雑文の旅

猫爺の長編小説、短編小説、掌編小説、随筆、日記の投稿用ブログ

猫爺のエッセイ「園児の遊ぶ声が煩い」

2016-04-21 | エッセイ
 今、食事の支度をしながら、テレビの音声に耳を傾けていたのだが、自分の家の近所に幼稚園が建つのを反対して、市に陳情する人々が増えているのだそうである。 その結果、幼稚園の周りを高い防音壁で囲ったり、地下に遊び場を造っている幼稚園もあるそうだ。

 我が家の向かいにも大きな公園と、並んで小学校がある。200メートルほど離れたところには、幼稚園も建っている。元気な子供たちの声が聞こえてくるうえ、土・日曜日には、公園で野球少年の叫び声が聞こえる。あの元気な声を、煩いと感じる大人がいることが、猫爺には意外なことでである。

 煩いと感じることがあっても、幼稚園であればたかだか午前中の3時間程度ではないか。それが我慢できないのは、近隣の人々のエゴとまでは言わないが、心の狭さは否めないのではないだろうか。

 家の近くで、子供の声ひとつ聞こえない環境など、寂しいものだと思う。あの元気に騒いでいる子供たちが、日本の将来を背負っていくことを考えると、窓を閉め切って我慢をしてあげるのも、我々大人の勤めだと思う猫爺の考えは、時代に不相応なものだろうか。