靴下にはそっとオレンジを忍ばせて

南米出身の夫とアラスカで二男三女を育てる日々、書き留めておきたいこと。

近況整理、「厳寒の頂へ登り、荒れ狂う大海を渡ってみて」

2013-09-22 07:09:05 | 今週の整理
1.先週末は海で泥だらけになっていたのに(水は冷たくはありましたが)、ここ何日かで一気に冷え込む。朝晩氷点下に! 水溜りが凍ってる! 遠くに見上げる山頂はうっすらと雪をかぶり。何でも来週始めは雪の予報だとか! 昨日は公園で走り回る子供達を見守るママさん数人、毛布を腰や肩に巻きつけ。足、手がかじかむ。3時間ほど、芯まで冷えました。


2.寒くはありましたが、公園にて夫婦話などでげらげら笑い。やってられないこともある状況を、こうして吐露し合うことで結構晴れ晴れとしたり。こちらに来たての頃、治安のよくない地域の低所得者専用のアパートに住んでいたのですが、夫と喧嘩し、いてもたってもいられず、夜1人大きなお腹抱えうろうろ歩き回るなんてこともしたなあ、と思い出したり。


3.友人の1人が、とてもインスパイヤリングな家族に会ってねと話してくれる。スイスの一家。ヘッドクウォーターがスイスにあるその友人の職場(アンカレッジ支社)を訪ね、職員に向け話をしたそう。 
 7つの海と7つの山頂を「人間と自然の力だけ」を用いて制覇しようという冒険を続けているSchwoerer一家。TOP TO TOPという試み。子供たちに「より良い未来へのインスピレーション」を与えることを目的とし、気候を守ること(climate protection)、 スポーツを通して自然を楽しみつつ同時に何かを自然に返していこうというメッセージを掲げる。
 今は自転車でアメリカ中を回り、来年はボランティアと共にマッキンリー山に登り、他の山々でもそうしてきたように、ごみをできるだけ持って下山する予定だそう。遭難者の遺体も何体か今まで持ち帰ってきたそう。
 四人の子供さん。ボートの上での出産時には、お父さんが「スイスナイフ」を用いてと。それを聞いた「スイスナイフ社」がスポンサーになったりといったエピソードも。
 Schwoerer氏、夫婦仲をどうにかしたいと思ったら、一緒に厳寒の頂へ登り、荒れ狂う大海を渡るといいですよ。生きるか死ぬかの時には、助け合うしかないですから、是非試してみてください、そう会場を笑わせていたと。
 夫婦仲だけでなく、確かにそんな極限の状態では、余分なこともすっきりとそぎ落とされ、ただ大切なことが剥き出しになるのかもしれないなと思ったり。Schwoerer一家の突き抜けた瞳。
 冒険へと飛び立ってみる、生死の境に震えてみる。想像力を精神力を集中させて、日常でも冒険。
 TOP TO TOP、来年一緒にマッキンリー山登るボランティア募集中。


4.次女と三女が顔を赤くさせ向き合っている。どれだけ息を長く止められるか競争。ぷは~と口を開けては、じゃあもう一回!と。聞いてみると、ルールは「死なないこと」だそう。「死んじゃだめだからね」と声掛け合いながら・・・。ここにも、日常ささやかな極限。(笑)


5.スーパーの駐車場に車を停め、「さあ着いたよ!」と後ろの座席を振り返ると、次男、動かず窓の外の一点を見つめている。どうしたの? 何? と聞いても、黙ってそのまま動かず。私もしばらく黙り。突然、
「ママ、僕、偽者に見える?」
「はっ?」
「こうして動いてないとね、何だか偽者に見えない?」
最近、「僕って小さいねえ」と手足をじっと眺めたり、そうかと思えば、「僕って大きいねえ」と手足を伸ばしてつぶやいてみたり。「客観的な僕」というのを楽しんでいるようです。


6.子育て中の細切れ時間を生かすには、何をするかを明確にしておくのが効果的とつくづく思う。特定の記事を読む(朝プリントアウトしておく)、まとめる、気づいた点を書く、この言い回しを考える、このコンセプトを伝わる形に表す、この感覚を文字にする、伝えるのにより効果的な表現はあるか、これについて予定を立てるなど、より細かく具体的なリストを作っておくと、ぽかりと急に開き、あっという間にさっと閉じる時間にも、一気に没頭できる。
 子供が1人遊びに没頭する30分、インゲンをいためる10分、子供が宿題を静かにしている20分、子供同士楽しそうに遊びに没頭30分、迎え待ち車の中で10分、公園の遊具で遊ぶのに夢中な15分、一気に取り掛かる。
 まだまだ子供のリズムを大切に、進んでいきたい。


今朝は、長男をNPOに降ろし、残り組みと掃除片付け菓子作り。昼過ぎからは友人数人で集まり、そのまま共に夕食。明日は、上の子達は宿題に課題に予習復習に、そして散歩! 夫、週末明けに戻る予定で、ほっ。

皆様の一週間が素晴らしいものとなりますように!

Have a wonderful week!


日常風景:

日は照ってあったかそ~なのに、かなりさむ~い公園。


虫探しに夢中な四歳児五人。女の子二人の虫にかける意欲の大きさ!


あ、自転車かご、植木鉢になってる・・・。


次男大好きなS君と。



「ざくろ」の季節到来。子供達大好き果物。一粒ずつ皮からはがして口に入れたり、

こうして剥いてほぐし、スプーンで一気にいただいたり。

時間かけて剥き終わり、スプーンを片手にしたときの子供達のうっとりした顔といったら!


ハムチーズパンが食べたい!という長女、日中生地を作っておくと、学校から帰って成型。



目の前の車をぱちり。

「イヌピアックの誇り」。イヌピアック:アラスカ北方のネイティブ・アラスカン。


買い物から戻り何だか視線を感じ横をみると、ヘラジカ。

バルコニーからぱちり。


むしゃむしゃと木の実を。


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