昨年、廃車寸前のところを母から譲り受けた真っ赤な愛車、モモ号。
運転していると、フロントガラスにふわっと白いものが舞いました。
あら、初雪?
…と思ったら、ボンネットの薄皮がぺらぺらとはがれて風に舞っているのでした。
猛暑だった昨年の夏。
駐車場に日よけがないのも良くないのか、
まるで夏の日焼け肌さながらにボンネットとてっぺん部分の塗装がはがれ、
白い薄皮がめくれはじめました。
あららら…と思いながらも、放置。
まぁ秋になればおさまるかなぁ、と。
ところが冬の乾燥した空気がどうも敏感肌には良くないらしく、
風が吹けばぺらぺらぺらぺら…
最近、めくれぐあいが加速した気がします。
さすがに、そろそろ買いかえなあかんかしら。
しかし、痛いなぁ。
その車で、正月、実家に帰省し、
そのまま1週間、置きっぱなしにしていたところ――。
今週末、車をとりに帰ったら、父がニコニコして言いました。
「皮、中途半端やったから、めくっといたで」
「ワイパーもさびて汚かったから、ペンキ塗っといたで。
固まっとるかもしれんから、動かんかったら、ちょっとこすりぃな」
え?
助けを求めて母の顔をみると、
「コロンボさんに出てくる車は、みんな、あんなもんやって」
まぁ、日本ではあんな車、もう走ってないけど、と小さい声でもごもご。
ってことは、これでいいの?
愛車のあまりのみすぼらしさに、
思い切って買い換えるか、
次は手堅く軽にすべし、
と固まりつつあった気持ちが一気に失せました。
代わりに芽生えた、ある妄想。
実は…新車を買う値段で、闘牛が一頭、買えます(たぶん)。
牛を買ってどうするのか。(もちろん応援するのです)
月々の餌代がかかる。(それはけっこうキツイ)
どうやって選ぶ? (一緒に見に行って選んでもらおう)
名前は何にする? (わぁ~、どうしよう、悩む!)
と、あれこれ際限なく妄想をふくらませて気づきました。
車を買いかえようかと考えていたときより、よほど楽しい。
…てことは。
もう何十年、自分とつきあってきたから、分かります。
これ、可能性がある話です。
おぉ、こわ。
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