靴下にはそっとオレンジを忍ばせて

南米出身の夫とアラスカで二男三女を育てる日々、書き留めておきたいこと。

パートナーとの関係、知恵いくつか

2012-03-18 01:16:08 | 夫婦ノート
カウンセリングや様々な本や、夫婦関係を築くための知恵は色々。今まで触れた中で内に残っているものを少し。

・表面的でないより深いコミュニケーションを磨くということ:

アンソニー・ロビンズ氏と心理学者Cloe Madenaes氏との「パートナーとの関係」についての共作DVDに、離婚寸前の夫と妻を20センチほど離して向かい合わせに立たせ、目を見つめ合い「そこにいない」と思ったら肩を叩くということをさせる場面がある。しばらく妻がいらだたしそうに何度か肩を叩くことを繰り返す内に、やがて肩を叩く回数が減っていき、最後に泣きながら抱き合う。あの瞬間の感覚。

言葉を超えたその奥にある気持ちを汲み取る。その奥にどんな気持ちが流れているのか、「生い立ちに刻まれた痛み」「受け入れて欲しい」「温もりが欲しい」。

夫婦関係の本ではないけれど、自身の深いところで支えとなっている本にルドルフ・シュタイナーの『いかにして超感覚的世界の認識を獲得するか』という本がある。その中で、「相手の奥の光を見る」というのがある。大嫌い、敵と思う人に光を見出だす訓練。パートナーをそう例えるのは極端すぎるけれど、大嫌いと思う敵にさえもそんな光を見出せるということ。その光との「繋がり」を掴んだ上で、現実的な対処。それは「理解されようとする前にまずは理解する」であり、「互いが納得する着地点の創造的な模索」であり。テクニック・技術と共に、底の繋がりを。

・もう一つに「サクリファイス」という考え方:

「生贄、犠牲」と訳すとニュアンスが少し違うのだけれど、サクリファイスの実りということ。その時点で大切と思っているものを手放すことでより大切なものを得る。パートナーとの関係はこのサクリファイスの仕組みが働く特別な関係。


引き返すのか進み続けるのか、暴力や他の異性が絡むケースなどは、また違ってくる。



最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (あい)
2012-04-12 04:49:15
はじめまして。
シュタイナーの思想を学んでいます。
夫婦の関係から、このブログにたどりつきました。
私も同じように、夫婦の関係をどうしていくのが良いのか考えます。畏敬の念を大切にするのか、自分の幸せに生きる道を歩むのか…子どもがいるので、2人だけのことではありません。私たちの間に生まれてきた意味も含め、考えなければと思います。
「引き返すのか進み続けるのか、暴力や他の異性が絡むケースなど
は、また違ってくる。」
とありますが、そこを是非もう少し聞かせていただきたいと思いました。 よろしくお願いいたします。
返信する
あいさんへ、コメントありがとうございます! (マチカ)
2012-04-13 23:33:16

はじめまして。

「夫婦の関係をどうしていくのが良いのか」考えられているのですね。私も日々思っています。

二人が出会い共に生きていくと契りを交わしたということ、二人の間に子供が生まれ育つということ、今の二人であらせる二人を超えた存在への畏敬の念を大切にするのか、自身の幸せの道を歩むのか。

自身の幸せの道を二人でアイデアを出し合い共に築いて行く、自身の幸せが二人の幸せであるというのが理想だとは思いますが、現実面ではなかなか難しいことありますね。

「引き返すのか進み続けるのか、暴力や他の異性が絡むケースなどは、また違ってくる。」というのは、あくまで私個人が設ける境界です。

夫婦関係を築いていくには大きな努力と献身が必要です。もし暴力や異性(浮気にしろ本気にしろ)が実際に絡んでくるのならば、同じ質の努力と献身を持続していくことは私には無理だと思っています。夫婦関係の葛藤から暴力にまでまたは他の異性にいくまで追い詰められた、ということもあるかもしれませんが、どこかで境界を引く必要があると思っています。暴力と異性関係、この二つは私が個人的に設ける契約破棄という境界です。

どこで境界を引くかは人それぞれですね。この二つの境界を越えながらも幸せに結婚生活を続けている知り合いもいます。そして境界を越えていても人として好きな方々もいます、ただ私にとっての夫婦としての契約は持続しないということ。

あいさんが幸せであられることをアラスカより祈っています。思っていることシェアして下さってありがとうございます。
返信する

コメントを投稿