今回の旅行の目的は、観光、ショッピング、昔の仕事仲間との再会と、
もう一つが
海外でのジャムセッション(飛び入り演奏)。
私の宝物
アルトサックス Selmer Mark6を持っていきました。
私が憧れる
David Sanbornと同じ。
管楽器の調整で最高峰と言われている
石森楽器で買った逸品。
勿論、機内に持ち込んでしっかりと運びました。
昔の仕事仲間の旦那さんはドラムの名手。彼と共に夜のライブ巡りをすることに・・・
最初のお店は
Kelly's。お店のオーナーは、良く知られたピアニスト。
かみさんの目が
になってた。ピアノも凄いし、カッコいい・・・
彼はあちらこちらでプロのジャズピアニストとして演奏しているらしく、
終わると自分の店に帰ってきて演奏する。
ジャムセッションが始まると、次々に舞台に上がる地元の人達・・・みんな巧い!
ボーカルの二人、とにかく滅茶苦茶巧い。この声とリズム感は持って生まれたものか・・・
アンディ・ガルシア似のベーシスト。とても巧い・・・なんか幸せな気分。
ジャムセッション最初の曲はイパネマの娘。嬉しくて緊張を忘れて吹く。
オーナーとのセッションは本当にスリリング。私になぞかけをするようなプレイ。
そして私に「ついてこれるか?」と言うような眼。私も彼に続く。
カルテットでセッションをしている中での彼とのインタープレイは楽しかった。
ボーカルのおじさんのサポートもさせて貰う。
演奏をして席に戻るとボーカルの2人が握手を求めに来てくれた。
こちらの礼儀なのかもしれない。私も彼らの力強くてソウルフルな歌を賞賛した。
がっちり握手を交わして彼らは席に戻っていった。
途中、お客さんから「吹いてくれ」とリクエストがあって再び演奏。
気づいたら夜中の2時をまわっていた・・・初めての海外演奏はこうして終わりました。
お友達の旦那さんのご両親の家でもセッション。お父さんは大の音楽好き。
お医者さんをやりながら本格的な音楽活動をされていたらしい。
お友達の旦那さんはドラム、お父さんはピアノ、旦那さんのお友達はベース、
楽しいセッションが始まる。Everything Happens To Me、 Stela By Starlight、
Blues in F、 I'll CLose My Eyesなどなど・・・
そしてSan Jose近くの
CATTLEMAN'Sへ
勤続25年間のピアニスト、超渋いトランペッター、
ジャズに転向後ここでプレイする元ウィーンフィルのピアニスト、
素晴らしい歌声を聴かせてくれる地元の人など、凄い人が多い。
私はアメリカ最後の演奏として
Everything Happens To Meを心をこめて吹いた。
演奏が終わった瞬間、沢山の拍手と立ち上がるお客さん達・・・そして、
終わってサックスを片付けている私の席まで来てくれて賞賛の言葉をかけてくれる
プレイヤーやお客さん達・・・気持ちが通じたと思った・・・嬉しかった・・・
最終日は観客としてライブを聴きに行きました。知らないファンクバンド。
ドラムが叩きまくりで縦ノリ系だったけど、この熱気が結構好きだったりする。
ジャズも好きだけど、こういうファンク系でサックス吹くの大好き。
私の海外での初演奏は本当にエキサイティングでした。
テクニックを意識することなく、周りの音と一体になって無心に吹くのが一番。
これが私が今回の海外でのジャムセッションで学んだことでした。