靴下にはそっとオレンジを忍ばせて

南米出身の夫とアラスカで二男三女を育てる日々、書き留めておきたいこと。

近況整理、どこまで本気で思ってくれるのですか

2013-12-08 09:53:06 | 今週の整理
1.木曜日朝、六時前に隣のアラスカ大学のジムに出かけた長男から電話、道路のコンディションかなり悪いんだけれど、今日学校あるか学区のウェブサイト見てくれる? すると、道路状態の悪さにより、全学区閉校とある。ひゃっほ~!と長男の声。

 雪が積もった中、急に温度が上がって雨が降り、それが明け方の冷え込みなどで凍ると、街中がアイスリンクのようになってしまう。車の運転だけでなく、歩くのさえままならない。

 翌日、道路状態も改善し、滑る箇所は砂や小石を敷くなどで、学校再開。それでもやはり滑るので放課は屋内。小学校の迎え場所に行くと、三女のクラス、皆手を繋いで支え合いながら、よちよち歩きの子のように歩道歩いてました。



2.日本の雪国出身の友人が、ボタン一つで裏からスパイクが出る靴というのが欠かせなかったと言っていたけれど、こちらでもかなり重宝されるだろうに。靴裏にかぶせるメタルの網のようなものは売っているのですが。建物内を歩くのに脱いだりつけたりと日常生活ではあまり実用的でもなく。「ボタン一つで自由自在スパイク靴」、妊婦やお年寄りにもよさそう。



3.突然の休日。八時前、何で起こしてくれなかったのお~と髪振り乱し血相を変え二階に駆け上ってくる長女。「今日休みになったのよ」の言葉にへなへなと座り込む。同じようなやりとりを次女、三女と繰り返し。(笑) その後はまったりと皆で家中掃除。自分達で子供部屋の模様替えし、隅々まで拭き、すっきり~気持ち~と。思いがけない、掃除整理リフレッシュ日になりました。




4.長男、ここ最近、三人チームで歴史上のテーマをリサーチし発表するという社会科プロジェクトに取り組んでいる。まずはテーマを決めるにあたり、「第二次世界大戦時の日本人強制収容所」「真珠湾攻撃の背景」などの長男による提案は、他の二人の女の子により却下。結局、「アラブの女性」がチームのテーマに。何でも、三人で「アラブ女性」の民族衣装を着て、プレゼンするそう・・・。男役とかでないの? と母。いや、女装して欲しいらしい、と長男。完全に女の子ペース。(笑) 



5.来年五月の二週間ほど、長男、日本の実家と親戚の家にお世話になることに。今週チケット購入。最後に日本を訪ねたのは、三歳の時。かなりのカルチャーショックでしょう。といってもう十年近く帰国していない私が行ったとしても、随分とカルチャーショックでしょう。

 日本語学習を日常の課題に組み入れようとはしているのですが、これがなかなか。学校ではスペイン語を取っているのですが(日本語の選択はなし)、日々の課題とスペイン語でいっぱい。一日十分でも!と声かけて。日本への旅は、日本語学習への大きなモーティベーションとなっているようです。

 夜中に発ち、シアトル、サンフランシスコ、東京、名古屋と三回それぞれ数時間のトランジットがあるのですが、今回は、航空会社の「子供一人旅サービス」を用いないことに。こちらへ戻ってからも、再び他州でのNPO合宿への一人旅が入っており、十四歳の夏、またかけがえのない日々となりそうです。



6.「中学の英語のA先生、自分はディスレクシアって言ってたよ。文字がひっくり返って見えちゃうし、未だにパパみたいに小文字がうまく書けないんだって」と長女。それを聞いた長男、長男の英語のB先生も小文字がうまく書けず、自分はディスレクシアと言っていたと。

 このお二人の先生、「名先生」と評判。英語に力を入れており大学レベルの授業とされる高校のHGプログラムでも、B先生の下から来た生徒は、「断然できる」と言われている。

 懇談会でも、その熱血さ、真摯さが伝わる。「皆がAを取れる」「人は必ず成長する」「苦手のことにも取り組むように」と一貫して熱く言い続けるA先生。難しい課題をかなりの量コンスタントに与え続け、親からの苦情もある中、「今悪い成績を取りとことん鍛えることが将来に繋がる」と揺るぎないB先生。

 その姿勢の背景にあるものが、見えた気がした

ディスレクシア(読字障害)に向き合い続け、最も苦手であるはずの文学文法を扱う「英語の先生」、しかも「名先生」になったお二人。素晴らしい先生方に教えていただけること感謝です。



7.毎晩寝る前、夫と私の寝室に集まり、感謝の言葉を言い合い祈り、ハグして各自の部屋へとなるのですが、昨夜は週末前と言うことで、そのまま川の字になって話しに花が咲き。学校のこと、友達のこと、小さな頃の思い出、私のとんでも旅の話。時にしんみり、時に笑い転げ。

途中次男脱落(私の足の上で眠る)、夫も別部屋へ行き、残りの四人と気が付いたら十二時前・・・。


特に印象に残っている話二つ:

一、長男は小さな頃、周りの物全てに「何らかの感情」があると感じていたと。服も全部着てあげないと申し訳ない、靴も全部履いてあげないと可愛そう、そんな気持ちでいっぱいだったと。

これは昨夜初めて聞いたことだったのですが、ああだからか、と納得した出来事をいくつか思い出しました。小さくなった衣服でも手放すことが難しく、泥に靴がはまって取れなくなった時にも周りがぎょっとするほど悲しみ続けたり、腕時計の枠のゴム部分が無くなった時も三日泣き続けたり。この子は一度身につけたものなどに、かなりの愛着を持つんだなあと思ったものです。

そんな世界観を持っていたとは・・・。今では、身の回りのもの、もう少し大切にしたら!と叫びたくなる中学男児に育ってますが。(笑)


二、先週の長男体育の授業にて。疲れていたので力半分でマラソンし、先生にタイムを聞かれたので答えると、顔面に指を突きつけられ、怒りに溢れた表情で、「恥を知れ、Pathetic!(哀れこの上ない、のような意)」と叫ばれたと。その年配の女性の先生、普段長男のことをいたく気に入ってくれているらしい(彼が学校の先生に好かれるのは珍しい)。

 長男が言う、何ていうんだろう、「昔風」っていうのかな、ああいった人の接し方って、いいなあって思うんだよね。あたり触りない言葉で、適当なことを言われるよりも断然

 そして6の英語のB先生の話にも。B先生もね、その子がいかに悪いか、できてないかをはっきり言ってのけるんだよ。君はここが、もうどうしようもないくらいだめなんだよって。

 去年のA先生に続き、B先生の下で三ヶ月ほど、長男の英語の力、めきめきと伸びたと感じている。

「本当の触れ合い」のようなものを、彼は欲しているのかもしれない。

大人の本心がどこにあるのか、子供達には分かるもの。じゃあどこまであなた達大人は、自分達のことを「本気」で思ってくれているのですかと。


今度のマラソン、多分長男、全力で走るだろう。


今日は朝長男長女をNPO活動に降ろし、下三人は隣のアラスカ大学へスケート。上二人を迎えに行き、長女と今までのタップとアクロバット靴が小さくなってしまったので新しいものを買いに、夕方から長男ロボティックス。明日は朝から長男の友人君が来て、昼から動物園の予定!


皆様の一週間が素晴らしいものでありますように!

Have a wonderful week!



日常風景:

樹氷に囲まれてます!

一面銀色。

ハヌカ七日目。

インスパイヤリングな八日間でした。

お友達S君五歳と次男四歳ジム。

何だか長いこと話し合ってました、身体をくねくねしながら進む乗り物に乗って。

レゴ自由作品 by次男

より複雑な左右対称に組み立てるようになってきました。

急遽休日な掃除日。
長女が自分の部屋でいらなくなったものを下の子達へプレゼント。

貝殻もらって、目を輝かせる三女に次男。こうして三女と次男の部屋、どんどん物が溜まります。(笑)

昨夜のファミリーディナー準備。

それ~とテーブルクロスを。三女と次男。

僕がシルバーウェアで、私がお皿、テーブルセットアップ!

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2 コメント

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Unknown (よっちゃん)
2013-12-11 17:05:28
長男くんついに日本にくるんだね、機会があれば遠慮なく我が家にも遊びにいらして下さい。
それにしても凄い乗り継ぎ。
一度マチカさんちはどうやって行くんだろって調べてみたらやはり乗り継ぎだらけ。値段も凄かった それならアラスカツアーのが安いわって思った!

トップシーズンには東京から直行便が出るって聞いたことあるけど今はないのかな?
今は翻訳機もあるし、看板やメニューを写メールで取ると翻訳してくれるアプリだの、海外旅行も昔よりハードルが低くなってきてますね。
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よっちゃんへ、コメントありがとうございます! (マチカ)
2013-12-13 08:21:05
そうなの、飛行機チケット購入して、いよいよ現実的になってきました。ありがとう、よっちゃんと息子君達にも長男会えるといいなあ。名古屋と広島とあと東京(未定)へ行く予定で、両親や親戚と話を煮詰めていくね。

そう、この乗り継ぎ。それも夜中だったり明け方だったりの変な時間で、ロビーで眠り込んで乗り遅れたとかないといいのだけれど。私は久しく帰国してないのだけれど、帰国して戻ってくる友人、途中あちらこちら寄って楽しんでいるようです。

ホントこの飛行機代!日本からアラスカへの旅、個人で行き来するよりツアーでの方が安かったりもするんだね!家はもう、家族皆で帰国というのはとても難しくて。この飛行機代、プラス全員で帰ったら宿泊先もなくてホテル代もかかってしまうし、プラス半端でない量食べる、プラス現地の交通費。ハードル高いです。(笑)

そうなの、今も夏と冬のトップシーズン、直行便が出てね。それだと六時間程で着いてしまう!楽よ~。アラスカって日本からハワイよりも、実は近かったりして。平面的な地図だと分かりにくいよね。

なるほど、翻訳機そうやって活用もできるんだね!質もどんどん改良されていくんだろうね。海外旅行ますます楽しめるね。家は今はもうそれどころじゃない状況だけれど、いつか。(笑)

こうして雪に囲まれながら、何だか気持ちだけでも旅してる気分になってきたよ。ありがと~。週末、楽しんでね!
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