雑文の旅

猫爺の長編小説、短編小説、掌編小説、随筆、日記の投稿用ブログ

ボーフラ

2012-06-02 | 日記
前記事(白内障手術実体験)で、水晶体を取り換えて「赤ん坊」の時の色が蘇ったように書いたが、少し違うように思えてきた。 目には硝子体という大きな透明部分がある。 この硝子体も汚れたり視力を下げたりもする筈だ。 現に自分の硝子体には、ボーフラがわいている。 このボーフラが手術後3Dで見えたことがある。 いつものボヤけたものではなく、片目にくっきりと見えて、それが目の下に置いた手に「すーっ」と落ちてきて、あたかも掌で受け留めたように暫く留まって、やがてどこかに消えていった。 

 これは、「飛蚊症」といい、ボーフラではなく、蚊なのだそうである。 しばらく留まっていたのは、蚊が卵を産んでいたに相違ない。 今後は蚊とボーフラの水たまりになるのではないだろうか。

 それは冗談で、硝子体周囲の老廃物が剥がれ落ちて硝子体の中をさまよっているのだそうである。  飛蚊症の赤ちゃんなんて聞いたことがない。 水晶体が新品になっても、年寄りの目は、やはり年寄りの目なのだ…と、しみじみ思う。

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