銀ステ根なし草

銀のステッキ旅行・スタッフの雑記帳

人気のあるフォント

2009年07月19日 | のほほん同志Aの日常
もう何年ぐらい前からでしょう。
ケイタイの出現で、電話に出るときに
「誰からかな…」という期待と不安を感じなくなりました。

会社でもそう。
電話がプルプルと鳴ると同時に、ナンバー・ディスプレイで登録名が出ます。

「あ、県庁からだ」 
受話器に手をのばしかけると、最近の電話機は親切なもので、
女性の声の機械音が変なアクセントで教えてくれる。

「ヒョーゴ ケンチョー デス」

これを最初に聞いたときの私の反応。
「…もし、もし…プハハッ!」 吹き出してしまって会話にならなかった。
相棒さんは、ひとり留守番中にこれに遭遇。
見知らぬ女の声に、誰か事務所に忍びこんでいるのかとおののいたそうです。

これって、機械の進化か退化か分からない。
…だいたい、こんな機能いるのかね。
そうは思いながらも、「声」の消し方が分からないのでそのままに。

だから今でも、「ヒョーゴ ケンチョー デス」 をおとなしく聞いて、
吹き出さぬよう一呼吸おいてから受話器をとる。
すると今度は、律儀な担当者の方が長々と、

「もしもし。こちら、ヒョウゴ県庁観光振興課、国際企画室の●●と申します。
 お世話になります…」

その間、こちらはじりじり。
――もう分かってるって。
まるで戦国武将の 「やあやあ我こそは…」 が終わるのをじっと待ってる気分です。

ホームページ製作をお願いしているWebデザイナーの方も、
とても礼儀正しくて毎回きちんと名乗る方。
その方からの宿題、ホームページの本文作成が遅れに遅れてます。

世間は今日から夏休み。
3連休の初日でしたが、アップまで1週間を切り、宿題を片付けるべく2人とも出勤しました。

朝からみっちり本文を書きながらも、悪い癖でついついデザインが気になって…。
「この部分のフォントは、やっぱり明朝よねー」 
「文字の色は紺で。センタリングもしてもらおう」 と、
山のように出てきたリクエストを、随時メールでお送りしておりました。
連休明けの出社早々、このメールの山を見たら、ぞっとしはるだろうなぁ。

するとお昼すぎ、電話がプルル…と鳴り、
Webデザイナーさんのケイタイ番号が電話機に。

あれ、今日は土曜日。
たしかお休みのはずなのに…?

受話器をとると、ガヤガヤした雑踏をバックに、早口の声が耳に飛びこんできました。

「○○の●●です。フォントの件ですが…」

今日はめずらしく勢いこんで、いきなり用件から。
勝手なもので、そうなると話についていけず、「え、今、何て言いました?」 

――よくよく聞いて分かりました。
どうやら、検索に引っかかるようにするためには、
ホームページで使えるフォントは決まっているらしい。

そういえば…と、言われて初めて気づきました。
どのホームページも、確かにメインの部分はたいてい同じフォントです。
読みやすくてかわいいし、人気のフォントなのかと思ってた。

それにしても、ホームページって何でも自由にできそうに思ってたけれど、
意外と窮屈なルールがあるのね。

Webデザイナーさんもお気の毒に。
オフの日に出先からメールをチェックして、
トンチンカンな要求を連ねているメールの山を発見。
せっかくの3連休初日からぞっとさせてしまったようです…。

いったい機械は進化してるのか退化してるのか。
やっぱりよく分かりません。

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