雑文の旅

猫爺の長編小説、短編小説、掌編小説、随筆、日記の投稿用ブログ

カモ…かも

2011-10-12 | 日記

 年寄りは「××詐欺」の絶好のカモ。 あの手、この手で金銭を騙し取られる。 若い人から見れば、「なぜあんな見え透いた詐欺に…」と思われるだろうが、あっさりと騙されてしまう。 私も既にカモられる年齢に達しているのだろう。 さいわい、私の家族には「おれ、おれ」とか「もしもし、わたしだけど…」なんて電話してくる家族はいない。 必ず自分の名前を名乗る。 とはいうものの、「警察ですが、××さんのご家族の方ですか?××さんが車の事故を…」と電話がきたら、気が動転するに違いない。ただ私の場合は、お金の話になったらとたんに冷静になるだろう。 決して「どケチ」だからではない。 用心深い(?)からである。 「どケチ」より、こちらの方が体裁がいいから、そうしておこう。

 サプリメントの広告にも、年寄りは騙されやすい。 「にんにくを食べると元気になる」、「コンドロイチンがすり減った軟骨の修復に良い」などと聞けば、高価なサプリに飛びつく。 販売側の広告的アドバイスを除いた専門家の意見を調べてみても、広告で語られるような効果は無いように思われるのだが。

 あるテレビ番組で、肝臓病のお年寄りが「肝臓に良い」と人伝に聞いて毎日のようにレバーを食べていたそうである。それを聞いた医師が、番組の中で「肝臓に良いどころか、むしろ害がある」と言っていた。 サメの軟骨由来のコンドロイチンは、はたして人の軟骨を修復をするものだろうか。

 「猿の脳みそを食べると、アルツハイマーが治る」 こんなバカげた噂を故意に流しても、信じる年寄りが出てくる恐れがある。 私もそうならないように、気を付けよう。


物忘れと、忘れ物

2011-10-12 | 日記

 現在は車の運転をやめているが、以前スーパーの広い駐車場に車を止めて買い物をし、駐車場に戻ると車を置いた場所を忘れてウロウロすることが度々あった。私を見ている人がいる訳でもないのに、これかがやたら恥かしい。こんな物忘れは、年の所為で仕方がないことなのだと自分に言い聞かせていた。

 スーパーで買い物して、レジで並んでいる最中にサイフを忘れてきたことに気が付く。並んでいる時ならまだしも、レジを打ってもらっている最中に気付くと冷や汗ものだ。仕方なくレジ係の人に訳を話して、慌ててサイフを取りに帰る。これも「年の所為」 しかし、しんどい。

 郵便物をポストに投函しようと持ってでかけるが、そのまま忘れて投函せずに帰ってくる。こんなことを2~3回繰り返しているうちに、郵便物はポケットの中でクシャクシャ。また、買ってくる物を忘れて帰ってくることはなどは度々。病院に行ったとき、診察券や保険証を忘れて来たことに気付く。それならまだしも、予約していたことすら忘れていて謝って予約の取り直しをしてもらう。年の所為だから仕方ないことだと自らを慰める。

 妻のネット友達だった人たちと掲示板で「物忘れ」の話をする機会があり、「メモ」をとることを薦められた。また、置き忘れの場合、「ここへ置くぞ」、「ここへ置いたぞ」と意識して置いたものは、わりにしっかり覚えているものだとか。忘れ物も、やはり書き留めておくことで防止できるとか、そのような助言を貰った。

 玄関に、サイフ、携帯、診察券、保険証、投函する郵便物などと書いた「忘れ物注意表」を貼ってみた。ここで大切なことは、出かけるときにこの「忘れ物注意表」を見ることだ。「忘れ物注意表」でいくら注意を促しても、これを見ることを忘れたのでは何もならない。玄関で一呼吸おいて「持っていくもの」を意識することが必要だ。そして、物忘れは横着をせずに「メモ」を取っている。最近、こうした努力で「忘れ物」「物忘れ」は少なくなってきた。これからは、「物忘れ」「忘れ物」は年の所為ではなくて、横着の所為だと思うことにする。