農文館2

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『アウシュヴィッツを志願した男』小林公二著、講談社刊

2015-10-03 10:30:37 | 日記
拝復 小林公二様

 玉著、お送り頂き有難うございました。
 
 ページを括るうちに、ドイツの思想家エンツェンスベルガーの『ヒットラーに屈しなかった将軍、がんこなハマーシュタイン』(晶文社)を思い起こしていました。国籍こそ異なれ、ビレツキに流れていた自由と抵抗の精神は、ハマーシュタインに共通するものでした。
 
因みに、映画好きの娘康花は、短き生涯の中で見た映画ベストテンにアンジェイ・ワイダの『灰とダイヤモンド』を入れていますが、彼女が亡くなる半年ほど前、恐らく最後の作品だったと思いますが、東京の映画館で一緒に見たのはトム・クルーズ主演のヒットラー暗殺計画を描いた『ワルキューレ』でした。
 
 そして更にビレツキを通じて、小生は、今置かれている肉体的精神的状況の中で、戦時下を描いた大西巨人の『神聖喜劇』の主人公東堂太郎を重ねています。学兄の貴重な歴史の掘り起こしに敬意を表するとともに、本書に接することができたことに深く感謝します。
これからも友人知人にも紹介してゆくつもりです。ご活躍を祈っています。                  敬具
                       
                                                   2015年8月2日 松本にて