靴下にはそっとオレンジを忍ばせて

南米出身の夫とアラスカで二男三女を育てる日々、書き留めておきたいこと。

整理、立ち上がり歩き続けることで見えてくるもの

2012-08-25 00:03:54 | 今週の整理
1.3ヶ月の夏休みが終わる。長男中学生、といってもこちらでは入学式などがあるわけでもなく、長女次女新学年、といっても始業式などがあるわけでもない。始まりも何だか中途半端な週の半ばの水曜日。何気に新学期が始まっている。それでも本人達にとっては大興奮の大変化。持ち物を何度も点検し、洋服もセットしてわくわくとベッドに。当日朝は跳ね起きる。この初心を覚えていようね。

2.三女のキンダーは一週間遅れて始まる。一昨日は担任の先生と一対一の面接一時間。読み書き算数様々なワーク、その子に合ったカリキュラム作りのために。13人のクラス、その内男の子11人!「ということでフィジカルなアクティビティーをたくさんすることにしました」と笑いながら先生。女の子2人・・・、少しとまどう母、その横で全く頓着していない様子の本人。男の子の群れに混ざり走り回る三女の姿がありありと浮かぶ・・・。たくましくなることでしょう。次女のキンダーの始まりは男の子2人に女の子7人だった。去年も男の子が極端に少なかったという。今年は正反対。年によってこれほど違うとは

3.担任が変わるこの時期、それぞれが「お子さんについて教えてください」という紙をもらってくる。長所短所、今年伸ばしていきたいこと、気をつけていきたいこと、一年かけて何を修得して欲しいか、どんなクラスを望むか、その子について何を知って欲しいか。何枚もの紙を前に、一人一人を思い浮かべ、書き込んでいく。以前その子について書いたことも思い出したり、変化に改めて気がついたり。立ち止まり、一人一人について整理できるいい機会。

4.書類揃え、学校に必要なものリスト片手に店を廻り(クラスで共用の文具も多く、学年末に学校に置いてくるので文具など毎年また一から揃える必要あり)、中学小学二箇所の送り迎えに下2人の公園遊びや散歩やら、生活変化時のめまぐるしさ。重心にフォーカスしつつ中学は車で15分程、小学校は2分ほど。来週からはクラスメートの親達と中学送り迎え分担始まる。助かります。

5.失敗は、どうしたら今度はうまくいくのかというヒントを手にする最高の機会。子供が何かをうまくできなかった時は、責める時ではなく、失敗から学び進み続けるよう励ます時

6.失敗→立ち上がる→今度はどうしたらよりよくできるかの模索、このセットを何度も何度も体験させる。失敗もより良くなっていく過程なのだと身体に染み付いていく。失敗で重くなった足。重ければ重いほど、えいやと踏み出し続けることで筋肉はつき、いつしか難しい状況からも軽やかに立ち上がれる自分になっていることに気がつくもの。

7.伝記に触れさす。歴史に名を残した人々の伝記は、「失敗も困難もより良くなる過程」という事例の宝庫。大成功を収めたとされる人々も、どれほどの失敗を繰り返し難しい状況から立ち上がり続けてきたか。
 奴隷解放を成し遂げたリンカーンは十回近くも選挙に落選。相対性理論を提示したアインシュタインは四歳までまともに話すことができず七歳まで読み書きもできず知能が低いと思われていた。第二次世界大戦時イギリスの危機を救ったチャーチルは、士官学校の試験に三度落ち学校では落ちこぼれ扱い。世界中の人々にインスピレーションを与えたアップル社のジョブス氏は、自分の作った会社から追い出された。アメリカで最も読まれている絵本の著者ドクタースースは、二十七回も出版を断れている。発明王トーマス・エジソンは数限りの無い発明失敗を繰り返しつつ、「一万回の失敗じゃなく、一万回のステップを手にしたんだ」と。「本当に多くの人々がもう少しのところであきらめてしまう」「もう終わり、そう思うところから始まるんだよ」とも。
 人生がいかにアップダウンなものか、そのダウンから立ち上がり歩き続けることで見えてくるもの。子供達と伝記を読むことで、私自身もどれほど励まされてきたか分からない。
「失敗しても失敗してもその熱心さを失わないで取り組むこと」by チャーチル 

8.良く知られた歴史上の人々だけではなく、周りを見回せば身近なところにも、難しい状況から立ち上がり、一生懸命歩いている「偉人」がたくさんいる。事業に失敗したり、リストラだったり、大切な人々を失ったり、事故災害に合ったり、病気だったり、苦しい状況の中、一歩一歩必死で足を踏み出している人々。彼らのジャイアントな歩みに学ぶ

9.日々瞬間瞬間中心に繋がり、この中心の温もりに根ざした創造を


今日は山の中のキャビンに一泊の予定。wildernessへの旅!

Have a wonderful weekend!




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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (mirumiru)
2012-08-25 11:13:12
そちらの学校では子供一人ひとりに対して調査書のようなものがあるのですね。驚きとともにとてもいい学校だなと感心しました。これを元に、先生が一人一人が向かおうとしている地点まで導いていく、とてもいいことだと思います。

「失敗すると(親から)叱られる」という図式ではなく、「失敗すると転機を迎える」と捉えるのですね。失敗から立ち上がる精神力、それをバネに別の角度で物事を見て、創造力を掻き立てさせる、そして次へのチャレンジ。我家でも実行していきたいです。
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Unknown (カレーの美少年。)
2012-08-28 21:35:48
本を奨める。

これを最近凄く大事に思い、7歳の娘色々
読ませている訳ですが、なんせ糞餓鬼で
ろくに本一つ読まない少年期を過ごした
ぼくは、何をどうお薦めしたら良いものか
日々悩み続けていますよ。
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mirumiruさんへ、コメントありがとうございます! (マチカ)
2012-08-29 18:57:21
一人一人に丁寧に向き合って下さり、本当にありがたいです。キンダーは上三人とも違う先生で、今回初めて受け持っていただく先生なのですが、その真摯な姿勢が伝わり、とても頼もしく感じました。今日が初日です。これからが楽しみです。

「失敗は好機」とバネにし、創造力をフル回転して次へ、そう力強く進んでいってほしいです。それには親も強くなる必要がありますね。私も精進していきたいです。ありがとうございます。今日も良い日をお過ごしください!
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カレーの美少年。君へ、コメントありがとうございます! (マチカ)
2012-08-29 20:05:48
いいお父さんだね!

ノンフィクション系の本、子供と一緒に読むことで、私も随分と学んでます。へ~、は~、とか私の方が感心しながら一緒に読んでたりね。伝記もそうだけれど、科学や歴史や。子供向けの絵がたくさんある百科事典を一緒に読むなんていうのもいいよね。

7歳ならまだ絵本も楽しむ時期だね。フィクションは私は世界の民話系が好きで、図書館から借りて読み聞かせしたりしてます。民話系は絵が特徴のあるものも多くて楽しいです。世界の子供名作集みたいな有名な話を一通り少しずつ読んでみるのもいいね。

図書館に定期的に通ってどういうものがいいか片っ端から借りてみるのもいいね。こちらは一人50冊借りられてね、車輪付きのスーツケース持参で通ってるよ。図書館に本当に助けられてます。

私の中ではカレー君はあの小学生の姿のまま、懐かしい。人生まだまだ、今から娘ちゃんと読書たくさん楽しめるね。何かお薦め本あったら私にも教えてね。

良い日々を! ありがと。
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Unknown (カレーの美少年。)
2012-08-30 22:18:44
ぼくの中でもマチカちゃんは小学生の頃
一緒に山登りした幼い姿のままだよ。

いつも斜に構えてたクソ餓鬼のぼくは
無邪気な屈託の無い君の笑顔にいつも
ドキドキさせられたモンです。

本のアドバイスありがとう。
確かに子供名作集みたいなの片っ端から
借りてみるのは面白そうだね!
早速今週末に図書館に行ってみるよ。
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カレーの美少年君へ、コメントありがとうございます! (マチカ)
2012-09-04 20:27:43
山登り、したね。御在所の最後の笹に囲まれた道、一緒にへとへとになって。今でもあのときのカレー君の表情とか鮮明に覚えてるよ。

無邪気に笑い合って。やんちゃで腕白だったよね、カレー君。髪も短く切って駆け回って、いつも男の子に間違えられてた私だけれど、カレー君いつも優しくしてくれたの覚えてるよ。何だか家族の一員みたいだった。

娘ちゃんと一緒に物語楽しんでね。私も随分楽しませてもらってます。一緒に本を楽しめるお父さんなんて、娘ちゃん幸せ。

カレー君と娘ちゃんと、今週もいい一週間になりますように。ありがとう!
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