雑文の旅

猫爺の長編小説、短編小説、掌編小説、随筆、日記の投稿用ブログ

妻の一周忌

2012-05-21 | 日記
 今朝、金環日食が始まる寸前に目を覚まし、窓からピンホールカメラの応用で白い紙に太陽を写して観賞した。 窓の外から、「キャー奇麗!」「輪が繫がった」とか、騒いでいるおばさん達の声が聞こえた。 年寄りはダメだ。 私は何の感動も覚えない無い。
 一週間前頃から目が翳んできたので今日病院へ行ったら、「今月30日に白内障の手術をしましょう」と医師に告げられた。 今日、血液検査、胸部レントゲン、心電図、尿検査、パッチ検査などをされ、明日はそれらの結果と、入院手続きと説明を聞きに行かなければならない。 片目だけで5日間の入院、一週間おいてもう片方を手術するのだそうで、今から既に「ビクビク」状態で、いい年をして意気地ないことこのうえない。
 帰りにダイソーへ寄って、洗面用具、湯呑等を買って来た。 妻が亡くなってから、こんなに早く自分が入院するとは思わなかったので、妻の入院用品一式を処分してしまった。 後悔することしきり。 
 
 大阪に住んでいる娘に目のことを話したら、きっと「直に太陽を見たんやろ!」と言われそうで悔しいが、話さないではいられない事情がある。 この入院期間5日の内に、妻の一周忌を迎えるのだ。