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家族になった保護猫たちの日常を綴りながら、ノラ猫たちとの共存を模索するブログです。

エサをやるなは殺せと同じ・第13弾(最終回) ~本シリーズは終了して出直します~

2025年06月26日 | シリーズ終了:エサをやるなは殺せと同じ
人間の落とし子であるノラ猫は人間と共存すべき動物です。猫を家族として一緒に暮らす人は多いけど、家猫とノラ猫は相互可逆性なので、ノラ猫も家族として人と暮らせるということです。実際、ノラ猫を保護して家族にした話はSNS上に溢れている。なのに何故ノラ猫は過酷な生活、過酷な運命に晒されるのか。

今や社会常識となった「ノラ猫にエサをやるな」の言葉の意味は、子をつくらないように死んでもらう(餓死させる)ということです。ノラ猫は野生動物と違って人の施しものを頼りに暮らしている。その生命線を絶つという残忍な言葉です。そのことに発言者自身が気づいていない。発言者は役所だったり保護団体だったりその道の専門家が多いから、一般の人はそのまま受け入れてしまう。さらに著名サイトや報道記事が拡散する。かくしてこの言葉は、ノラ猫迫害の象徴の如くになったのです。

将来の不幸な猫を増やさないために今いるノラ猫に死んでもらう? それはおかしいよ。だったら先ず何より、社会慣習化している猫捨てを止めさせるべきじゃないのか。子猫が産まれたら捨てる。そんなことがこの国では横行しているじゃないか。そう思って8年前に何気なく書いたのが第1弾でした。その時はこんなシリーズになるなんて思ってもいなかった。自分自身、当時はノラ猫の生活やノラ猫問題にそんなに詳しくなかったし。

保護できなかった思い入れ深い子:①シャッポ

シリーズの過去記事(12件)を改めてじっくり読み直して、あることに気づきました。自分の思いが一番素直に伝わってくるのが最初の記事(第1弾)だった。詳細説明的な続編(第2弾)までは読めても、その後は口調がどんどん過激になって、主張の正当性を繰り返すばかり。共感を得たいというより、まるで論争に勝つことが目的化してしまっている。無名な自分が、「ノラ猫にエサをやるな」という社会常識を変えようと焦るうちに本来の目的を見失ってしまったのです。今この時間にも空腹に苦しんでいるノラがいる。ノラを保護したら胃の中から石ころや木くずがたくさん出て来た、なんて話に触れる度に心が痛む。早く何とかしなくては。そんな焦りが、自分を過激に駆り立てた。

もともとノラ猫に関する論争は、正しいとか正しくないとかじゃない。世の中には猫が好きな人もいれば嫌いな人もいる。好きな人にとっては正しくても、嫌いな人にとっては間違いなのです。でも、猫が好きなのにノラ猫を苦しめるようなことを言うのは、やはりおかしい。世の中の大多数の人たちは「野良猫に関心はないけど何となくかわいそう」と思っている。そんな人たちに、ノラたちの窮状をしっかり伝えることが自分の目的だったはずでした。いろいろ考えた結果本シリーズを終了し、いずれ新しいシリーズとして出直す決意をした次第です。

本シリーズの過去記事はその時々のトピックスに対峙して書いておりますので、それなりに意味があると思い残しておくことにしました。もし興味がありましたら、自分としては最初の記事(第1弾)を読んで頂けたら幸いです。

保護できなかった思い入れ深い子:②ソトチビ

補足:ノラ猫について
ノラ猫には、わが家の家裏や店で世話してきた子たち、あるいは地域猫と呼ばれる子たちのように既に食べ物をお世話されている子もいます。また、素行の悪い餌やりさんのお世話になっている子もいます。一方そのような機会に恵まれず、空腹に耐え兼ねているノラ猫もたくさんいるのです。
このブログでも事あるごとに書いてきましたが、猫というのは、苦しい時でも穏やかな表情をしています。まさに死に直面するほどの惨状にあっても、悲壮感を漂わせたりはしません(外観で判断できることが多い)。常に前向き、そして少しでも楽しいことを探しています。なので、飢えてる子とそうでない子の見分けがつきにくい。ひとつの判断材料として、人間を怖れ遠ざけるノラ猫ほど窮状に瀕していることが多いです。

◆エサをやるなは殺せと同じ:シリーズ過去記事一覧
第1弾    雑感:エサをやるなは殺せと同じ 2017.6.30
第2弾    理屈で勝負の巻 2018.8.23
第3弾前編 →ノラたちとの共存を目指して・番外編3 2020.6.30
第3弾後編 →ノラたちとの共存を目指して・番外編4 2020.8.31
第4弾    言葉の真相を暴く 2021.3.31

第5弾   コメント欄に見る世相 2022.2.25
第6弾    殺処分か餓死か 2022.7.13
第7弾    だから言ったじゃないの 2022.11.19
第8弾    偽善はもう許されない 2023.3.14
番外編    意に反したコメントをどうする 2023.4.20
第9弾    動物愛護って・・ 2023.6.4

第10弾   やわらかい言い方を模索してみました 2023.6.28
第11弾    善意の言動に潜む魔物 2024.3.13
第12弾    論点整理・著名サイトへの質問状 2024.12.28

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