今日も元気で頑張るニャン

家族になった保護猫たちの日常を綴りながら、ノラ猫たちとの共存を模索するブログです。

君がこの世に生きた証に

2021年06月30日 | その他・一見さん
君は、自分に名前があったことを知ってたかい?
ミケチビJr.
君が現れる少し前まで店の常連だったミケチビ
後に居着いたレオに絡まれて姿を消した
君はそのミケチビに似た子猫だった

ミケチビとレオ (左:当時の名前はテンチビ)

正直言って君はちょっとブサイクだったから
保護しても貰い手があるかなと心配したり
でも警戒心はあるが人を怖がらないので
保護は時間の問題だと思っていた

ところが君は、次の日には消えていた
やっと見つけた食事場
特に子猫はそう簡単には諦めないのが普通だ
君には他にも当てがあったのかな
そのときはそう思った

フワーッと現れたミケチビJr.はガリガリに痩せていた

親離れした子猫が人間社会で生きていくのは大変だ
食べ物は容易に見つからず、何より危険がいっぱい
先日も、SC出口のバス通りに子猫が倒れていたという
店のスタッフが駆け付けたときはSC擁壁下の茂みから声がした
その日1日声を頼りに捜し続け、結局見つからず
骨折など重篤な怪我をしていなければいいが

その昔、同じ道路の植栽帯で鳴く子猫を捜し続けたことがある
あの時も結局見つからなかった
夜間にSC擁壁から落ちバス通りに出て事故死したチビ
亡骸を弔うこともできなかった
バックヤードの奥隅で、白骨化した子猫を見つけたこともあった
みんなみんな、どんなに寂しく悔しかったか

その日は3杯分、実によく食べた

人と関わりのない自然に生きる野生動物と違って
ノラは人間社会で生きる、人間の身勝手な落とし子だ
人知れずこの世を去るなんて哀しすぎる
だから、君を弔うためにこの記事を書いてます

君が店に来なくなった理由
君の事故死を知ったのは1年近く後のこと
たまたま店で君を見たお客さんの情報
店日誌の片隅に書いてあった

ミケチビJr.
無念の事故で短い生涯を閉じた君
君がこの世に生きたことを、この記事が証明します

生気に欠けた印象が気になったミケチビJr.
事故に遭ったのは、来店した翌朝のことでした

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ちび太とリンの関係

2021年06月28日 | ちび太
このところ精神的にやや不安定なちび太。
落ち着いてるかと思うと何やらピーピー鳴きながらうろうろ。
他の子がいないところではやたらに甘えてくる。
かと思えば根城をオジンベッドから押し入れの最上段に突然変えた。
今では枕元のニャーと、ちび太の代わりにチキンが一緒に寝ています。

玄関の小窓から外にいるニャーに声をかけるちび太

不安なのか寂しいのか、それとも何か不満があるのか。
ニャーと違ってはにかみ屋のちび太はどうにもわからない。
体調が悪いわけじゃなさそうだし、結局そっと見守るだけ。
でも、ちび太はやっぱり気のいいお兄さん。
ガタイも大きく存在感があるので、みんなから何かと頼られる。

キーやシロキ、最近は復活したクウの遊び相手をしたり舐めてあげたり。
自分の気が乗らないときでも拒否はしない。
追いかけ魔の悪童ポニーとチキンには、逃げずにむしろ返り討ち。
この2匹の傍若無人ぶりを叱れる唯一貴重なお兄さんです。

そんなちび太が意識しているのは、やっぱりニャーとリン。
お兄さん気質のちび太も、ニャーにだけは甘えたい。
ニャーにくっつきたいのに、孤高の猫ニャーは誰ともつるまない。
ちび太もニャーに拒絶されて、逆に追い回したりしちゃうのです。

隠れてソファ上のリンを狙うちび太(扇風機の後ろ)

そしてリン。
宿敵のような関係になったちび太とリンですが、その始まりは2年半ほど前。
それぞれ店と家裏からわが家で合流して、半年ほど経った頃のことでした。
当時リンはオジンの布団の中、ちび太は布団の上で寝ていた。
やがてリンはニャーとちび太に狙われ始め、オジンベッドに来れなくなった。

飛びついたっ!・・・「シャーッ」と身構えるリン

しかし気丈なリンは逃げ回りながらも「シャーッ」で応戦。
ニャーとちび太は連合軍で、2匹vs.リン。ずっとそう思っていた。
でも本気で襲い掛かるニャーと違って、ちび太は直前で"寸止め"する。
ニャーが戦線離脱した最近なって、ちび太の感情は敵意ではなかったと気づいたのです。

でもちび太はここまで、顔が何だか嬉しそう

ちび太はリンをかまいたいのではないか。
小学校の悪戯っ子が好きな女の子をいじめちゃう、例のあのパターンです。
まさに屈折した愛情表現。
だとすれば、間違いなくもう雪解けが始まっている。

でも気をつけろよ、ちび太。
リン姐さんは手強いぞ。

最近ツーショットが増えたちび太とリンです

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4回目店の子志願? ~モドキの春~

2021年06月26日 | モドキ
ココレオの寝所を襲った容疑者として最右翼なのがモドキ。
でもその後のモドキを見ていると、どうにもそうは思えない。
外側の窓が開いてたなんてつゆ知らず? モドキはいつもと変わりません。
日が長い分来店時刻が遅くなったけど、週に1、2回は遭遇して無事を確認。

ところがあの事件からしばらく経ったある週のこと、そんなモドキに行動異変が。
その週は久々に4日姿を見せた。それも昼間。
もちろんココレオは開放中で、おかげでスタッフは大慌て。
今回はその慌てぶりをまとめてみました。ココレオもフル出場です。

最近は細くなった上に色艶もあせ、少し精彩を欠くモドキです

昼の3時頃、突然裏ゲートからモドキがやって来て慌てたのは妻だった。すかさず店内にいたレオを捕まえてスタッフルームに隔離。でもココがいない。モドキを事務所前まで誘導してご飯出したが食べず、店裏の草むらで休息に入った。と、ココが現れて店内。危ないのでモドキをSC奥まで少し追い、消えたのを確認してレオも開放した。この日はその後通常。日暮れ時にココレオは中へ、夜になってモドキが再び食べに来て店内でくつろいだ。

2度目は、自分が昼の散歩から帰るとココレオがレジ室に閉じ込められていた。1時過ぎにモドキが来たのでたまたま中にいた2匹を閉じ込めたとか。モドキはいつもの食事場でしばらく待っていたが何も出ないので姿を消した。自分も念入りに確認し、さらに安全をとって3時近くまで待ってココレオを開放した。ところが5時前になって再びモドキが。たまたま観葉室の近くにいたココレオを中に誘導して閉じ込めた。モドキは手を変え品を変え出したご飯を殆ど食べず、事務所脇で休息に入った。少し具合が悪そうだった。結局モドキは夜まで事務所脇で休み、ココレオは翌朝まで中で過ごした。

事務所に入ってマーキング? すかさず叱りました

3度目は昼の12時頃、スタッフが叫んだ。「花台の下にモドキがいます!」 その時ココレオは所在不明。妻がいつもの食事場に誘導、モドキは食べた後ガゼボとスタッフルームの間で休息に入った。ココレオの所在がわからないので妻はモドキの傍で監視。するとガゼボの向こうからレオがてくてくとやって来た。慌ててレオを確保し、スタッフルームまで運んで閉じ込め。モドキの横を通ったときレオは気づいて身を固くしたが、モドキは気づかなかったという。その後モドキをさりげなく店裏に追いやってレオを開放、ココも現れた。ところが2時には再びモドキが花台の下に。レジ室にいたココレオはそのまま閉じ込め。モドキは今回もたっぷり食べ、店頭から去っていったので再びココレオ開放。モドキはその後来なかった。

時として中に入りたそうな素振りを見せる

4度目は自分の出番でした。やはり12時頃モドキが来たのでちょうど中にいたココレオを閉じ込め。モドキはたっぷり食べた後店内を点検して向かいのカーセンターへと消えた。その後自分が散歩から戻るとココレオが外に出ていた。お客さんが出してしまったらしいが、幸いモドキはいなかった。モドキが再びやって来たのは5時頃。モドキに気付いたとき、ココレオは花台の間にいた。店長さんに観葉室の中から呼んでもらい、自分とスタッフのHさんKさんが周りからさりげなく追い詰めて誘導した。はやる気持ちを抑えてゆっくりと追う。幸い2匹は観葉室に向かってスタスタと順調に歩き出した。と、目を疑うような光景が。

えっ? えっ? えっ? 本当に4人揃ってわが目を疑った。行進する猫たちが3匹になっていたのです。知らぬ間に加わっていたモドキ。足取りも軽く、先頭になって真っ先に観葉室に入っていった。続いてココレオが入る。自分からはその瞬間中の様子が見えなかったが、猫たちも中に入ってえっ? えっ? 一番驚いたのは店長さん。しかし機転を利かしてすかさずココレオをレジ室に誘導して中ドアを閉め、モドキに「あなたはあっちよ!」と南側の出口へと促した。モドキは素直に南出口から出ていつもの食事場に向かい、少し食べて店内で一休み。夜になってゆっくりと帰っていった。

店頭から出て向かいのカーセンターへと渡るモドキ

と、こんな感じの1週間の騒動でした。
アホな騒動と言えばそうだけど、大事に至らなかったのは何より。
モドキの行動は翌週からいつもの状態に戻り、昼間の来訪はありません。

それにしてもモドキのあの行動は何だったのだろう。
期間は短かったけど、店の子志願の意思表示だったのだろうか。
過去記事にもあるように、モドキの店の子志願行動は過去に3度あった。
しかし当時はテンちゃんがいたりして、モドキに応えることができなかった。
付き合い歴が5年目に入ったモドキ。
ココレオと仲良くなるのは難しくても、
もう十分ノラ生活を頑張ったと家に迎える覚悟はできています。
ただモドキにとっては、今の生活の方がいいのだろうけど。

モドキよ、そろそろわが家に来るかい?

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あれから1ヶ月が経ちました

2021年06月23日 | レオ(テンチビ)とココ
安全だと疑いもしなかったココレオの寝所を襲われた大事件。
翌朝来てみると、ギフト室の床や棚上に夥しい量の(猫の)毛が散乱。
その割には並んでいた鉢類がひとつも倒れていない。
不思議な状況ではあったが、夜間の突風で開いた網戸から何者かが侵入し、ココレオと大バトルの挙句出て行ったとの見方が大勢です。
侵入者は猫かどうかも不明。

ココは左後足先から出血。
レオも右耳の付け根がぱっくり割れていたことに後日気付いた。
(前回は「勇敢だったココ」と書いたけど、レオもしっかり頑張ったのでした。)
スタッフが来たときココレオは、全開になった網戸の内側の棚に座っていたという。
2匹は侵入者を追い出し、自分たちは出ようともしなかった。
その後は傷も癒え、ココレオは何事もなかったかのように暮らしています。

事件後数日経ってパックリ割れたレオの傷も、今はすっかり癒えました

春の園芸シーズンも残りわずか、2匹には再び穏やかな日々が訪れます。
この春は"客慣れ"にもさらに磨きをかけ、看板猫としての人気は鰻上り。
「最近はお花よりも猫ちゃんに会いに来る人の方が多い」とスタッフ。
大嵐の中、わざわざ会いに来てくれたお客さんもいました。

「こののんびり感にたまらなく癒される」とお客さん

ココレオファンの監視のおかげで追い回すお客さんが少なくなり、
ココレオもかつてのニャーのように、さりげなく逃げる技術を身に着けた。
特にレオはいつも穏やかで、お客さんには分け隔てなくスリスリサービス。
人気上昇も納得だ。
何より、2匹が店外に出ることが殆どなくなったので安心です。

屋根のあるストッカー上は避難にも夕涼みにもうってつけ

そんなレオに少し変化が。
何気に自分(オジン)を避けるようになりました。
かつては目が合えば必ず寄って来たのに、ちょっとつれない。
ご飯を持っていっても、ココと違ってレオには無視される始末。
(オバンのときは飛びついて来るらしい。)
自分の出勤頻度がしばらく少なかったので疎遠になった?
いやはや、実はそれでちょっと困ったことが生じたのです。

レオが夜の休息場に選んだレジ内台の箱の中は・・

一年のうち最も日が長いこの時期、ココレオの活動時間も長くなった。
それでも閉店前の18時過ぎには中に入れなければならない。
その時刻になるとご大抵は飯待ちで中にいるのだが、中にお客さんが多いと外で待機。
その後2匹を中に入れるときはご飯で誘導。
ところが自分の場合はレオがついて来ない。入れようと焦ればますます逃げる。

モドキに覗かれ大慌てして以来、諦めたようだ

さてこれには困った。
長いときは1時間以上入らないこともあって、夜型のモドキでも来たら大変だ。
でもそのうちあることに気付いたのです。
店長のYKさんが誘導するとレオが喜んで観葉室に入っていく。
ご飯を手にすればもう完璧、中に入れるのが簡単になった。

ココ:店裏の草むらにて

でも何故?
店長も猫好きだけどオバンと同じで気を遣わないし、そもそも世話もしないのに。
思い当たることと言えば、特に人の傍にいるのが好きなレオ。
いつも切花造っている店長とは一緒にいることが圧倒的に多いのです。
なるほどな。
たまに来てご飯くれるより、いつも一緒にいてくれる人ってことか。
なんだか恋人の条件みたいだね。

「もっと遊びたいのになぁ」
閉店時刻でもまだ明るいこの頃です

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真の害獣、汝の名は・・

2021年06月20日 | その他・一見さん
先週の金曜日は非番だったので朝からテレビを観ていました。
ニュースを騒がしていたのは札幌の市街地に出没したヒグマ。
逃走を続けながら4人を襲い、うち高齢の女性が骨折の重傷となった。
厳戒態勢の中、追跡劇が続く。
市民を恐怖に陥れた騒動は、11時頃になって当該クマが射殺され幕を閉じた。

このニュースは朝と昼の各局ワイドニュースで大々的に報じられた。
実況かそれに近い報道で興奮冷めやらない様子。
「クマは、追跡網をあざ笑うかのように逃げ続けています。」
どの局のナレーションも、まるで逃走する凶悪犯の追跡劇を放映しているようだった。

※本記事の写真は本文とは関係ありません。
夜間店に食べに来ている可能性のある外猫ちゃんたちの紹介です。(モドキ除く)
①名無し一見さん:昨秋店で見かけた
今年4月に裏の公園で再会し、5月には何度か店で見かけたが最近は確認できず

観ていて昔のあるドラマを思い出したのです。
「逃亡者」 無実の妻殺しの容疑で警察に追われ続ける医師の話だ。
捕まれば死刑になる。だから警察から逃げながら、真犯人を捜し続ける。
その逃亡劇には、恐怖と切なさと哀愁に満ちた人間模様が入り混じっていた。

このヒグマの罪はなんだろう。
4人もの人を傷つけた罪は重いし、市民を戦慄させた行動は大問題だ。
でも、このクマに悪気がなかったことは明白だし、そもそも邪悪な心などあるわけがない。
"あざ笑う"どころか、怖さと不安と心細さに満ちていたはずだ。
それをまるで、いずれは殺されるだろうからと事態を楽しむかのようなナレーション。
いったいどっちが害獣なのか。
せめて麻酔銃で眠らせて、奥山に返すことはできなかったのだろうか。

②無し一見さん:やはり昨秋店で見かけた
今年4月に店と裏の公園で再会したがその後は確認できず

話は変わって、最近は猫の虐待や多頭飼育崩壊のニュースが多すぎます。
公園などで猫を捕らえ、聞くに堪えないむごい仕打ちをする狂気の輩。
人を信頼する地域猫は特に犠牲になり易いという。まさに卑劣さここに極まれり。
一方引っ越しの際に50匹の猫を閉じ込め置き去り放置した輩。
ブリーダーが繁殖させすぎて、普通の家に250匹の猫を放置した最大級の多頭飼育崩壊。
これらは"故意"によるもので、一人暮らしの無知な老人が招いた不幸とはわけが違う。

気になるのはこれらニュースの締めくくり方。
大抵は保護団体のボランティアさんが、救世主のごとく猫たちの救出に走る。
手遅れだったり、"所有権"の壁に阻まれて必ずしもうまくはいかない。
それでも、救い出されて幸せになれた猫たちがいる。
ニュースはそこにスポットを当て、いやあよかったよかった。
最後に保護団体の代表者さんの言葉として、「こんなことがなくなる社会にしなければ。」
だいたいそんな締めくくりです。

③シン:昨秋は2ヵ月間ほど食べに来ていたがいつしか不明に
今年も3月と4月に食べに来る姿を見かけたがその後は確認できず

えっ? ちょっと待て、それでおわり?
前述の狂気の輩たちは何の罪にも問われないの?
いや実は、警察によると明確な動物愛護法違反でも立件するのが難しいらしい。
そもそも警察が呼ばれるケースすら稀なのだと。
有名無実化された動物愛護法の実態が垣間見えるのでした。

やっぱり人間って救いようがないのかな。
どんなに善人ぶっても、結局抜け道を作ってエゴや思惑を通そうとする。
政治と立法の世界そのものだ。
多頭飼育崩壊のニュースに必ず出てくる環境省の啓蒙パンフレット。
2匹が3年後には2000匹。
もしそうだったら、今頃地球上は足の踏み場もないほど猫だらけだ。

確かに、その先に責任が持てないのなら不妊手術は必須。
しかし増殖自体を危惧するのなら、地球上で唯一爆発的に増えている動物は人間です。
しかもその増殖が地球環境を破壊していることが明白だ。
地球にとって真の害獣とは、誰ですか?

④ハル:今年1月から2月にかけて毎晩食べに来た
3月以降は見てないがモドキを避けて夜遅く来ていた様子
4月に裏の公園で再会したがその後は確認できず

※店にも家にも、昨年来新しいノラの来訪がありません(子猫も含めて)。
今店に食べに来ている子も、おそらく旧知の誰か(複数か代わる代わるの可能性も)と思われます。

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