雑文の旅

猫爺の長編小説、短編小説、掌編小説、随筆、日記の投稿用ブログ

猫爺のエッセイ「軍歌・戦友」

2016-04-26 | エッセイ
 猫爺は、揺るぎない「反戦主義者」である。侵略、異宗教間、異民族間の争いなど、どのような理由があろうとも、戦争に正当性はない。

 その戦争の為に洗脳され、教育されて駆り出された人々が犯した「罪」は憎むが、その人々自体は憎むことは出来ない。彼らもまた戦争の被害者なのだから。

 この「戦友」の背景は、満洲事変であろう。この「事変」と言うのは、第二次世界大戦のように国と国が「宣戦布告」をして勃発するのを「戦争」と呼ぶのに対して、宣戦布告なしにおっ始める大規模な事件を「事変」という。
 
 「満洲事変」は、関東軍(日本)の策略で、南満州鉄道(日本所有)の線路を故意に爆破し、これを中国軍の仕業だとして、それを口実に事変(戦争規模)を勃発させ、満洲を占領したものである。

 軍歌「戦友」の二人は、この戦争に駆り出された若者たちを想定したものであろう。この二人が「御国の為」だと洗脳されて命がけで戦っている心中を想うと、涙を零さずにはいられない。もっとも猫爺は、自分の書いた小説を読み返して、涙を零すような「変態」ではあるが‥。

 このフルコーラスの動画は、もともとYouTubeにアップされていたものに、猫爺が勝手に歌詞を表示せたものである。この行為が良いのか悪いのかよくわからないが、悪いのであれば「削除」してくれるだろうと、高を括っている。