「ウォーキング三昧」in 滋賀

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伊藤忠・丸紅のルーツ「伊藤忠兵衛記念館」

2018年12月27日 07時00分00秒 | 滋賀・近江の先人

↑伊藤忠兵衛の本家「伊藤忠兵衛記念館」の正面

12月25日(火)、近江商人である伊藤忠・丸紅のルーツ伊藤忠兵衛記念館」(伊藤忠兵衛の本家)は、滋賀県東部の人口1万人余の小さな町「豊郷町」にある。

初代伊藤忠兵衛は、五代目伊藤長兵衛の次男として生まれた。生家は紅長(べんちょう)の屋号で耳付物という繊維品の小売をし、地主でもあった。伊藤家は、この初代伊藤忠兵衛と兄の六代目伊藤長兵衛が、近江湖東の犬上郡甲良郷八目村(犬上郡豊郷町八目)で安政5年(1858年)に近江麻布類の持下り商を開業し、堺や紀州に行商した。伊藤忠も丸紅も、この年を創業年としている。

兄の長兵衛は滋賀の国元で仕入れに当たり、後に博多で「伊藤長兵衛商店」を開業した。弟の忠兵衛は、明治5年(1872年)、大阪の本町に呉服・太物店「紅忠(べんちゅう)」を開業、麻布類・尾濃織物・関東織物を取り扱った。この2つが合併・分割を繰り返して現在の伊藤忠・丸紅につながっている。
伊藤忠、丸紅は今も毎年、新卒者研修の一環として数百名が2社のルーツである伊藤忠本家「伊藤忠兵衛記念館」を訪れる。
忠兵衛の甥であり丸紅専務であった古川鉄治郎が当時(昭和12年)東洋一の小学校と言われた豊郷小学校を寄付している。伊藤家は豊郷病院を寄付している。その志、故郷愛は現代においても伊藤忠財団を通じて地元へのメセナ活動に貢献を続けている。


















↑初代伊藤忠兵衛と妻の八重