銀ステ根なし草

銀のステッキ旅行・スタッフの雑記帳

まぁ仕方ありません。そういう年頃ってことです。

2020年11月24日 | 見かけだおしNのつぶやき

あちらこちらが痛み出して、結構長いのです。

西洋医学ではどうにもならない痛みってありますよね。

「あなたも歳なのねぇ」「まだ若いのに大丈夫?」

同じくらいのツッコミが入りそうですが。

ご心配なく。

かれこれ二十代から続くことですので、今に始まったことではありません。

なので、私のリフレッシュ、お助けといえば、ずーーと温泉でした。

もちろんそれにプラス、お年頃も加わってきたので、

週末、久しぶり温泉湯治へと遠出してきました。

スタッフが先日行って良かったというので、三朝温泉を目指したのですが。

その道中、鳥居が現れ、その鳥居の前に立つ看板に釘付けになり、

うーん、うーん。

一晩悩みました。

行くか、行かまいか。

もちろん、旅行業に身を置くので、このお寺のことは知っていました。

そして、銀のステッキでは残念ながら、

今後添乗として行くことはきっとないであろうことも。

では自分自身、いつ行くのか?と問えば、やはり今なんじゃないのか、

次回はもうないのでは、そう思ったのです。

でも、この軽装に、この靴ではなぁ。

と、結論から。

行っちゃいました。

ただ今、全身おそろしい筋肉痛に襲われています。

でも、修験道の教えるところも今の私なりに理解できた気がします。

そう、鳥居の前の看板には「洗心のみち」とあったのです。

まだそこまでの境地にはとてもとても至りませんが、

あることを思い出していました。

ちょっと考えられないような猟奇的事件がたびたび起こった時、

なんでこの人が?の問いに

「暇だからじゃない」と答えた人がいました。

思いがけず三徳山三佛寺の修験道に挑んでみて分かったこと。

とにかく、苦しかった、怖かった、必死でした。

それだけが精神の全てを支配して、全く他の感情は入ってきませんでした。

無になるってこういうこと?

冷や汗をたっぷりかきました。

運動不足の上、山登りなんて素人も同然の私が、

ただ気まぐれに行く場所では本来ないのでしょう。

(ロッククライミング並みの鎖場あり)

でも、滑落したらやばいな、という恐怖心と共に、

一心不乱に頂上を目指した、あの時間。

あの数時間だけが、心身ともに無痛でした。

さらに、目的地でもある投入堂を目前に、

最後の難関「胎内くぐり」が待ち受けていました。

これは、新たな自分に生まれ変わるという意味があるようですが、

個人的には、全く違う解釈。

足もふらふら、ケンモホロロで暗闇の世界へ雪崩れ込み、

漆黒ゆえ、手探りに、一歩一歩へっぴりごしで進みました。

ところが帰り道。

再び同じ道を通るのですが、

もはや暗闇ではなく、薄日さすごとくわずな光があったのです。

なので、スイスイと歩けました。

同じ道なのに、不思議。

ここに、今の私にとって都合良い「胎内くぐり」の意味を理解しました。

昔の人は偉いなぁ。

と、よく聞くよく言うセリフですが、

つまりは、人間はずっと前から分かっていることを、

何度も何度も繰り返し、悔い改め、そして繰り返し。

そもそも学習能力は持ち合わせてないのかも?

だから、幾千年と変わらぬよりどころがあるのでしょう。

国宝「三徳山三佛寺の投入堂」

発見すること(勝手解釈)は人それぞれです。

でも、サウナでギリギリ、水風呂に入ったごとくスッキリする、

これは間違いありません。例え!オッサンか!

とにかく舐めたら死にます。

軍手と靴底にしっかりストッパーがきいた靴、マストです。

極度に高所恐怖症の方も不向きです。

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