靴下にはそっとオレンジを忍ばせて

南米出身の夫とアラスカで二男三女を育てる日々、書き留めておきたいこと。

今週のメモ、子供達に囲まれ磨かれること

2014-02-23 09:26:51 | 今週の整理
1.自閉症は二歳までに特別な働きかけをすることで、症状を抑えることができると最新の研究。小さな頃からの「学び」が、その子供の脳を形作る。自閉症はその「学び方の特異性(物と人との区別がつかない。人の心・内面を感じられない)」により、年を経るにつれ、より「自閉症の脳」となっていく。そこでまだ学びの初めの段階に、「学び方」を調整していくことで、「自閉症の脳」になりにくくなると。これはもちろん大きくなってからでも効果はあるけれど、二歳前だと効果が劇的と。
 
将来、新生児からの定期検査に用いられる「体重や身長の曲線グラフ」に、「自閉症曲線グラフ」が用いられるようになるといいと、アミ・クリン氏は言う。
http://www.ted-ja.com/2014/02/ami-klin-a-new-way-to-diagnose-autism.html




2.Neurodiversity(神経の多様性)という考え方。脳のあり方も個性様々。自閉症やディスレクシアなど、「障害」でなく、「脳の個性」として捉えようという流れ。




3.ディスレクシアは五人に一人とされる。文字が読めないというより、処理の仕方が他の脳とは違い、より時間がかかる。特別なトレーニングをすることで、より迅速に読めるようになる。
http://www.ted-ja.com/2014/01/what-is-dyslexia-kelli-sandman-hurley.html




4.なぜ失敗するといいのか、このデレク・シバーズ氏のテッドのショートクリップ、あ、なるほど感。
http://www.ted-ja.com/2013/12/why-you-need-to-fail--derek-sivers-at-tedxphnompenh.html
文字の隙間、脳がつまづくことでよりストレッチして頑張る、というのよく分かる。
陶芸の話は、まさしく俳句の多作多捨ですね。




5.ティーンの女の子の80パーセントがダイエットを経験。ティーンの段階でダイエットした子の方が、将来的にオーバーウェートになりやすいと言われる。なぜならより「コントロール型」になるから。食べることについて、あれは食べてはいけない、これは食べ過ぎてはいけないといった「コントロール型」か、食べたい時に食べたいだけ食べたいものを食べる「直感型」か。「コントロール型」の方が、「直感型」より過食になりやすいとされる。「直感型」とは、「身体の声に耳を澄ます」こと。身体の「何を食べたいか」「もう十分」というメッセージに沿うことで、食べたくないのに食べる(過食の多くの原因)といったことはなくなる。

 このテッドの脳神経学者は、一年かけ「コントロール型」から「直感型」になるようトレーニングし、何十年も悩んだダイエットから解放されたという。
http://www.ted-ja.com/2014/02/sandra-aamodt-why-dieting-doesn-t-usually-work.html

 友人とこんな話をしていると、子供は本当に「直感型」で野生だよねと。「砂糖」や「添加物」に乱されもするけれど、基本食べたいときに食べたいものを食べるでかなりバランスを取ってるようなところがあると。

 「残さず食べる」から「自分で皿に取る」に変えていきつつあるという友人の話に、家も!と同意。といって、横から野菜をちゃんと盛るように、そのあなたの苦手なマッシュルームも盛りなさいなどなど、ちょこちょこ口出しはしますが。

これだけのカロリーを食べないと、脂肪や炭水化物はこれぐらいの量に抑えないと、などのデータ数量的な知識に抑えられた「野生的直感」を呼び起こす。この科学者は、「マインドフルネス」という言葉を使っていたけれど、食べ物にも一つ一つの物事対象にも、頭だけでなく全感覚で向き合ってみる。

「直感型」の子供達に囲まれていると、自分のそんな感覚も磨かれていくねと頷き合い。

野生の感覚エネルギーを生かし、バランスをとりつつ進んでいきたいです。




6.昔に比べ、人々のIQは高くなっているとされる。その「フリン効果」と呼ばれる現象を証明したJames Fynn氏が、TEDで話している。http://www.ted-ja.com/2014/01/james-flynn-why-our-iq-levels-are-higher-than-our-grandparents.html

その知識量、頭の回転、圧巻。「図で分かり易く説明」、などなく、何の機器も用いず話し続ける。社会国際問題にも活発に関わる氏、普段米国一般の言説には聞くことのない「米国のあり方に対する批判」満載で、正気を取り戻した感でした。

確かにIQのスコアに表れるような認知能力や抽象能力は高まったけれど、文学や歴史をなおざりにし、文脈から孤立した中で同じ過ちを繰り返していると厳しく指摘。本当に私達は「賢く」なったといえるのか?と。




7.例え日々幸せに暮らしていたとしても、奥の深い部分に開いていくと、そこには悲しみ苦しみがある。それは自分の悲しみ苦しみであり、自分を超えた悲しみ苦しみであり。「現実の構造は、相互に関係」しているのだから。



8.私にとって「grit」とは、繋がっているということ。根拠のない自信。結果状況に振り回されず、進み続ける力。私と私の中心との約束。


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2 コメント

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Unknown (旅人パンダ)
2014-03-03 13:50:22
勉強になります!
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旅人パンダさんへ、コメントありがとうございます! (マチカ)
2014-03-05 14:41:24
嵐の中にもこうして少しでも学べる時が持てるのがありがたいです!

パンダさん、残りの週も良い日々をお過ごしくださいね!
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