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2014年7月10日

2014-07-15 11:45:30 | 代謝

あなたが食べるものは、体内の生物学的なクロックに影響を及ぼすかもしれない



体内に存在する生物学的な時計、つまり『概日時計』は、好ましい睡眠時間や敏捷性がピークを迎える時間の調節、そしてある種の生理的プロセスのタイミングにおいて重要な役割を果たす。

この時計は一日の適切な時間に遺伝子を最大に発現させ、有機体が地球の自転に適応することを可能にする。

「生理的および環境的リズムの間の慢性的な『脱同期化(desynchronization)』は、ただ単に生理的能力を減少させるだけでなく、多様な疾患(例えば糖尿病、心血管疾患、睡眠障害、そして癌)の重要なリスクにもなる」、日本の山口大学のMakoto Akashi博士は言う。



概日時計には2つの主要な経路が関与する。

第1の経路は光に反応を示す。これはよく知られている。

第2の経路は食物に反応を示すが、これはあまり理解されていない。

Akashi博士と彼の同僚は細胞の培養とマウスの実験を通して、摂食に反応して分泌されるインスリンが概日時計をリセットする際に関与するかもしれないことを発見した。

「摂食関連した組織におけるインスリンによって媒介される時計のフェーズ調整は、食事時間と組織機能の間の同期を可能にする。それは効果的な消化と吸収につながる」、彼は言う。

「要するに、インスリンは胃時計が食事時間と同期するのを助けるかもしれない。」



今回の発見は、食事の操作を通して概日時計を調整する方法に関する有益な情報を提供する。

「例えば、時差ボケの人の夕食はインスリン分泌を促進する成分を豊富にするべきである。それは概日時計の位相の変化を促進させる(phase advance of the circadian clock)可能性がある。そして朝食は正反対である」、Akashi博士は言う。



今回の発見は、摂食を通しての時計調整がインスリン抵抗性のある人で十分に作用しない可能性を示唆する。

また、患者をインスリンで治療するときに概日時計に関連した副作用があるかもしれない。

学術誌参照:
1.栄養補給によって誘発される組織特異的概日同調(Circadian Entrainment)における内分泌系の役割。

Cell Reports、2014;

http://www.sciencedaily.com/releases/2014/07/140710130852.htm



<コメント>
末梢臓器のサーカディアンリズム(概日周期)の同調と移行にはインスリンが関与するという研究です。

AbstractにはインスリンがPer2を活性化させる経路に関与すると書かれていますが、Per2の構造には亜鉛イオンが含まれるという記事も少し前にありました。

http://blog.goo.ne.jp/news-t/e/5eebb309bd832c86ca2003621dfb22bd