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にしみの鉄道情報局付属ブログ

伊予鉄モハ50形

2021-10-28 | 鉄道
伊予鉄道の市内線の在来型の主力のモハ50形はその多くがナニワ工機(現アルナ車両)で製造されたため、関西スタイルとなっています。


51号 大街道


59号 大街道

1951年製の51号は京都市電800形とほぼ同じ車体設計となっていますが、1957年製の59号はバス窓となり、前面窓も中央が若干大きくなっています。このグループは合計で11両製造されています(51-61)。余談ですが、後に京都市電から2000形が伊予鉄に移籍していますが、同じようなスタイルなので、違和感なく溶け込んでいます。


66号 松山市駅

1960年以降の製造の8両(62-69)は前面の中央窓が大型化されています。同社の鉄道線の600形と同一設計ということすが、大阪市電の2600形などの影響もあるのかもしれません。
このグループの前半は軽量リベット構造の車体で、鋼製車体に珍しいビートがあります。中国や旧ソ連、東欧の客車ではよく見られる鋼製車体のビートですが、国内では初代の東急5000形ぐらいで、あまり例がありません。



75号 道後温泉

1963年以降製造の9両(70-78)は、メーカーがナニワ工機から帝國車輛工業に変更になった関係で、車体が標準的な構造になり、ビートがなくなっています。

28両が製造された50形ですが、置き換えが進み、現在では15両程度が残っているようです。

撮影 2016年9月24日
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