雑文の旅

猫爺の長編小説、短編小説、掌編小説、随筆、日記の投稿用ブログ

幽霊を見た

2011-09-19 | 日記
 我が家のホームドクターである内科の医師が、東北の震災(津波)で亡くなられた人々の検死に携わった時の話をしてくださった。医師は100体ほどのご遺体の検死をされたが、当然のことながら一体たりとも安らかな死顔のご遺体は無かったと言っておられた。もし、幽霊が存在するなら、家族の身を案じた何千という幽霊がこの世に未練をのこし、成仏できずにさまよったことだろう。
 幽霊は、人里離れた寂しい山間の湖とか、日が暮れると殆ど車が通らないトンネルや、人が近寄らなくなった廃屋に出ることが多いらしい。それも、痩身の美女の幽霊が多くて、あまり120キロもあろうかというデブの幽霊は聞いたことがない。もっと聞いたことがないのは、何千何万の集団幽霊だ。

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