銀ステ根なし草

銀のステッキ旅行・スタッフの雑記帳

地獄八景亡者戯

2010年09月09日 | のほほん同志Aの日常
「地獄八景亡者戯」
(じごくばっけいもうじゃのたわむれ)

略して「地獄八景」、
落語ファンとしては一度は聴いてみたい
上方落語の大ネタです。

通しでは1時間以上(!)ということもあり、
なかなか演じられることはありません。

古い話で恐縮ですが、
今春、ツアーでご案内した「桂文珍独演会」。

芸能生活40周年を迎える文珍さんが、
なんとなんと、その「地獄八景」を演じられました。

サバを食べて食当たりで死んだ男。
三途の川下り、六道の辻、賽の河原、閻魔の庁など
おなじみの風景を進みゆき、
閻魔さんに地獄行きの判決を下されて…

全編に、時事ネタを満載で盛り込んだ、
大爆笑の1時間だった、そうです。

…そうです、というのは私はこの舞台、
残念ながら見ておりません。

今もっとも脂ののっている文珍さんの独演会ということで、
早々とお席はうまり、キャンセル待ちも多数…。

ということで、会場の外で、皆さまをお待ちしました。

――終演後。

ホールから出てくる皆さん、
あきらかに興奮気味でした。

「もう、すっごくオモシロかったわね!」
「文珍さんの地獄八景、さすが!」

えっ?! 
ジゴクバッケイですか?!と驚愕する私。
(演目は「当日のお楽しみ」というやつでしたので)

「ということは、あなた、もしかして見られなかったの?
 …それは惜しいことをしたわね」

「藤田まことさんの中村主水とか
 去年、亡くなった人がたくさん出てきたのよ」
 
「そうそう、横山ヤッさんは相変わらず、
 三途の川でボート狂いだし、
 キヨシローさんはギターかき鳴らして歌ってるし。

『こんな夜に六文船に乗れないなんて♪』って」


えー?!
めちゃくちゃ面白そうじゃないですか!

よほど残念でたまらない顔をしていたのか、
後日、お客様が、文珍さんの10年ほど前の「地獄八景」を
CDで貸して下さいました(涙)。

ウォークマンに録音して、通しで聴いてみると1時間。
長い! …でも、ちっとも飽きさせません。

10年前ですから、時事ネタも10年前でかえって新鮮。
ネタ作りの才はもちろん、文珍さんの名人芸を
エンドレスで感じ続ける1時間でした。

さて、その文珍さんの独演会、
実はこの秋にも何本か予定されています。

銀のステッキ旅行でも
9/26(日)三田での独演会、と
10/1(金)文珍さかぐら寄席 をツアーでご案内中。

9/26はすでに満員御礼ですが、
10/1はあと4名様のみ、お席をご用意できます。

1000人ほど入るホールが即日完売になる文珍さんですが、
このたびの酒蔵寄席は、200名も入ればいっぱいの小さなスペース。
文珍さんの名人芸とオーラを間近にご堪能いただけるチャンスです。

さて今回は、どんなネタを披露してくれるのでしょうか…?

これは、見逃せませんですよ。


▼ツアー報告「越中八尾おわら風の盆」はコチラ
http://ameblo.jp/arailuka/day-20100819.html

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