年寄りというもの、若い人には考えられないような失敗をする。 数年前かに、桂米團治さんが親父さんの桂米朝師匠の失敗を語っていたことがある。 目薬の容器と、水虫治療薬の容器の大きさが似ているので、米朝師匠が「間違わへんようにせなあかんなあ」自ら言っていた矢先、「あ゜ーっ」と大声を出した。 米團治さんが何事かととんで行ってみたら、水虫薬を目に差していたそうである。 それを聞いて「うわー痛そう!」と同情しつつ、不謹慎にも大笑いをしてしまった。
先ほど私は就寝前の薬を飲んで、歯を磨きに洗面所へ行ったとき、手押しポンプ式の口を漱ぐGUMの液と、同じくポンプ式の手洗い用のアルボース石鹸液と間違えて、石鹸液を口に入れてしまった。 口に含んでから一瞬動きが止まって、何が起きたのかと一所懸命考えている自分がそこにあった。
気付いてすぐに吐き出したのだが、喉と鼻が痛くなるわ、口の中が石鹸臭いわで、必死にうがいをしたが、今も少しの痛みと臭いがとれないでいる。
米朝師匠のことを笑ったくせに、自分もまたこの有様である。 「年は取りたくないなあ」と、つくづく思った。
先ほど私は就寝前の薬を飲んで、歯を磨きに洗面所へ行ったとき、手押しポンプ式の口を漱ぐGUMの液と、同じくポンプ式の手洗い用のアルボース石鹸液と間違えて、石鹸液を口に入れてしまった。 口に含んでから一瞬動きが止まって、何が起きたのかと一所懸命考えている自分がそこにあった。
気付いてすぐに吐き出したのだが、喉と鼻が痛くなるわ、口の中が石鹸臭いわで、必死にうがいをしたが、今も少しの痛みと臭いがとれないでいる。
米朝師匠のことを笑ったくせに、自分もまたこの有様である。 「年は取りたくないなあ」と、つくづく思った。