靴下にはそっとオレンジを忍ばせて

南米出身の夫とアラスカで二男三女を育てる日々、書き留めておきたいこと。

山菜採って作って食べて

2010-05-14 06:59:40 | 
自宅から歩いて10分ほどのところにあるトレールへ山菜採りに。

「作って食べる会」、夏の間は「採(獲)って食べる会」にしよう、と友人の一人が提案。山菜に、魚に、ベリーに。「それいいねえ~」とぞろぞろ出かけました。

ありました。ツクシ、ヤナギラン、「タラの芽」、「コゴミ」。

「タラの芽」とこちらの日本人の間ではよばれていますが、正確にはハリブキだそうです。英語ではdevil's clubとなんともすごい名前。 味、香りはまさしくタラの芽です。ネイティブ・アメリカンは昔から、食や薬として用いてきたよう。茎にびっしりと棘があるためか、ネイティブやアジア人以外は避けます。「コゴミ」も正確にはクサソテツの芽ではないそうですが、何らかの食用シダ系の芽です。

あっちだ、こっちだ、と賑やかに。


「タラの芽」。もぎとるたびに何ともいえない香りが朝の空気に染み入ります。


「コゴミ」を採る友人の子供達。


収穫。


ツクシ以外は天ぷらに。抹茶塩をつけて。「タラの芽」の香り、たまりません。

蕎麦にものせていただきました。

処理がなかなか大変ですが、大勢でするとあっという間でした。ありがたいです。
山菜で腹いっぱいになる、という何とも贅沢な時でした。

(詳細はこちらに。複数人のブログです。あちらでは「カイ」です。http://ryoshiken.blogspot.com/

早朝の自転車

2010-05-11 23:37:45 | 出来事や雑感や (子育て)
自宅から学校まで約10マイル(約16キロ)、長男と長女、今日は自転車に乗って。夫付き添い。

朝5時半起床。

朝6時半出発。


私は下3人を連れて別の車で通常通りの時間に学校へ。

9時の授業開始ちょっと前8時45分に無事小学校到着。何とか間に合った。


途中長男のタイヤに空気を入れようとガソリンスタンドによったので少し遅くなったそうだ(2店は閉店3店目でやっと)。それ以外は休憩無しで走り続けたようだ。

夕飯後。夫はソファの上で深い眠り。次女や三女が上にのっても動かない。長男は風呂へ入りパジャマを着かけた半分裸のまま部屋でのたれ寝。なぜか長女だけ通常通り生活。

とても静かな夜だった。(笑)


雪も溶け、自転車の季節が始まった。

ある週末の風景

2010-05-10 23:28:02 | 出来事や雑感や (子育て)
週末、子供達の友人の誕生日会が立て続けにあった。金曜日夕方(長男)、土曜日午後(長女と次女)、土曜日夕方から日曜日昼にかけ泊まり(長男)。こちらでは中学年になってくると泊りでの誕生日会というのもめずらしくない。

日曜日昼、長男を友人宅に迎えに行く。海に面した裏庭で男の子達と犬が走り回っていた。

「真夜中に海まで泥道を散歩したのよ、おかげでその後皆ぐっすり眠ったわ。」と友人の母親が笑いながら話してくれた。最近は真夜中でも薄っすらと明るい。


午後はサプライズの母の日のお祝い。朝から皆がコソコソとしてバレバレだったのだけれど、私は知らない振り。三女などは「ママ、内緒よ、これママへのプレゼントにお絵かきしたの、誰にも言っちゃ駄目よ、今から隠してくるから、シ~、秘密ね」と状況を全く飲み込めていない様子。


夕方は散歩。湖へ。


湖沿いのトレール。


さて明日は月曜日。皆さんの一週間が素晴らしいものでありますように!

裏庭には春未だ来ず

2010-05-08 23:42:28 | 出来事や雑感や (子育て)
裏庭に今冬もアイススケートリンクをつくった。年々大きくなり3年目の今年は裏庭のほとんどの面積を占める程に。

冬の間、食べて、滑って、遊んで、滑って、寝て、滑って
とスケート靴を履いて「滑る」ということが家族皆の日課となっていた。

春到来。町中ではどこを見回しても氷雪を見なくなった今日この頃、裏庭は未だ氷に覆われている。

最近、食べて、叩き割って、遊んで、叩き割って、寝て、叩き割って
と氷を「叩き割る」ことが家族皆の日課となっている。

とにかく割らないことには下の芝生へのダメージが大きくなるらしい。自然解凍では遅いらしい。

我が家の裏庭には春未だ来ず。


先週の叩き割り。


今週の叩き割り。


前庭には春来たる。

子供の日

2010-05-07 05:16:54 | 出来事や雑感や (子育て)
友人達と子供の日を祝った。

まずは2階から鯉幟を垂らす。ひっぱる次男。


柏の葉がないので柏餅のかわりに、苺大福作り。同じ餅菓子だし、苺の美味しい季節だし。

餅粉なるものがこちらでも手に入る。餅粉と水と砂糖を混ぜ電子レンジかフライパンで練り練りにし、餡と苺を包んで出来上がり。日本にいたら作ろうなどと思わなかっただろう。

稲荷寿司はこんな風に。子供の日万歳。

hodateさん、きゅうり、にんじん、ハムを扇形に切り、チーズスティックを輪切りにし、海苔を紙の穴あけ機でくりぬき黒目とする。

子供達も飾り付け。Leslee家の次男君と三女。作って楽し食べて楽し。


兜をかぶって。左からhodateさん、acupofteaさん、Lesleeさんの子供達と三女。


この週一回の「作って食べる会」、友人達のアイデア、手際よさに毎回惚れ惚れとしている。

毎週材料や道具などが入った大きな荷物を抱え到着し、少し近況などを話し合った後、よしっと皆が活動し始める。子供達をみる人、材料の下ごしらえする人、後片付けする人。交代しながら誰が何を決めたわけでもないけれどスルスルと進む。途絶えることのない子供達のはしゃぐ声、歌声、泣き叫ぶ声、「おトイレ~」、「お絵本読んで~」の声。作り出された料理をいただく瞬間もたまらないけれど、初めから終わりまで流れる時間もたまらない。

子供の日もこうして祝えたことに感謝。 

(詳細はこちらに。複数人のブログです。あちらでは「カイ」です。http://ryoshiken.blogspot.com/2010/05/by_07.html)       

五月人形

2010-05-05 16:28:25 | 出来事や雑感や (子育て)
屋根裏から五月人形と鯉幟を出してきた。
端午の節句前日、日本だと当日になってしまったのだけれど。

五月人形は両親が日本から送ってくれたものと、テキサス在住の伯母が日本人の集まるオークションで買ってくれたものと2つ。日本からのものは兄が生まれた時に祖母が購入。40年(四捨五入して)も前の話だ。

数年前に雛飾りと一緒に送ってもらったのだけれど、雛壇は毎年のように飾っていたにもかかわらず、こちらは今日始めて箱から出した。

雛飾りは小さな頃から何度も出したりしまったりした記憶が鮮明に残っていて、人形一人一人の顔さえ懐かしく感じたのだけれど、この五月人形は初めて出会ったという印象だ。



箱から出し、あれこれ飾ってみたもののよくわからず、飾り方をネット検索。


皆が試行錯誤している隣で飾りの一つの毛皮を頭にのせ踊る次女。


何とか完成!鯉幟も垂らしてみる。


皆で。中央が実家からのもの、右がテキサスからのもの。




今年から、端午の節句が我が家の行事となった。

航空トレードショー (Aviation Trade Show and Conference)

2010-05-04 15:54:01 | 出来事や雑感や (子育て)
週末、航空トレードショーと会議(Aviation Trade Show and Conference)なるものに出かけた。Alaska Airmen's Association(航空関係の職についている人から、単に航空関係に興味のある人まで現在会員2,200人程のNPO)主催のこのイベント、今年で13回目だそうだ。

アラスカでは飛行機がなくてはならない足。道路なんて無い地域がほとんど。約70パーセントのコミュニティーが飛行機のみにてアクセス可能だそうだ。といっても一昔前は犬ぞりやカヌーやらでどこにでも行ったのだろうけど。

経済的にも航空産業が重要な位置にある。アラスカ州の職業の10パーセントが航空関係、Gross State Productの8パーセントが航空産業に依る。

職としてパイロットというだけなく、趣味や楽しみでパイロットの免許をもっている個人も多い。家の近所にも小さな芝生の滑走路があり、裏庭が滑走路に面した家々は自家用機をもっている。夏になると釣りやキャンプに出かける自家用機の離着陸の音がしょっちゅうする。アラスカはパイロットの人口全体に占める割合が最も高い州だそうだ。

夫も元ブッシュパイロット(村々を飛ぶ小型機のパイロット)。今も航空関係の仕事をしていて、この日はプリゼンテーションをすることになっていた。休日だし、子供達にも普段見たことの無い父の働く姿を見せてやろう、ということで朝から皆で出かけたのだった。

大きな倉庫のような会場に所狭しとブースが並ぶ。


中央にはいくつかの小型機の展示も。次男を押す長女、きょろきょろしながら歩く次女と長男。


夫は準備にといなくなり、私と子供達は会場を一回り。ほとんどが飛行機に関する様々な部品販売。多分飛行機好きな人達にはたまらない場なんだろう。私が唯一足を止めたのが、飛行機を描き続けているという画家のブース。(笑)

一回りし、飲み物を買おうと列に並ぶ。最新部品情報、操縦の仕方、離着陸の武勇伝などについて興奮して話す声が前と後ろに聞こえる。列は遅々として進まず。結局45分程もかけて飲み物を手に入れ、急いで夫のプリゼンテーションの会場にかけつけたら、もうほとんど終わっていた。何しに行ったんだか。(笑)

話の内容は、「空港敷地内をどう有効利用するか」。アラスカには法的に登録された空港が700以上あるらしい。それらの空港、どういう風に使ったら良いか良くないかについて話していたようだ。会場はほとんど職場関係者のみ。ガラガラだった。(笑)

仕事が終わり、ほっとした様子の夫と皆で外に展示してある様々な飛行機を見に。

走る長女と次女。後ろは軍用機。


コックピットで長男と次女が操縦の真似ごと。

大型機から小型機まで10機近く中に入ってトライ。子供達大喜び。夫も嬉しそう。

まだまだどんどん人がやってくる会場を昼過ぎには後に。
飛行機大好き熱気溢れるイベントだった。

豆腐作り

2010-05-03 06:58:42 | 出来事や雑感や (子育て)
去年の秋頃から週一回「作って食べる会」というのを続けている。毎週4~8人くらいで集まり、子供達を遊ばせながらとにかく作って食べる。

パン各種、うどん、おはぎ、団子、ニョッキ、餃子、肉まんあんまん、寿司各種、パエリヤ、フォンデゥ、ファラフェル、シェパーズパイなどなど、様々なものを作って食べてきた。クリスマス、正月、節分、ひな祭り、聖パトリックの祝日、イースターなどなど季節の行事に合わせ作って食べながらアクティビティーをしたりもした。

(詳細はこちらに。複数人のブログです。あちらでは「カイ」で書いてます。acupofteaさんの「今日の夕飯」必見です。http://ryoshiken.blogspot.com/

先週は大豆からの「豆腐」作り。こちらではアジア人だけでなく、ベジタリアンや健康志向の人々に豆腐は欠かせない。食べ方も色々。サラダに入れたり、ディップにしたり、シロップをたらしてデザートにしたり。

それに「にがり」も売っている。夫も独身時代、大きな段ボールにぎっしりと入った大豆を買い、おから、豆乳、豆腐と作り、毎日食べていたそうだ。彼の場合は単にお金がなかっただけなのですが。(笑) 

一晩水につけた大豆と豆腐作りキット(木枠と布袋)とにがり。


大豆をミキサーで砕いて煮たものを布袋でこす。袋の中におから、絞られた汁が豆乳。

この豆乳ににがりをいれて固まらせ豆腐のできあがり!

出来立て豆腐、何年ぶりかに食べた。子供時代を過ごした家の近所にあった豆腐屋さんの匂いを思い出した。美味しくて懐かしくて贅沢な味。

今週の引用

2010-05-02 08:26:32 | 引用
私達は解答を期待できない。量子的現実からみれば、解決というのは人々と状況との関係を通して発生したその文脈特定の一時的な出来事でしかない。

We can not expect answers. Solutions, as quqntum reality teaches, are a temporary event, specific to a context, developed through the relationship of persons and circumustances.


現実は私達の行動によって形や意味を変える。そして現実は常に新しい。私達は活動的な参加者としてそこにいる必要がある。現実は私達なしでは成り立たないし、私達以外誰も現実を作り出していくことができない。

Reality changees shape and meaning because of our activity. And it is constantly new. We are required to be there, as active paricipants. It can't happen without us and nobody can do it for us.


私達が不確定さを苦痛と感じることなく、混乱の役割を信じることが、全ての歩みに必要とされている。何のかんの言っても私達は何とかして進んでいかなければならない。けれどもその混乱の最中に、このことを覚えていたいのだが、私達は確かな一歩を踏み出すことができる。私達が上るこの階段はより深いところにある宇宙の本質的な秩序へと続いているのだ。

Every step requires that we stay comfortable sith uncertainty, and confident of confusion's role. After all is said and done, we will have to muddle our way through. But in the midst of muddle - and I hope I remember this - we can walk with a sure step. For these stairs we climb only take us deeper and deeper into a universe of inherent order.

  "Leadership and the new science" by Margaret J. Wheatley より


私の直訳わかりにく~い。

意訳とつけたし。

答えと思われるものは、一時的な出来事でしかない、量子的には。現実とは常に創られるもので、常に新しい。創るのはあなたと私。こう確固とした先の見えない状況の中で、あたふたすることなくリラックスし、カオスというものが果たす役割を信じることが大切。こんな確定的なものが何もないように思われる状況でも、実は今ここで踏み出す一歩をしっかりと踏み出すことができる。(多分、しばしば量子論を用いて説明される「一体感」を感じながらということなのだと思う。他者との、環境との、地球との、宇宙との「一体感」。そしてこの「一体感」は宇宙の秩序とも調和している。)

マーガレット・ウィートリー:
1973年よりコンサルティングや講演活動を行い、世界の人々に向けて新しい組織論を展開。1992年に初めて出版した『Leadership and the New Science』は世界12カ国語に翻訳され、その後発表した共著『A Simpler Way』とともに数々の賞を獲得している。現在、世界的な慈善団体、ベルカナ研究所の所長を務める。
                    

目覚めの一例

2010-05-01 00:54:35 | 詩・フィクション・ノンフィクション・俳句
目覚めの一例

猛雪飲みの鯨へは 
さっき挨拶すませたところ

リリコイ色のベールをまとい
額を突き出し歩いてゆけば

眉毛をなぞる優しい風が
百会の行方を教えてくれる

降っては注ぐ光の波に
分母は踊り
分子は留まり

最新式で最古式とは
まさにこのことだったのか!