'Eat me' signal whets appetites for tumor-devouring dendritic cells
August 31, 2015
http://www.sciencedaily.com/releases/2015/08/150831120316.htm
年老いた細胞の多くと癌細胞のほとんどは、細胞表面にCD47を発現する
CD47の存在はこれらの細胞を保護し、マクロファージが貪食しないようにする
スタンフォードの研究者たちは以前、CD47に対する抗体を使ってこの「私を食べないで」というシグナルを無効化し、
それによりマクロファージが癌細胞を破壊できるようになることを発見した
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22451913
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22451919
※「CD47はマクロファージと樹状細胞上のSIRPαのリガンド」とある
シカゴ大学メディカルセンターのYang-Xin Fuたちは今回のNature Medicineの論文で、
以前の研究はヒトの腫瘍をマウスに移植したもので行われたものであり、マウスは著しい免疫不全でもあったことを指摘した
彼らは、より適したモデルは腫瘍をマウスから遺伝的に同一のホストマウスへと移植し、それは完全に機能する免疫系を持つべきだと主張する
その方がより有益でありinformative、臨床的にみて適切だろうという
研究者たちはそのようなマウスを使って彼らのアプローチをテストし、
CD47の阻害による治療的効果の大部分bulkがマクロファージではなく樹状細胞に依存することを発見した
樹状細胞はインターフェロンの分泌を引き起こして免疫系を活性化し、CD8+T細胞をプライミングprimingする
研究者は抗CD47抗体による腫瘍の排除には自然免疫応答と適応免疫応答の両方が必要であると記している
より真に迫った/life-likeモデルを使ってシカゴ大学の研究者は次のことを示した
・樹状細胞はマクロファージよりキラーT細胞のプライミング能が強い
・樹状細胞は免疫を刺激するインターフェロンI型の分泌を引き起こして適応免疫を加速する
・STING (stimulator of interferon genes) 経路は樹状細胞によって活性化されるが、この経路は抗CD47抗体療法による抗腫瘍効果には『絶対に必須』である
・抗CD47の投与前に化学療法を単一用量で投与すると、抗CD47抗体の後に化学療法を投与するよりも、効果があるようである(A single treatment with chemotherapy before, rather than after, CD47 treatment appeared to be most effective.)
※論文では、抗CD47抗体を12日目と17日目に投与し、化学療法をその1日前の11日目に単一用量single dose投与するか、もしくは15日目・18日目・21日目の三回three doses投与している
http://dx.doi.org/10.1038/nm.3931
CD47 blockade triggers T cell–mediated destruction of immunogenic tumors.
CD47の阻害はT細胞を介した免疫原性腫瘍の破壊を引き起こす
関連サイト
http://amrit-lab.com/c/AM429.html
>ガン細胞の「私を食べないで」シグナルCD47をマスクする新しい治療方法開発
>マウスの体内に人間の膀胱ガンを移植して行ったモデル実験では強いガン抑制効果が見られました。
August 31, 2015
http://www.sciencedaily.com/releases/2015/08/150831120316.htm
年老いた細胞の多くと癌細胞のほとんどは、細胞表面にCD47を発現する
CD47の存在はこれらの細胞を保護し、マクロファージが貪食しないようにする
スタンフォードの研究者たちは以前、CD47に対する抗体を使ってこの「私を食べないで」というシグナルを無効化し、
それによりマクロファージが癌細胞を破壊できるようになることを発見した
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22451913
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22451919
※「CD47はマクロファージと樹状細胞上のSIRPαのリガンド」とある
シカゴ大学メディカルセンターのYang-Xin Fuたちは今回のNature Medicineの論文で、
以前の研究はヒトの腫瘍をマウスに移植したもので行われたものであり、マウスは著しい免疫不全でもあったことを指摘した
彼らは、より適したモデルは腫瘍をマウスから遺伝的に同一のホストマウスへと移植し、それは完全に機能する免疫系を持つべきだと主張する
その方がより有益でありinformative、臨床的にみて適切だろうという
研究者たちはそのようなマウスを使って彼らのアプローチをテストし、
CD47の阻害による治療的効果の大部分bulkがマクロファージではなく樹状細胞に依存することを発見した
樹状細胞はインターフェロンの分泌を引き起こして免疫系を活性化し、CD8+T細胞をプライミングprimingする
研究者は抗CD47抗体による腫瘍の排除には自然免疫応答と適応免疫応答の両方が必要であると記している
より真に迫った/life-likeモデルを使ってシカゴ大学の研究者は次のことを示した
・樹状細胞はマクロファージよりキラーT細胞のプライミング能が強い
・樹状細胞は免疫を刺激するインターフェロンI型の分泌を引き起こして適応免疫を加速する
・STING (stimulator of interferon genes) 経路は樹状細胞によって活性化されるが、この経路は抗CD47抗体療法による抗腫瘍効果には『絶対に必須』である
・抗CD47の投与前に化学療法を単一用量で投与すると、抗CD47抗体の後に化学療法を投与するよりも、効果があるようである(A single treatment with chemotherapy before, rather than after, CD47 treatment appeared to be most effective.)
※論文では、抗CD47抗体を12日目と17日目に投与し、化学療法をその1日前の11日目に単一用量single dose投与するか、もしくは15日目・18日目・21日目の三回three doses投与している
http://dx.doi.org/10.1038/nm.3931
CD47 blockade triggers T cell–mediated destruction of immunogenic tumors.
CD47の阻害はT細胞を介した免疫原性腫瘍の破壊を引き起こす
関連サイト
http://amrit-lab.com/c/AM429.html
>ガン細胞の「私を食べないで」シグナルCD47をマスクする新しい治療方法開発
>マウスの体内に人間の膀胱ガンを移植して行ったモデル実験では強いガン抑制効果が見られました。