オヤジには実の親父から形見として譲り受けた和包丁セットがある
男ばかり三兄弟の中で親父と同じ左利きが遺伝したのはオヤジだけ
さらに、趣味が魚釣りから調理までするのは兄弟の中でもオヤジだけ
だから、料理人だった親父が亡くなった時に包丁を形見として譲り受けた
柳刃包丁、薄刃包丁、小出刃包丁の左利き用の和包丁が三本
しかし、小魚をさばく小出刃包丁はあるが出刃包丁が無かった
これまでは形見以外で自分で買った右利き用の出刃包丁を、
どうにか誤魔化しながら左利きで使用していた
しかし、魚をさばく時にどうしても右利き用の出刃包丁では、
無理やり左利きで使用するので身が残る事があって上手くさばけない時があった…
そもそも包丁には両刃と片刃があり、
出刃包丁などは片刃になっている
その片刃の向きが右と左では違い、左利き用は片刃が左にある
だからいつか左利き用の出刃包丁が欲しいと思っていた
左利き用の出刃包丁などはホームセンターではなかなか販売していない
先日の夏休み中に、刃物で有名な岐阜県関市に行った時、
帰り道に刃物プラザ関刃物センターに立ち寄った
岐阜県関市は、鎌倉時代から刀鍛冶の元重が移り住み、
室町時代には刀匠が300人を超えていた
戦国時代には『関の孫六』で知られる二代目兼元が独特な鍛刀法で作られたのは有名
そんな名刀の産地である伝統技能が刃物産業として受け継がれている
刃物プラザ関刃物センターではいろいろな包丁が
市価の2割から3割引きの価格で買える
最初は左利き用の和包丁を探していたが自分で見つけられず、
女性店員さんに左利き用の出刃包丁は無いかと聞いた
すると、やはり左利き用の和包丁は数が少なくてあるのはこれだけと見せてくれた
刃渡りの長さが違う三種類の中から刃渡り180mmが程良い
価格も手頃だったので購入
メーカーは、包丁トップメーカーとして有名な『正広』
『正広作 和包丁 別撰 シリーズ 別撰 出刃 180mm』
プロの料理人が使うような高級品ではないが、
ようやく左利き用の出刃包丁を手にして満足
これでさらに魚さばきに腕が振るう事が出来る