で(大阪会場)コンサートをして、そのとき聴きに行ったよって話をしていたら、また今年の秋に日本でコンサートするらしい。
今回の大阪会場は京都のお寺なんって。
このバンドは全く新しい自分たちのオリジナル曲をやっていて、トラッド好きの人以外からも支持されている。日本でも結構人気。
大阪以外も東京やその他であると思うので、機会あれば一度いかが?

いつものストレッチに始まり、初日に習ったシンプルな曲をAとFの調で練習。
それからショティシュ(schottish)という4(2)拍子の曲と、それにあわせる伴奏。

一通りやると、主に今日は和音で二弦弾くコツや、コードの講義。

ウロフは他の先生と違って英語で簡単な要約をはさんでくれないので、ついていくのが結構しんどいんだけど、トニックとかサブドミナントくらいなら基本的なことは知っていたのでなんとか話についていけた。よかったー。
昨日なんて弦の話で、弦の絵なんてホワイトボードに書いてくれてもちっとも理解の助けになりゃあしない。ほんとに昨日はしんどかったもんね。

午後からはいつも楽器のメンテナンスについての講義。

弦にふれる(押える)部分の木は、チューニングの時にいじれるようにと、接着剤で固定されていない。弾いてみて音がはっきりしないものを見つけたので、さっそくペンチでつまんでスポッと引き抜いた。まるで歯医者さんみたい。
それってクラスメートが別の友達から借りたとかいう楽器だって知ってるのかな。

そして、ウロフの道具箱から細長い木を取り出すとさっそくナイフで削り、その引き抜いた部分のパーツを作っていく。
5~5.2mmのサイズでないといけなくて、デジタルメーターのついたメジャーで測りながら慎重に削って、楽器にグリグリねじ込む。
そして弾いてみると音がクリアでシャープになった。こんなに違うもんなんだねーとみんなで感心。

この部分はメープルで、それもスウェーデンのメープルでないとダメなんだって。フランスのメープルは早く育つからやわらかいらしい。スウェーデンのメープルはゆっくりと時間をかけて育つのでしっかりとした、中身のつまった硬い木になるんだとか。
人や勉強なんかでたとえてもそうかもしれない。
付け焼刃で一気に覚えるより、時間をかけてゆっくりと体にしみこませたほうが、より理解が深まる。

とりとめもない話になってしまった。
楽器の練習もちゃんとやらないと!とういことで今日はおしまい。
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オクターブハルパ(Holger)

2006-09-08 15:40:37 | ニッケルハルパ
和音や伴奏の話が中心だったので、音がはっきりするようにと、ウロフがめっちゃでかいハルパを持ってきた。
オクターブハルパ(Holger)といって、通常の3割り増しのサイズ(写真)。
音は通常より1オクターブ低い。
チェロのような深みのある音色だけど、共鳴弦がついているのでまた一味ちがう音。

これは昔からあるタイプではなくて、伴奏用に作られた最近のもの。こういう新しいタイプの楽器は、私の楽器を作った人でもあるOlle Plahnというおっちゃんがほとんど作っていて、他にもエレキニッケルハルパ(Electronic nyckelharpa)なんてのも最近つくってた。

それにしても、こいつはデカイ!
このオクターブハルパは学校に1台置いとくから、オフィスでサインして貸し出しOKって。やったね。今度ためしてみよう。
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9/5の食事を紹介

2006-09-08 15:17:16 | スウェーデンご飯
今日はこの学校で学校関係者が集まっての会議が行われていて、人が多いせいか、ご飯はいつもおいしいけど、今日は豪勢!

それでは9/5の食事を紹介。

朝は、フレーク、パン(付け合せにチーズ、野菜など)、Filmjork(サワーミルクだけど、それよりはヨーグルトに近い)、フルーツなどお好みで。

お昼は、サラダ、インゲン豆とお肉のスライスにブラウンソースをかける。
かなりおいしい。(写真)

さらに午後のフィーカ(Fika、ティータイムのことで午前、午後2回ある。)では、アイスクリームとメロンとクッキー。うー、太りそう。

夜は夜で、豪勢で豆とライスっぽい粒とタマネギ、葉っぱが入ったもの。でも、お昼が肉だったせいかメインが豆料理だからちょっとだけほっとした。

きっと数ヶ月後には数キロ増えてそう…。
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ダンス(Swedish Folk Dance)

2006-09-08 08:00:00 | 授業 ダンス
9月5日 ダンス(Swedish Folk Dance)

ダンスの授業が週に一度あって、今日は第一回目。
フォークミュージック(民族音楽)なのでフォークダンス(民族舞踊)も少しはできないとね、という趣旨らしい。

フォークダンスときくと普通はどういうイメージをもたれるのかな?
ひらひらしたスカートでブンチャブンチャ?
それともキャンプファイヤーを囲んでマイムマイムとか?
どれもはずれではないけれど、
フォークダンスなど“フォーク~”って、その土地固有のもの。だから世界各国でそれぞれだし、一つの国の中でもいろんな種類があるので、実はこんなイメージとひとくくりにすることができない。

さて、話がそれたけど今日の初レッスン、習ったのは、
1、ポルスカ(前半がボクメス、後半がレギュラーターン)(Polska)
2、エンゲルスカ(Engelska)

ポルスカとはスウェーデンの3拍子の曲(用語集参照)で、これがかなり難しい。たいていは1拍目と3拍目にアクセントがある。
そのたいていのポルスカのダンスは、この3拍でほぼ360度の回転をする。
ちなみにワルツは3拍で約180度の回転なので、比べるとポルスカはかなりの高速回転。
女性・男性のペアで、一つのコマがまわるように、しっかりとした軸をもって回転しながらさらに大きな円を描く。軸が真っ直ぐで滑るように移動する様は、静かで優雅な印象。

ちなみに、前半部分のボクメスとは3拍子を逆回転しながら2ステップで回るもの。
エンゲルスカ(Engelska)は、名前から想像できるようにEnglish。イギリスのダンス。

ともかく、何度も練習したことあるけどポルスカの回転は、ほとんどうまくいった試しがない。ところが下手なり結構まわれた!やった!

1、一人で音を聞いて(回転するステップで)歩く。
2、好きな方向に歩く。
3、二人で歩く。
4、二人で一回だけ回る。
5、慣れたら2回、3回と増やす。

この順序でやると、あら不思議、ちゃんとまわれます。

うーん、でも、ポルスカ、回れたと思ったのに…。
エンゲルスカまで踊って、「では今日の初めのダンスからもう一度」と言われると、もうポルスカの動き忘れちゃった。
やっぱり難しい…。
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