もう何年ぐらい前からでしょう。
ケイタイの出現で、電話に出るときに
「誰からかな…」という期待と不安を感じなくなりました。
会社でもそう。
電話がプルプルと鳴ると同時に、ナンバー・ディスプレイで登録名が出ます。
「あ、県庁からだ」
受話器に手をのばしかけると、最近の電話機は親切なもので、
女性の声の機械音が変なアクセントで教えてくれる。
「ヒョーゴ ケンチョー デス」
これを最初に聞いたときの私の反応。
「…もし、もし…プハハッ!」 吹き出してしまって会話にならなかった。
相棒さんは、ひとり留守番中にこれに遭遇。
見知らぬ女の声に、誰か事務所に忍びこんでいるのかとおののいたそうです。
これって、機械の進化か退化か分からない。
…だいたい、こんな機能いるのかね。
そうは思いながらも、「声」の消し方が分からないのでそのままに。
だから今でも、「ヒョーゴ ケンチョー デス」 をおとなしく聞いて、
吹き出さぬよう一呼吸おいてから受話器をとる。
すると今度は、律儀な担当者の方が長々と、
「もしもし。こちら、ヒョウゴ県庁観光振興課、国際企画室の●●と申します。
お世話になります…」
その間、こちらはじりじり。
――もう分かってるって。
まるで戦国武将の 「やあやあ我こそは…」 が終わるのをじっと待ってる気分です。
ホームページ製作をお願いしているWebデザイナーの方も、
とても礼儀正しくて毎回きちんと名乗る方。
その方からの宿題、ホームページの本文作成が遅れに遅れてます。
世間は今日から夏休み。
3連休の初日でしたが、アップまで1週間を切り、宿題を片付けるべく2人とも出勤しました。
朝からみっちり本文を書きながらも、悪い癖でついついデザインが気になって…。
「この部分のフォントは、やっぱり明朝よねー」
「文字の色は紺で。センタリングもしてもらおう」 と、
山のように出てきたリクエストを、随時メールでお送りしておりました。
連休明けの出社早々、このメールの山を見たら、ぞっとしはるだろうなぁ。
するとお昼すぎ、電話がプルル…と鳴り、
Webデザイナーさんのケイタイ番号が電話機に。
あれ、今日は土曜日。
たしかお休みのはずなのに…?
受話器をとると、ガヤガヤした雑踏をバックに、早口の声が耳に飛びこんできました。
「○○の●●です。フォントの件ですが…」
今日はめずらしく勢いこんで、いきなり用件から。
勝手なもので、そうなると話についていけず、「え、今、何て言いました?」
――よくよく聞いて分かりました。
どうやら、検索に引っかかるようにするためには、
ホームページで使えるフォントは決まっているらしい。
そういえば…と、言われて初めて気づきました。
どのホームページも、確かにメインの部分はたいてい同じフォントです。
読みやすくてかわいいし、人気のフォントなのかと思ってた。
それにしても、ホームページって何でも自由にできそうに思ってたけれど、
意外と窮屈なルールがあるのね。
Webデザイナーさんもお気の毒に。
オフの日に出先からメールをチェックして、
トンチンカンな要求を連ねているメールの山を発見。
せっかくの3連休初日からぞっとさせてしまったようです…。
いったい機械は進化してるのか退化してるのか。
やっぱりよく分かりません。
ケイタイの出現で、電話に出るときに
「誰からかな…」という期待と不安を感じなくなりました。
会社でもそう。
電話がプルプルと鳴ると同時に、ナンバー・ディスプレイで登録名が出ます。
「あ、県庁からだ」
受話器に手をのばしかけると、最近の電話機は親切なもので、
女性の声の機械音が変なアクセントで教えてくれる。
「ヒョーゴ ケンチョー デス」
これを最初に聞いたときの私の反応。
「…もし、もし…プハハッ!」 吹き出してしまって会話にならなかった。
相棒さんは、ひとり留守番中にこれに遭遇。
見知らぬ女の声に、誰か事務所に忍びこんでいるのかとおののいたそうです。
これって、機械の進化か退化か分からない。
…だいたい、こんな機能いるのかね。
そうは思いながらも、「声」の消し方が分からないのでそのままに。
だから今でも、「ヒョーゴ ケンチョー デス」 をおとなしく聞いて、
吹き出さぬよう一呼吸おいてから受話器をとる。
すると今度は、律儀な担当者の方が長々と、
「もしもし。こちら、ヒョウゴ県庁観光振興課、国際企画室の●●と申します。
お世話になります…」
その間、こちらはじりじり。
――もう分かってるって。
まるで戦国武将の 「やあやあ我こそは…」 が終わるのをじっと待ってる気分です。
ホームページ製作をお願いしているWebデザイナーの方も、
とても礼儀正しくて毎回きちんと名乗る方。
その方からの宿題、ホームページの本文作成が遅れに遅れてます。
世間は今日から夏休み。
3連休の初日でしたが、アップまで1週間を切り、宿題を片付けるべく2人とも出勤しました。
朝からみっちり本文を書きながらも、悪い癖でついついデザインが気になって…。
「この部分のフォントは、やっぱり明朝よねー」
「文字の色は紺で。センタリングもしてもらおう」 と、
山のように出てきたリクエストを、随時メールでお送りしておりました。
連休明けの出社早々、このメールの山を見たら、ぞっとしはるだろうなぁ。
するとお昼すぎ、電話がプルル…と鳴り、
Webデザイナーさんのケイタイ番号が電話機に。
あれ、今日は土曜日。
たしかお休みのはずなのに…?
受話器をとると、ガヤガヤした雑踏をバックに、早口の声が耳に飛びこんできました。
「○○の●●です。フォントの件ですが…」
今日はめずらしく勢いこんで、いきなり用件から。
勝手なもので、そうなると話についていけず、「え、今、何て言いました?」
――よくよく聞いて分かりました。
どうやら、検索に引っかかるようにするためには、
ホームページで使えるフォントは決まっているらしい。
そういえば…と、言われて初めて気づきました。
どのホームページも、確かにメインの部分はたいてい同じフォントです。
読みやすくてかわいいし、人気のフォントなのかと思ってた。
それにしても、ホームページって何でも自由にできそうに思ってたけれど、
意外と窮屈なルールがあるのね。
Webデザイナーさんもお気の毒に。
オフの日に出先からメールをチェックして、
トンチンカンな要求を連ねているメールの山を発見。
せっかくの3連休初日からぞっとさせてしまったようです…。
いったい機械は進化してるのか退化してるのか。
やっぱりよく分かりません。