小山実稚恵さんのリサイタルに行く途中、環状線の車窓に、大川端の桜が美しく紅葉しているのが見えた。
その時は午後1時半くらいでまだお天気も良く、紅葉に陽の光が当たってよけいに綺麗に見えた。
リサイタルの帰りに途中下車して見ようと思っていたが、次第にお天気が悪くなり、時間も4時半を過ぎている。
しばし迷ったが、大川端の桜の紅葉を見るチャンスはもう無いと思ったので、ダメ元を承知で、桜ノ宮駅で下車した。
桜ノ宮駅を下りると、赤くなった桜の上に、まだほとんど紅葉してないメタセコイヤの木々が、目に入った。
桜のお花見のときにも必ず行く<源八橋>に向かった。
しかし、源八橋に着いた時には、時間ももう5時前で空も曇り、行きに見たような綺麗な桜の紅葉を見る事はできなかった。
それでも私はしつこく、桜の紅葉にカメラを向けた。
もうこれ以上ダメというところまで粘って、私はやっと撮るのを止め、桜ノ宮駅から電車に乗った。
中津に帰りつくともうスッカリ暗く、街路樹のケヤキが街灯によって、ミニライトアップされていた。