7月10日の<さわやか自然百景>は、北海道の“奥尻島”が舞台だった。
奥尻島と言えば、私の頭には、ずい分前に起こった地震のことが頭に浮かぶ。
かなりの死者・行方不明者が出たという記憶がある。
改めてネットで調べてみたら、地震発生は1993年7月12日で、「北海道南西沖地震」と名付けられた。
この地震は、震源地に近い奥尻島を中心に、火災や津波で大きな被害を出し、死者202人・行方不明者28人に及んだ。
今は地震の傷跡も癒えたであろう奥尻島…そこでの自然の営みを番組は追っていた。
まず私の目を引いたのは、奥尻島の周りに点在する奇岩の数々だった。(ここでは下に2つだけ載せます。)
次は、初めて見た鳥。
青と赤茶のツートンカラーが美しい。
「イソヒヨドリ」と言うそうだ。
同じ「ヒヨドリ」と名が付いていても、こちらの方は、ずい分綺麗な可愛い鳥だ。
次は、「スナビキソウ」と「アサギマダラ」の関係。
奥尻島の海辺には、白い花を咲かせる「スナビキソウ」が自生している。
(スナビキソウという花の名まえも、今回初めて聞いた。)
そして、そのスナビキソウを目当てに、南西諸島からはるばる海を越えてやって来るのが、渡り蝶の「アサギマダラ」だ。
(アサギマダラと言えば、秋の七草の一つ・フジバカマを好み渡ってくるということでよく知られているが、スナビキソウに
もやって来るなんて、聞きはじめだった。)
番組の説明によると、春、南西諸島などで羽化したアサギマダラは、スナビキソウの生える海岸をたどるように北上して
くるのだそうだ。
しかし、スナビキソウに集まるのは「雄」が殆どで、それは、雄が、「雌」を惹きつけるフェロモンを作るには、スナビキソウ
の成分がどうしても必要だからだそうだ。 (このことも、この番組で初めて知った!)
長い旅の果てに、アサギマダラは北海道南部の地で繁殖し、その一生を終えていく。
そして秋になれば、新たに生まれた次の世代が、再び南の島に帰って(渡って)いくのだそうだ。
(初秋、フジバカマにアサギマダラが集まるのは、南の島への帰り道で、フジバカマの蜜からエネルギーを貰うためのよ
うだ。)
最後に、番組で紹介された奥尻島の美しい夕景を載せます。