今日も元気で頑張るニャン

家族になった保護猫たちの日常を綴りながら、ノラ猫たちとの共存を模索するブログです。

過酷な運命 ~ちびニャンたちは今~

2017年10月31日 | イエチビとテリー(新チビ)
ここにきて家でも店でも、ちびニャンにご縁ができてしまいました。
最近はちびニャンの情報をよく耳にします。スタッフのK君は道端で子ニャンを見かけたけど逃げちゃったと。店のあるお客さんは、夜間に自宅の近くでちび太に似た声が聞こえて探し回った。店にちび太がいるのを見て安心していました。

家の方でも、ご近所のワンちゃん散歩の奥さんが公園で箱に入った捨て子猫を見たとか。わが家に来たキジトラのチビも、当住宅地の入口からやって来るところを目撃されていた。

確かに、この時期は春から夏にかけて生まれた子ニャンが独り立ちする頃だ。でも、「ノラたちとの共存を目指して」で書いたように、ノラに生まれて一才まで生きる確率は1割強しかない。彼らは、やさしい人間に出会って保護されない限りこの冬を越せないのだ。

野生の猫族が大人になるまで生き延びる確率は2割強らしいから、人間社会に生きるノラの運命は野生の猫より過酷だ。が、いずれにしても厳しい世界。簡単に1割2割と言うけど、個々の人(猫)生をみれば、餓死するか寒さで死ぬか、はたまた病死か事故死か捕まって殺処分か、何で生まれてきたのかわからない。

だが、ノラとして生まれた子ニャンばかりではない。調査で見えてきたのは、人に捨てられた(あるいは脱走して放置された)ニャンコの数も自然繁殖に匹敵するくらい多いということ。それが子ニャンであれば、ますます生存確率は低いだろう。

まったくやりきれない話です。でも、これが自然のルールなんだろう。"動物愛誤の輩"じゃないけど、1匹や2匹保護しても自己満足にすぎないのかもしれない。いや待て、人間社会で暮らすノラなら、せめて野生動物以上の生存率になってもよさそうなもんだ。 というわけで、やっぱり頑張ってしまうのです。

ちびニャンはかわいい。店でも、ちび太の人気はすごいです。(テンちゃんも負けてないけど。) 無邪気ではあるけど、でも彼らは決して遊んでいるわけじゃない。生き延びるための大真面目な訓練なんです。その真剣で必死な眼差しに、我々人間は愛くるしさ以上の感動を受けるのではないでしょうか。

さて、自分が最近出会って現在もお世話している4匹のちびニャンたちの特集です。
ちびニャンと言っても2匹のミケちゃんは1才を超えているかもしれない。いずれにしても、基本の方向としてはまず住民票を発行して(首輪の装着)、何とか保護者を探します。ただ、「来る者は拒まず去る者は追わず」の方針は変わりません。

お店のミケちゃん(9月中旬~)
          
日暮れ後、たまに店にやってきます。ダイフクと鉢合わせしても交互に食べてる。当初は人影を見ただけで逃げて消えたけど、最近は(食事のときだけ)3mくらいまでなら近付けるようになった。推定1才くらいか。SCの外からやって来るので、生活圏は他にあるのだろう。住民票発行までは先が長そう。まだ名前がないので、便宜上の名前を"店ミケ"とします。

ちび太(10月初旬~)
          
単独の紹介記事があるので重複は避けますが、現在はテンちゃんと一緒に暮らしています。夜はケージの中。昼間はフリーで外ですが、いつもテンちゃんの傍にいます。推定3ヶ月。もう少し大きくなったら、テンちゃん同様にリード暮らしの予定。お店で里親募集中。

家のミケちゃん(10月中下旬~)
          
ソトチビの記事の中で最近紹介。痩せている割にはものすごい大食漢で、家に人がいれば何度も大声で鳴いて催促。最近はようやく落ち着いてきた。当初は(食事狙いで)家裏に入り浸りだったが、今はどこからかやって来ます。7月頃から見かけたと何回か書きましたが、違うニャンコかもしれない。推定1才強か。食べてるときは少しなら触れるようになったけど、まだ近付くと逃げます。便宜上、名前を"家ミケ"に。

家の新チビ(4日前~)
          
ソトチビの記事の中で最近紹介。家の表側にいます。カゴで作ったフードの中にシャッポの寝床を用意したところ、そこで台風の大雨を凌ぎました。ニャーが外に出るとすかさずくっついて来る。ちょうどちび太とテンちゃんのような感じです。今ではニャーも諦め顔。推定6ヶ月くらいか。当面はこのまま維持しつつ何とか保護者を探したい。便宜上の名前を"家チビ"とします。


残念ながら今ではモドキやコンは見なくなりました。消息を絶ったニャンコたちを偲ぶ記事を、改めて特集したいと思います。


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またまた子ニャン登場 ~ソトチビ周辺~

2017年10月27日 | ソトチビ
ミケの登場で風雲急を告げてきたわが家の周辺ですが、果たしてソトチビはどうなった?
という具合に、あくまでも主人公はソトチビです。ノラとしてはみな平等なのですが、やっぱり2年も一緒に過ごしていれば情も移る。その辺はご容赦を。

               
              相変わらずもの静かなソトチビです

ミケは結局わが家に居着いた感じで、1日に数回家裏にやって来てるようです。人がいるとご飯の催促で騒々しい。今までみうもソトチビも静かだったので、この騒々しさは初めての経験です。そして、小柄の割にはかなりの大食漢。

               
              満腹になるまで場所を離れないミケ

台風通過中だった月曜の夜明け時、妻が強風の様子を見回った際に家裏でソトチビに遭遇。勝手口の下には例によってミケがいて、ソトチビは風呂場の窓下の棚の上にいたらしい。みうとの時代からかって知ったる家裏です。場所の確保もお手のもの。 おお、来たか、と自分が外を回って食事を持って行ったときは、ミケと一緒に勝手口が開くのを待っていました。

それは意外な光景だった。こっちの心配をよそに、2匹はお互いに気にしてない様子だった。いやむしろ、年下(であろう)のミケをソトチビが労わるような素振すら見えたのです。で、2匹で食事。と言っても、ソトチビは殆ど食べずに雨で濡れた身体を舐めながら悠然と去っていきました。 と、ミケもその後を追って消えた。

               
                あまり食べなかったソトチビ

               
         しばらく残って毛づくろいしていたが、やがて消えた

2匹が消えた数分後に、強い雨がいきなり降ってきて30分くらい続いた。その雨が止んで食器を片付けようと勝手口を開けると、ちょうど戻ってきた2匹に会った。で、また食事、今度はソトチビもしっかり食べた。この2匹、土砂降りのご縁で意気投合したのだろうか。

               
               まずはビービーうるさいミケから

               
            偶然おしりが当たって臭いを嗅ぐソトチビ

ソトチビは翌日の夜にもやって来てミケと一緒に食事。その後は見ないけど、来てはいるのかもしれない。何しろ置き餌してもミケが全部食べてしまうので、ピンポイントで出会うしかご飯をあげる方法がなくなった。まあ。他に本家があるらしいソトチビだから大丈夫か。

そう言えばソトチビは去年の11月から年末まで長期ブランクがあって、久々に現れた当初は「夜の訪問者」として不審者扱いしてしまった。大人になってもニャンコのやさしさを見せてくれたソトチビ、ミケとの新しい展開にも期待したいです・・・なんて締めくくりたかったところですが、実は昨日になって、さらにまた風雲急を告げる新展開が。

またまたチビニャン登場。
昨日の朝、日課で外に出ていたニャーが神妙な顔で何かをじっと見ていた。その先にはチビニャンが。ソトチビやテンちゃんと同じキジトラで、ちび太より少し大きいくらいか。うーん、さすがにこの展開には参った。これまで30年近くの間、みうやソトチビ含めて4、5匹のノラしか見かけたことのなかったわが家で、ミケに続いて2匹目の登場です。しかも保護必須と思われるような子ニャン。

とりあえずご飯をあげて夫婦ともに出かけました。しかし帰宅したときは玄関で待っていた。今日も朝晩人が外に出ると、(多分隣の庭先の何処かから)走り寄って来る。子ニャンの得意技でいきなりもう馴れ馴れです。ニャーもくっつき回られて困惑顔。

今夜はとりあえず、台風対策で大雨避けの寝床を作ってあげたけど気に入るかどうか。はてさて、当方の保護能力の限界も見えてきました。果たしてこれからどうなることやら。

               
               テンちゃんに似た子ニャンです


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その後のみう ~大勃発後話~

2017年10月25日 | (故)みう(おかあさん)
今日の天気予報によると東京地方では15日連続の雨で、この時期では127年ぶりとのことだとか。そして今週末もまた台風で荒れそうだと。

園芸の業界にいると、近年の気象異常は目を覆うばかりです。今年のように猛暑が終わるとすぐに冬の気温になって、天気も荒れる。春秋の園芸シーズンがなくなったのだから花苗の出荷量も激減。業界ではぼやきばかりで、実際に見切りをつけて転業する花苗農家さんもでてきたし、お世話になっているお店も何らかの転換を迫られているようです。

その影響は世の中にも影を落としているはずだ。園芸療法に代表される癒し効果が減少し、いやそれ以上に、天候不順は人心を乱すと言われます。常軌を逸した衝動的な凶悪事件が多くなった昨今の世相は、この荒天続きと無関係と言えるでしょうか。

あっ、これは他のブログで書くべき内容でした。自分は本ブログを含めて3つのブログを書いてまして、なかなかこちらに筆が回りません。そうこうしているうちに、あの大勃発のことを書いてからもう1週間が経ってしまいました。

再び部屋から出て来なくなったみう。
あの事件(大勃発)以来、みうは初めの頃のように自分の部屋から出て来れなくなりました。ニャーの影に怯えるばかりで、事件で受けた心の傷は思いのほか大きかったようです。一方額と頭の傷痕は残りそうですが、目立つ鼻の傷は何とか治りそうなのでひと安心。

               
         あおり止めで固定された扉の内側から様子を伺うみう

               
          (ニャーが外にいるとき)扉を開けても出て来ません

               
          ニャーがどこにいるのかわからないので不安なんです

「何だか不憫でかわいそう」
妻が呟きます。学生生活を始めるまで農村で中外飼いの自由なニャンコたちと暮らしてきた妻は、とにかく"制約を受けない生活"が身上なんです。確かに家に迎える前のみうは食事、寝床、トイレ付で、車の少ない安全な地域、しかも周辺住民の人たちに認知されているという、ノラとしてはこれ以上はない生活でした。

だから妻は、みうを家に入れるときに反対した。このまま外で世話してあげればいいじゃないと。はじめは自分にもそんな迷いがありました。でもシャッポの失踪と、その後の強い後悔を経験して変わった。みうにもっと確実な安心安全を提供したいと思ったのです。ただ、ニャーとここまでこじれるとは思ってもいなかった。

みうはニャーばかりでなく自分に対しても怯えた行動になり、本当に振り出しに戻った感じです。ただあれから1週間経って、相変わらず自分から逃げるけどつかまえればゴロゴロ言うようになり、最近では膝の上にも乗ってくるようになった。

               
     リード(とフック)をつけたニャーならリビングに連れてきても大丈夫に

               
             家に迎えたばかりの頃と同じ状況です

安心安全安定を理解できないニャンコにとって、家で保護されて暮すことのメリットって何だろう。自分は、びくびく警戒することなくのんびりしたり甘えたりできることじゃないかと思うのです。それがあるから、多少の不自由は我慢しろと言える。だから家に入れたみうに幸せを感じてもらうには、気兼ねなく甘えたりのんびりしてもらうのが一番だ。

みうはもちろん、そんな事情は何も知らない。与えられた情況の中で毎日を精一杯生きているだけだ。不幸だとか幸せだとかそんなことも言いません。だからみう幸せにするのは、自由な生活を奪った保護者の義務だと思っています。

一方ではもちろんのこと、ニャーに我慢も負担もかけられません。ああ、保護者の悩みと試行錯誤はまだまだ続きます。

               
        お互いに共同生活の相手としての認識は持っているようだ

               
          みうを1階に連れてくると気になって仕方のないニャー


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やさしさの原点 ~ハナ命日~

2017年10月23日 | (故)ハナ
今日、10月23日はハナの命日です。
3年前の今日亡くなりました。3回忌だと思っていたら勘違いをしておりまして、実は昨年だった。いいトシして恥ずかしい限りです。で、今年は遅ればせながら献花と供香しました。

         
                  いつも3匹(+ワンコ)一緒です

ハナは最初にわが家にやって来たニャンコ。
ハナの紹介はカテゴリーの記事でいろいろ書いていますので重複は避けます。保護者に頼ろうとしない、でも甘え方の上手なニャンコでした。(ちょっとニャーみたいかな。) 棚のガラス扉を鏡のように使って周囲をチェックしたり、扉もドアも器用に開ける賢さもあった。でも何と言っても、一番印象に残っているのはそのやさしさかな。

              
              家に来た頃のハナ、まだ齢数か月

後になってテツを迎えたときも、くもを迎えたときも、まるで母親のように接してくれた。テツはそれ以来ハナを慕うようになり、くもも大人になって2階の和室を根城にするまで、ハナに甘え通しだった。水道の蛇口から水を飲んだりとか、新しい隠れ場所だとか、他の2匹はいろいろなことをハナから教わったのです。

              
             テツを迎えて4ヶ月くらい、ハナ5才
              (このときからラブラブの間柄?)

              
               くもを迎えたとき、ハナ7才

トイレも食事も、他の2匹と重なるといつも相手を優先させるほど控えめだった。(当時わが家ではトイレがひとつでした。) でも3匹で外にいるとき、よそのニャンコが近くに来ると、テツやくもを差し置いていつも自分が矢面に立つ勇敢さも。

              
               ハナ12才くらい(日付不明)

そして何と言っても、忘れられないのはあの脳溢血の病禍からの奇跡の復活。病院の先生も驚きを隠さず、保護者の処置を褒めるばかり。いやいやそんなことどうでもよくて、とにかくハナが帰って来てくれた。こんなに親孝行なニャンコは他にいない、とつくづく思ったものでした。

              
               脳溢血から回復中のハナ、21才
           (まだうつろだけど、この後完全復活しました)

ハナ、最初に出会ったニャンコがお前でよかった。
ニャンコはもともとやさしい動物だって、お前は教えてくれた。
だから信じることができるし、出会ったニャンコが、みなやさしくなっていくんだ。

その証拠に・・・・、
(次の2枚の写真は近々書くことを示唆しています。)

         
             ん?(撮影21日)       んん?(撮影今朝)



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ソトチビ挽歌

2017年10月20日 | ソトチビ
みうの話の前に、ソトチビの周辺が急変したのでそちらを。
前回の記事(9/16)以降、ソトチビには置き餌を続けています。やはり1日に何度も来ていたようでご飯は少しづつ減り、そのうち確認する自分と時々顔が合うようになった。とにかくソトチビは静かで控えめなニャンコ。鳴き声も子猫時代に数回聞いただけです。

            
                
        9月下旬の頃、激ヤセから復活してスマートになった

先日は妻もこの町内にやって来るソトチビを見かけたそうで、そのときは真っ先にわが家の裏手に行ったようだ。やはり草原に点在するどこかのお宅の方から来ているようです。9月の下旬からは、以前のようにソトチビが朝晩顔を見せるようになった。ただ時間帯はまちまちで、その間にも何回か置き餌がなくなる。何だか食欲が増したような・・。

            
                
           今月初旬、さらにふっくら感がでてきました

そんなトチビの行動に再び変化があったのは、今月最初の週末で大雨の日。その日はソトチビは来ませんでした。まあ、大雨だったので無理もないと。それからまた姿を見せなくなったが、翌日夜には食べた跡が。でも、大好きだった牛乳は手付かずだった。

              
           またまたふっくら? 相変わらず物静かです

食欲が増したのは時期的にわかるけど、嗜好も変わった? 何か違和感を抱きながらそのまま置き餌を続けていると、先週末の深夜に、空容器の横で待っているソトチビに再び会った。それからは異様に食べるようになり、牛乳を含めていつも空に。今週の月、火に会ったときも空容器の横にいた。 ソトチビがおかわり? そして翌日の水曜日(一昨日)には、何と6回も置き餌が空になったのです。

ソトチビを見ていると確かに太ってきたので冬支度かなとは思ったのですが、ひと粒も残さない食べ方が如何にもソトチビらしくない。それは安心でもあり、他ニャンの存在を示す懸念でもあった。

              
      さらにふっくらして、昨冬の状態に似てきた今週の火曜日(10/17)

犯人(猫)判明、それは見慣れたミケだった。
昨日になって、とうとう懸念の方が当たりました。朝に空容器の横で待っていたのは、ソトチビではなくあのミケだった。7/27の記事で書いて以来、外にいるニャーの周りをウロチョロしたり、わが家の様子を伺っていたり、時折見かけていたのです。ご近所でも何度か見かけて、どこかのお宅で中外飼いを始めたニャンコだと思っていました。

店に来ているミケと同じ1才くらいか。(今は同じ名前で紛らわしいのですが。) このミケ、大きな強い声で訴えるようによく鳴きます。ビービーすごいのでソトチビセットをあげると、あっという間に5回分食べた。そして、勝手口から離れなくなった。

ミケは食べ物をもらいながら勝手口の外にいます。ドアを開けると逃げるけど、すぐに戻ってきてご飯のおねだり。折からの強い冷雨が降り続く真冬の寒さ。雨もあって、この3日間ソトチビの姿は見ません。せっかく寝床を用意したのに、今ソトチビがやって来たとしても、この状態ではそのまま帰ってしまうだろう。

はてさて、どうなることか。こんなきっかけで遠慮勝ちなソトチビとの縁が切れてはせつな過ぎる。一方ミケはミケで、保護者のいない脱走ニャンコかもしれない。2匹で共存するなんて、ボケオジンの甘い願望か。いずれにしても何か方策を考えねば。

              
     ミケちゃんです;毛並みもいいし、最近まで家猫だったのではないか


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