今日も元気で頑張るニャン

家族になった保護猫たちの日常を綴りながら、ノラ猫たちとの共存を模索するブログです。

続・怒るに怒れん、でも・・・

2019年11月30日 | ニャー
ニャーは店時代、争いを避ける猫として評判だった。相手をいち早く察知して避難し、無用な接触を避ける。しかし僚友シャッポがチビ亡き後の変身でニャーを襲うようになり、テツを亡くして猫空家となったのわが家に避難した。直ぐ後に2度の脱走、そして家裏で暮らすみうを追いかけて襲撃。土地勘もなく彷徨うニャーを何とか探し出して事なきを得たが、テツの忘れ形見であるみうのお迎えは半年遅れた。


ニャーはわが家に来たそのときからくつろいでいた

みうが家に入ると、ニャーはみうを追いかけ襲い続けた。ニャーは店時代から保護者(自分=オジン)が大好きで、やっと得た蜜月の暮らしを誰にも邪魔されたくないんだよ、と妻は言った。しかし何とかみうにも幸せに暮らしてほしい自分はニャーがみうを襲うたびに叱り続け、体罰も与えた。(過去記事「大勃発」2017.10.18等参照) その後イエチビの加入をきっかけにニャーとみうの関係は改善したが、今度はその後に加入したリンやハリーを襲い始めた。さすがに体罰はひどい後悔の後に止め、それでも怒鳴りつけ、追い回し、閉じ込めといったおしおきをその都度ニャーに与えてきた。その時に書いたのが「怒るに怒れん、でも怒る?」  (2018.9.13)。そして気付いたとき、ニャーがそれまでのニャーではなくなっていたのです。

ニャーに狙われても気後れしない気丈なリンも椅子下に避難

テツの後継とも言うべき、相互理解を伴ったニャーとの関係。その深い絆が綻び始めた。ニャーは自分に近づかなくなり、恨めしそうに遠くから眺める。健気なニャーをそこまで追い詰めてしまったことにようやく気付いたこの最悪の保護者は、何度も何度も反省文を繰り返す。9/25「ブログ2周年」、12/26「気心の知れた猫」等反省しているのに、ニャーがリンや新しく加入したシロキを追い回すとついまた怒鳴りつけて脅してしまう。反省しつつも、いつかわかってくれるだろうとまだニャーに甘えていたのだ。そして、追い詰められたニャーはあの正月危機を迎えたのです。

シロキも加入当初はニャーに狙われたが、耐え抜いてやり過ごすことを覚えた

極度のストレスでオシッコ出なくなって毎日苦悶するニャー。膀胱炎、急性腎炎と事態は悪化する一方だった。2度にわたる病院での尿管カテーテルにも麻酔なしで耐え、それでも日々の苦しさは増すばかり。あの2ヶ月間、本当に自分も生きた心地がしなかった。もしニャーに何かあったら、自分は残りの人生を後悔に埋もれて過ごすことになっただろう。しかしニャーは結局自力で復活し、自分だけでなくこのバカ保護者も救ってくれたのでした。

生死の間を彷徨ったニャーは、回復後穏和な猫に戻った

今度こそ本気で反省し、そして書いたのが「やさしい保護者にやさしい猫」(2019.4.13)。保護者だけでなくニャーまでが穏和な猫に戻ってきた。その流れが再び変わったのは今年の6月、チキンとキリンが加わった頃に人心ならぬ猫心が乱れ始めた。粗相騒動が勃発し、テンやみうまでが相次いで身罷り、ちび太をはじめ皆がイライラする中、ニャーが室内マーキングと同時にリンとクウを追い始めた。

何故クウなのか。それはある日突然でした。クウはとっても素直な弟気質の甘えん坊。懐いてなくても見ているだけで癒される。しかしクウは保護者に馴れない分拠り所が少なく、いつもその他大勢的な生活でした。そんなクウが狙われ、クウはたまらずベット下の住人(猫)になった。そしてまたしても、オジンの判官贔屓が頭をもたげてしまったのです。ニャーを大声で叱ったり追い詰めたり。今、ニャーの心が再び自分から離れつつあるのを感じています。

2階のベット下に隠れるクウ(右)とリン

前記事にも書いたように最近はちび太もイライラしてリンやニャーに飛び掛かるので、家に自分(オジン)の大声が響く頻度が増した。するとニャーやちび太のみならずすべての猫がオジンの顔色を伺って萎縮してくる。加入したばかりのポニーなど、自分が近づくと逃げ隠れするようになりました。

ベット下のポニー(奥)と付き合いで一緒にいるチキン

それにしても、すっかり温穏和な猫に戻っていたニャーがどうして再び豹変したのだろうか。今度は前にも増して考えた。争いが嫌いなニャーは警戒されて長く視線を受けたり、不意に傍を横切られたりすることに敏感だ。家の中では事前に接触を避けるといってもスペースに限りがあるのでうまくはいかない。感性の強いニャーは、至近距離から警戒されると意識過剰になって逆に戦闘モードに入ってしまうのではなかろうか。それがいつ出るかわからないので、周りの猫も必要以上に警戒しちゃうという悪循環です。

確かに見ているとニャーは鋭い。2階にリンやクウがいてもその気配を1階で感じている。つまりニャーの行動は感性の強いことに起因しているので、いくら怒ったって止められるものではないのだろう。なのに怒り続けたこのバカ保護者は本当に能がない。ここはひとつ踏ん張って、ニャーとの関係が再び壊れる前に妙案を考えつかなければならないのです。今度こそ最後のチャンス。テツの後継となる腹心の猫を失う前に、本当に何とかしなければ。

ヒントはあります。クウもリンも最初は問題なくニャーと暮らしていた。今ではニャーが気にするほどやたらにニャーを警戒する。つまりかつてのみうのように、ニャーの戦闘モードを誘発しているのだ。でもみうはいつしかニャーとの関係を修復した。クウにだって、できないはずがないのです。

ニャー(奥上)とみう(奥下)とクウ(手前)が一緒だったこの春

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天真爛漫ちび太の欲求不満

2019年11月27日 | ちび太
当地では今日も朝から冷たい雨が本降り。
明日も雨予報に変わったので、先週の金曜日から1週間降り続くことになります。しかも殆ど本降り状態。この1週間は日照がありません。当地域の特徴として、夜には止んでも朝になるとまた降り出すのです。この時期にこんな雨の降り方は初めてだ。

今の自分は園芸業界にいますが、近年当地では「今年も秋(春)がないね」と言うのが挨拶代わりになった。10月中頃までは気温が平年より高いのに、11月も下旬になると逆に平年を下回ってくる。それだけでも秋が短いのに、気温の落差が大きくなって天気がよく荒れる。今秋はその典型で、人心への影響がないとは言い切れないと思います。

今日の主人公はちび太です

猫は人間よりもずっと自然の変化に敏感だから、天候異常は即ストレスに繋がるだろう。当家の猫たちも最近はおかしい。イラついた仕草を見せたり滅茶苦茶に甘えてきたり。その典型がちび太なんです。天真爛漫だったちび太が、大人になるにつれて何かとフラストレーションを溜め込んでしまい、そうなるとちょっとしたことでもストレスに感じてしまうんですね。このひと月ほど、いつも神経がピリピリして落ち着きがないのです。

今まではお友達感覚だった外猫にも、特にキジロに対しては敵愾心をもって神経を尖らすようになった。リンへの干渉にも拍車がかかって、悪意のある攻撃に近くなった。ニャーに対するじゃれつきも今では攻撃に近く、逃げるニャーを追い回す。夜は今でも自分の足元に寝に来るけど、周囲にピリピリして眠りの浅いのがよくわかります。かと思うと、あまりベタベタするタイプではなかったちび太が、ピーピー言って一心不乱にくっついてきたりする。

リン(左)狙いのちび太

異常気象などちょっとした周囲や環境の変化にピリピリしてしまうのは、大元の原因が自身の精神状態にある場合が多い。そう、どう見てもちび太は欲求不満なんです。でもその原因は? いろいろ考えているうちに、またしても自分なのかもしれないと思うようになった。

ちび太はニャーのように、自分(保護者=オジン)への意識が強くなってきたのではなかろうか。何かと自分に注目しだした。なので最近はちび太を叱ると効果覿面なのです。リンに眼付け始めときは「コレッ!」と言うだけでピタリと止める。以前は追いかけても怒鳴りつけてもあっけからんとしていたのに。そうなると逆に、オジンに制止されるたびに欲求不満とジレンマが溜まって、どうしていいかわからずに戸惑っているのかもしれない。

ちび太はまだ若いから自分をコントロールできません

これって、かつてニャーが通った道?
当時は体罰派だった自分がどれだけニャーの信頼を裏切り、悲しい思いをさせたかと悟ってからは未だに忸怩たる思いが頭を離れません。実際、今年の正月にニャーはストレスからの膀胱炎、尿管結石で生死の間を彷徨ったのでした。ニャーは利発な我慢強い子だから、ニャーとの関係は何とか修復して自分が救われた。でもまだあどけなさの残るちび太はそうはいかないだろう。今度は、自分が試されているのかもしれないです。

実はこの問題、ニャーとの間でもまだ解決したわけではないのです。以心伝心になりつつあるニャーとの問題とは。 それは次回にて。

オジン、これからはオレの話も聞いてよね」

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キーは平和のバロメーター?

2019年11月24日 | リン(旧イエミケ),クウ,キー
猫社会にも派閥があるようです。
わが家ではニャー一派とリン一家。
普段は一緒に過ごしているけど、
時としてニャー一派が追い回し、リン一家は逃げ隠れる。

キー(上)と兄貴分のちび太(下)

どちらにも属しているのがキー。
一番安泰な立場と思いきや、
たまにニャーに追われたり、リンにも怒られたり。
まるでイソップ童話のコウモリ?

コタツで呆けるキー

いえいえそうではないんです。
キーはただのびびりで呑気な甘えん坊。
とても穏和な性格で、誰にとっても友達なんです。
でもイラついたときは、つい構いたくなっちゃう。
だからキーがのんびりしているときは、
猫社会が平和なときなんだね。


何とも平和なひとときです

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チキンとキリンの近況

2019年11月21日 | チキン,キリン,ポニー
キリンが里親さん宅に引き取られてから3ヶ月。
昨日、その里親さんから近況報告がありました。当家旧知の祖父母の方はメールをやらないので、残念ながら写真はありません。


保護した当時のキリン(右)と2週間先に保護したチキン(左)

要約すると、キリンはベージュがかったクリーム単色であまり見ない毛色だったのですが、その色はそのままで大きくなったとか。わが家にいたときは随分小柄だったのが、どんどん大きくなって里親さんが今まで見た猫の中でも一番大きいそうだ。「もっと大きくなるよねェ」と心配そう。まだ(推定)8ヶ月だし、相変わらずの大食漢というからしばらくは成長が続きそうだ。


わが家でのキリンははにかみ屋さんの表情だったが・・

心配していた目はすっかり回復して、近々不妊手術を受けるとか。「それにしても・・」と里親さん。どうやら毎日の悪戯に閉口しているらしい。わが家にいた頃は女の子らしくおしとやかだったのに、やっぱり破壊神の異名をとるチキンの妹(推定)だけのことはある。いやいや、寛大な里親さんで本当によかった。


チキンとキリンはとても仲良しでした

チキンの方は、わが家ですっかりポニーと打ち解けてこちらも悪戯に磨きをかけています。今でこそシロキやちび太を慕っていますが、保護当初はテンちゃんにべったりくっついていた。ああ、テンちゃんは子ニャンに人気があったなあと、懐かしく思い出します。


終末近く動けなくなったテンちゃんに寄り添う保護当初のチキン

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ポニーくんの保護

2019年11月19日 | チキン,キリン,ポニー
何だかんだで、結局ポニーを家にお迎えしました。
お店はBYの屋根下で暮らすのはいいけど、夜しか下りないので日が当たらないし夜中はスタッフが守ることもできない。まだ子猫のポニーくん。何か起こる前に手を打つことは必須でした。


屋根下生活にもすっかり慣れたポニーでしたが

きっかけはレオ。ポニーに興味津々のレオは何かとBYに来てラックの下から見上げていたが、やがてラック上のポニーのところまで上るようになった。レオはポニーに近づいても座って見ているだけ。威嚇はもちろん手も足も出さない。それでもポニーは怖がって箱の奥に隠れたまま。


ラック上でレオ(左)とお見合い(ポニーは箱の中)

先日の閉店時刻、レオがラックに上ると驚いたポニーが下りてしまった。ヒーヒー鳴きながら逃げるポニーを追いかけるレオ。2匹は接客中の部屋の後ろで対峙し、ポニーの鳴き喚く声が響いた。こりゃまずいと近寄ったら脚立をひっくり返して大音響が。中のお客さんに謝っている間に2匹が消えた。

間もなく事務所の横でレオを見つけたが、その尻尾が目一杯太くなっているので驚いた。誰だかわからないが、レオが追いかけていた相手はいつの間にかポニーから変わっていたのです。(多分前記事に書いた新新新猫。) レオが落ち着いたところで観葉室に誘導し、静かになってしばらくするとポニーがラック上に戻っていた。


ポニーはお店のスタッフや屋根下での生活にお別れしました

結局、この不安定な生活はまだ子供のポニーには無理だと判断。用意してあったキャリーケースでその日のうちにわが家に移しました。とりあえずケージに入ったポニーくん。この1ヶ月の間に保護者との信頼関係は出来ていたので問題なし。当初の2日間は保護部屋で過ごして保護者とのスキンシップを深め、解放した保護部屋のケージの中で他の猫たちとお見合いを続けた。その間にノミ取りや爪切り、病院では検査も済ませました。(ウィルス陰性)


ケージの中でも余裕の保護直後

現在はオールフリーで他の猫たちと一緒に暮らしています。さっそく同年代のチキンが遊び相手になって何かと一緒。他の猫たちにも徐々に慣れてきた。まだまだ遠慮勝ちだけどそこは子ニャン特有の好奇心でカバー。ポニーはしっかりと家猫生活の第一歩を踏み出しました。近く里親さん探しを始める予定です。

一方ポニーのいなくなった店では、その翌日にレオがポニーを探して大変だったとか。ラックの上や屋根の梁を一日中うろついていたらしい。やっぱりレオはポニーと友達になりたかったのかな。でも何日か経つと、諦めたのかいつものレオに戻りました。


ボール転がしも玄関で一休みのポニー
気分はすっかり家猫です

※ポニーの記事は「その他・一見さん」から「チキン、キリン」カテゴリーに合流して移動しました。

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