機械翻訳2

興味のある科学/医学ニュースを適当に翻訳していきます。

SNORA42は結腸直腸癌の進行を予測する

2015-10-25 06:59:08 | 
Newly identified biomarker may help predict colon cancer progression, personalize therapy

Study finds 'biomarker' in aggressive, migratory, treatment-resistant colorectal cancers that could help determine patient risk and treatment strategies

October 15, 2015

http://www.sciencedaily.com/releases/2015/10/151015211817.htm

ステージ2の結腸直腸癌の大半は手術のみで治癒するが、中には再発して死ぬ者もいる
SNORA42はそのような患者を見分けるバイオマーカーとして使える

このタイプのRNAは他のRNAよりも安定しているため、研究者は
素早く簡単にSNORA42のような分子を検出する非侵襲的な血液検査などが開発されると考えている


研究結果は次のようなものだった
・SNORA42の過剰発現は有意に疾患進行と関連
・過剰発現は癌細胞の素早い増殖、腫瘍形成、移動、浸潤、細胞死プロセスを生き残るといった能力につながる
・SNORA42を抑制するとこれらの影響は無効化されるreversed
・SNORA42の発現上昇は、結腸直腸癌患者の再発ならびに予後の悪さを予測するようだ


SNORAsは「核小体低分子RNA/small nucleolar RNAs」のことで、
現在は細胞運命ならびに様々な癌の発症における役割に関して認識されているだけのマイクロRNAサブセットである


http://dx.doi.org/10.1136/gutjnl-2015-309359
http://gut.bmj.com/content/early/2015/09/29/gutjnl-2015-309359.abstract
Clinical significance of SNORA42 as an oncogene and a prognostic biomarker in colorectal cancer.

small nucleolar RNAs (snoRNAs)

※nucleolar: 核小体。仁
 

腕のほくろを数えてメラノーマリスクを推測する

2015-10-25 06:24:23 | 
More than 11 moles on your arm could indicate higher risk of melanoma

October 19, 2015

http://www.sciencedaily.com/releases/2015/10/151019122234.htm


(もともと存在するほくろから生じるメラノーマはわずか20%から40%だが、ほくろの数は皮膚癌の最も重要なマーカーである)

キングス・カレッジ・ロンドンの研究者は、メラノーマのリスクを調べるために一般医/GPsでも使える新しい方法を調査している
研究者によると、腕のように体の『近い』場所のほくろの数を数えることで、全身のほくろの数を素早く確定できるという


もともと存在するほくろから生じるメラノーマはわずか20%から40%だが、ほくろの数は皮膚癌の最も重要なマーカーである
皮膚癌リスクはほくろが1つ増えるごとに2%から4%上昇すると考えられるが、
しかし全身のほくろの合計を数えるのはプライマリ・ケア/primary careの環境では時間がかかる

※primary care: プライマリ・ケア、初期治療。これを行うのは日本ではかかりつけ医、イギリスでは一般医/general practitioner;GP、アメリカでは家庭医family physician;FP/family doctor;FD/home doctorと呼ばれる


体の特定の箇所のほくろを数えることで、代わりにas a proxy全身の数を正確に推定しようと試みた過去の小規模な研究では、腕が最も予測できるという結果が出ている

ウェルカム・トラストの出資による今回の研究では、大規模なサンプルから最も有用な『代わり』の箇所を確定しようとした
さらに、皮膚癌を発症するリスクが最も高い人たちを予測することができる『カットオフ』の数も確認することも目的だった

※カットオフ値/cut-off value: 正常と異常/陽性と陰性の判定をする際に判別点となる値のこと


研究者は1995年から2003年までの3594人の白人女性の双子のデータを調べた(TwinsUK study protocol)
双子は熟練したナースによる肌のテストを受け、テスト内容は肌のタイプ、髪と目の色、そばかすfreckle、そして全身17箇所のほくろの数だった

この結果は次に、以前発表されたUKメラノーマ患者対照研究/case control studyの男性と女性の参加者による広範囲のサンプルで追試されたreplicated

分析の結果、右腕のほくろの数が最も全身の数を予測できることが判明した
右腕にほくろが7つより多い女性は全身のほくろが50より多いリスクが9倍高く、右腕で11より多いと合計が100を越える可能性が高かった
これはメラノーマの発症リスクが高まることを意味する

さらに、右ひじから上の部分が特に予測に役立つこともわかった
男性では足も全身の数と強く関連があり、背中でも同様だった

筆頭著者のSimone Riberoは言う
「今回の研究は以前の結果と一致するものだ
以前との違いは選択バイアスselection biasがない、より大規模な白人集団によるものであり、同様の健康なイギリス人集団の症例対照研究で再現されたということである
それによりこの結果はGPにとって、より有用usefulで適切relevantなものになる」


http://dx.doi.org/10.1111/bjd.14216
Prediction of high naevus count in a healthy UK population to estimate melanoma risk.



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http://blog.goo.ne.jp/news-t/e/6832148feca41a85fb439af1e65884a6/
ほくろの数が50を上回る人はメラノーマを発症するリスクが上昇するが、ほくろが50未満の人もメラノーマに警戒すべき