去年の暮れ、マンションの同じ階にお住まいのSさんと、(それまでは面識もなかったのだが)ひょんなことからお喋りする機会に恵まれた。
その時、Sさんの娘さんが有名な(モダンダンスの)ダンサーで、指導者もされていることを、初めて知った。
いろんなダンスに興味がある私は、「もし、娘さんがダンスの公演をされるようなことがあったら、ぜひ声を掛けてください。」とお願いしていた。
それが、ほぼ1年経った14日(土)に、実現することになった。
『Amoeba(アモエバ)』というのは、Sさんの娘さんが設立されたダンスアーティスト集団で、今回の公演は、その『アモエバ』に属するダンサーによる
ものだった。
もちろん、Sさんの娘さんも出演された。
公演が行われたのは、神戸・新開地にある「神戸アートビレッジセンター」の、こじんまりした会場だった。
こじんまりした会場ゆえに、ダンサーの体の動きはもちろん、それにつれて変化する空気の流れまで、観客の私たちは、身体で直接感じることができ
た。
『アモエバ』のダンスは、解放された身体が織りなす、流れるようなダンスで、本当に素晴らしかった。
身体の限界に挑戦されながら、限界に挑戦していることを感じさせない、自由で流れのあるダンス!
私はこんなダンスを、今までに見たことがない。
人間の肉体の可能性、そしてその肉体を使っての表現の可能性を、極限まで追求されたダンスだと思った。
私はこの公演に誘っていただいたことに心から満足し感謝して、会場をあとにした。
会場から新開地の駅までは大した距離ではなかったけれど、私は、(たぶん)初めて来た新開地の街を楽しみながら、ブラブラと駅まで歩いた。
阪神電車で新開地から元町まで行き、私は大丸百貨店で遅い昼食をとってから、≪ルミナリエ≫の点灯を待った。
今まで何度か見たルミナリエだが、いつも点灯の時間には間に合わなかった。
今回はぜひ点灯の瞬間を見たい!
そう思って、私は行列のかなり前の方に並んだ。
時間は、4時頃。
下は、まだ灯りのついていないルミナリエの装置。
4時半になると、「今日は土曜日で混雑しているので、点灯を早めます。」という放送があった。
続いて美しい讃美歌が流れ、私たちの気持ちは期待で高ぶった。
そして、いよいよ点灯!
それまで色の無かったルミナリエの電飾装置に、サーと光が流れていく。
でも、バックの空はまだ青いまま。
白い雲さえ浮かんでいる‥。
青空をバックにしたルミナリエは、やっぱりイマイチだ‥(涙)
いくら人が混雑するからと言って、4時半の点灯はちょっと早過ぎるんちがうの!?(怒)
でも私は暗くなるのを待つのはしんどくて、青空の下の≪光の回廊≫を、時折り写真を撮りながら進んでいった。
まだ青い空に、上弦の月が出ていた。
空の明るさはなかなか消えなかったが、「光の回廊」の終点近くになると、ルミナリエの灯りも少しは鮮やかになってきた。
「光の回廊」を通り過ぎ、サークル状の鮮やかなイルミネーションが設置されている、「東遊園地」のルミナリエ会場に着いた。
次は、アップのイルミネーション。
ここでもルミナリエの向こうには、多少暗くなった空に、月が上っていた。
東遊園地をぶらついている間に、空もだいぶ暗くなってきた。
その空をバックにした、東遊園地のイルミネーションを2枚。
東遊園地をちょっと過ぎたところには、別の色のイルミネーションがあった。
この頃にはさすがに日も暮れて、緑や青を主にした光が、漆黒の空をバックに、鮮やかに浮かび上がっていた。
時間はまだ5時半くらいで早かったが、私はそろそろ引き上げることにした。
次は、三宮駅近くの、クリスマスの飾り。
家に帰りついてしばらくすると、Sさんが、公演を見に来てもらったお礼にと、バラの花とチョコレートを持ってきてくださった。
私は、今日の公演が感動的だったことをお話し、恐縮しながらも、バラとチョコレートをありがたく戴いた。
こうして、神戸での楽しく、ちょっと残念だった1日が終わった。
一緒にルミナリエを見ていただいて、ありがとうございました
早過ぎたルミナリエと暗くなって、色鮮やかに輝いているルミナリエ、どちらも観られてよかったですね。 お相伴させて戴いてどうもありがとう♪