今日も元気で頑張るニャン

家族になった保護猫たちの日常を綴りながら、ノラ猫たちとの共存を模索するブログです。

呼吸困難と殺処分の恐怖

2022年05月28日 | その他(分類なし)
「天災は忘れた頃にやって来る。」
猫風邪が蔓延したと思ったら今度はリンの口内炎。
久々の通院となって先生にご挨拶と相成り、お陰様でリンも回復。
しかしながら、そう、「一難去ってまた一難」だったのであります。

今度は誰かと言いますと、実は保護者である自分(オジン)自身でした。
伏線はずっとあった。先の3月初めに突然の発熱でダウンしたとき。
最も疑われたコロナは陰性で、発熱も検査結果の出た頃には平常に戻った。
その後咳は多かったものの生活を普通に戻した。
今にして思えば、あのとき原因をしっかり追求しなかったのがまずかった。

何だか体力が減退し、ちょっとした動作にも動悸と息切れがつきまとう。
そのうち鼻水が絶え間なく出だした。しかもドボドボと尋常じゃない。
自分の身体に何か異変が起こっていることは間違いなかった。
5月になって、リンが通院する少し前に行きつけの先生に診てもらった。
呼気中の一酸化窒素を検出する科学的な方法で、チェック結果は喘息でした。
鼻炎も伴っていた。ただパルスオキシメーターの値は、97で正常の部類だった。

薬をもらって一安心だったはずが、しかしその後急速に悪化したのです。
息するたびにヒューヒュー音がして、どんなに吸っても酸素が来ない。
動悸と息切れが半端なくなった。
特に早朝と夕方がひどく、過呼吸状態になることもあった。

みう (2019.8.9没・享年5才推定)

正直、あれは恐怖そのものだ。
忍び寄って来る死に抗いようのない状態。
幸いそのときは、窓の隙間から入ってくる冷たい外気に救われた。
横になると呼吸がさらに苦しくなるので、寝ることができなくなった。
救急車は何故か我慢し、担当医には臨時休業と定休で2日間行けなかった。
息のできない恐怖と眠れない状態が4日続き、頭と肩が痛くなった。

ようやく病院で窮状を訴えた時、パルスオキシメーターの値は90でした。
先生は驚いた。これは人工呼吸器が必要な値だそうです。
とりあえず応急処置と強い薬を出してもらった。
今は安静にしていれば大丈夫だけど、少し動いただけで動悸と息切れがひどくなる。

自分が経験したあの絶望的な過呼吸のなかで、頭に浮かんだのは殺処分のことでした。
殺処分とは、2酸化炭素で窒息死させるのです。
息のできない苦しみ、そしてあの絶望感。これ以上残忍な殺し方があるだろうか。
溺死でも煙に巻かれての死亡も、窒息死にはあの絶望感が伴うのだと思います。

テン (2019.6.16没・享年14才推定)

かつて自分は捕獲機を忌み嫌うと書いた。(過去記事「サクラ耳になったレオ」)
幼少のころ親の実家の納屋で出会ったネズミ。捕獲機ごと水中に漬けられていた。
水中の籠の中から自分を見つめる澄んだ目。生きたいと必死な目。
息ができない恐怖、誰もいないところでひっそりと死んでいく絶望感。
思わずそのネズミを水から出して自由を与えた。もう捕まるなよと。
しかし当時は、ネズミをそうやって処分することが文化だった。

自分は死刑肯定論者です。かつて「死刑に処すべし」という記事も書いた。
犯罪に無縁な者にとって、死刑の有無などどうでもいいと思うからです。
ただ、同じ死刑でも絞首刑(窒息死)という残忍な方法には反対したい。
あの絶望感だけは味合わせてはいけない。
重度の犯罪を犯したとはいえ、せめて安楽死にすることが人情というものだろう。
相手が動物であっても、何の罪もない命に対してはそれがせめてもの償いだ。

まだ朧げな頭の中で、そんなことを考えていました。
しかし現実の世界では「2度あることは3度ある」。次の試練が待っていた。
今度はチキンでした。尿管結石から膀胱炎、急性腎不全に尿毒症。
あっと言う間に、生死を彷徨う重篤な病気になってしまいました。
現在入院治療中。自分同様全快復に向けて病魔と闘っている最中です。

というわけで当面また筆が鈍ります。
既に書き終えた記事があるので月末までにアップしようと思います。
あとは、いいその後報告ができることを期して。

チビ (2016.9.9没・享年1歳推定)

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リンの通院

2022年05月22日 | リン(旧イエミケ),クウ,キー
わが家の猫社会では医療費を殆ど使いません
まあ、保護者の経済的な理由です
この春にポニーから始まった猫風邪
瞬く間に蔓延し、一回りして治ったはずのポニーがまた引いた

ワクチンも打ってないし、ひどくなければ病院にも行かず
自然自力治癒がモットーです
なので基礎体力が肝要、食欲だけは気にかけています
そんな中、気付いたらリンがおかしくなっていた
健康そのものだったリンが・・油断は禁物

久々のリン、あっ、口から何か垂れてる

リン変調の兆しは涎
長いときは、棚の上から1m以上も垂らすようになりました
そのうち口の周りがベタベタになって数滴も垂らし
食欲もなくなり、水分足りないのか毛並みもボサボサ
口臭が強くなって、1日まるまる食べなくて
ついに保護者はリンを連れて病院に向かいました

リンの過去記事を読むと必ず出て来る、「気丈な」という形容詞
猫ってもともと気丈だけど、リンはとりわけそう見える
ノラという過酷な環境下で、決死の覚悟で子育てを成し遂げた
お母さん猫に特有の強さなんです

通院の前日から何も食べず

車の中でも順番待ちでも、例によってじっと耐え抜いたリン
(それにしても2時間の待ち時間は長すぎる)
元ノラのお母さんは、我慢することには慣れている
診察台の上では保護者を頼りにやっぱり我慢
先生や看護師さんに褒められた

口の周りが涎でびしょびしょ

診断結果は予想通りの口内炎
左牙が緩るくなっているがもう少し様子見
家路も終わりに近づいた頃、ようやくか細い声をあげた

さあ投薬開始
涎はすぐに止まり、外観も見違えるほど改善した
そして食欲の復活。自信も湧いたのか、活発になってきた
効果満点の、4年ぶりの通院でした


すっかり回復したリンは甘えん坊も復活

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形而上学的議論の行方

2022年05月20日 | ノラたちの幸せを願って
片田舎で猫たちと一緒に育った古女房殿
束縛制約を嫌い、自由をこよなく愛する
自分は協調性を重んじ、その中で幸せの最大公約数を模索する
猫の育て方について話し合うと、いつも妻は猫になる

かつて「ノラの矜持」という記事で、どっちを選ぶか問いかけた
1.とにかく"今"を大切にして、毎日を思い切り謳歌する太く短いが楽しい人生
2.精進と我慢を重ねて、その中に生活の充実と楽しみを見出す穏やかで長い人生
妻は1番、自分は2番。やっぱり妻は猫になる

わが家のリビング前でくつろぐ(故)みう

何ひとつ不自由なく、ご近所にも認知されていた家裏生活時代のみう
このままでいこうと妻、やはり外は心配だからとお迎えを計画した自分
(過去記事「悩め! おかあさんお迎えプログラム」)※「おかあさん」は当時のみう
そして迎えたみうは、多頭生活の中で短命に終わった
みうは、幸せだったのだろうか

外時代のみうには自由と手厚い保護があった

猫族には彼らを支配する法則がある
種族保存の法則しかり、時として命の犠牲を要求する
それらを理解しない限り、猫族とは同次元で付き合えない
妻はその法則に従順だが、自分は抗おうとする
その結果として、シャッポは店を離れて行った
(過去記事「猫らしく生きる ~シャッポの教え~」)

唐突に失踪したシャッポが言い遺したものとは・・

人間は猫に囁く、「家の中は安全だよ」 あるいはTNRしたりする
でもそれって、本当は人間の都合だよね。猫たちのためじゃない
家の外は危険がいっぱいと言ったって
家猫15年ノラ3年の平均寿命だと言ったって
今のことしか考えない猫たちにとっては関係ない

猫が持つ距離感は、個性同様それぞれ違う

どれだけ生きたかじゃない、如何に生きたかだよ
妻はいつもそう言っているのです
口達者な自分は議論には勝つけれど、妻が納得したわけじゃない
だから、勝ったような気はしない
そして同じような議論を延々と繰り返すのです

この幸せ感こそ、当家夫婦共通の願いです (みうとソトチビ)

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モドキ? サビ子猫?

2022年05月18日 | モドキ
お店で久々に新顔ニャンコが目撃されたのはほぼ3週間前。
近年は新顔の来る機会が少なく本年初のことでした。
来るのが遅くなったモドキ用の置き餌を食べていた。
ココが初めて来訪した頃と同じで生後7,8ヶ月くらいのサビ子猫だと。
2週間ほど前に、別のスタッフにも目撃された。(下写真)



一方モドキを見かける頻度も、1週間に1回弱ほどにまで減っていた。
これまでと違って、前回書いたように食べ終わるとそそくさと消えてしまう。
それでもたまに会うし、置き餌の消化で遅く来てはいるのだと思っていた。
そこに新顔ちゃんの登場。
置き餌は本当にモドキが食べていたのか。

一応の目安として・・;
新参の子は例に漏れずで、とてもがっついていて舐めまわすように食べる。
一方モドキは少し残す癖がある。
なので翌朝見て、少し残っていればモドキだけ。
きれいに空になっていたらモドキ+サビ子猫か、サビ子猫だけ。
この間の置き餌はいつも少し残っていたので、モドキの可能性が強いと。

ということはサビ子猫ちゃんは、この店にはたまにしか顔を出さないのかな。
他所にも食べる当てがあるに違いない。
初めての冬を乗り越えたことからもそれが伺える。
などと考えていた。でも、その考えが崩れた。
昨日と一昨日、サビ子猫ちゃんが早めにやって来たという。
当初は警戒心が強くびくびくしていたが、最近は落ち着いてきたらしい。
そして、モドキのように少し食べ残して帰っていった。

自分はまだこの子には出会っていません

スタッフがモドキを最後に確認したのは10日ほど前。
少し長めのブランクだが、置き餌の状態からからみて遅くには来ているだろうと。
その判断基準が崩れた。
すると最近のモドキはどうなっているのか。
来ているのかいないのか。

もちろんサビ子猫ちゃんにもできる限りのことをしてやりたい。
でも今は、モドキの確認で頭がいっぱいです。
何しろ当ブログに登場する現役ニャンコではニャーに次ぐ古株のモドキ。
重鎮中の重鎮なので。

モドキよ、そろそろ無事を報せておくれ

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ココの遠出

2022年05月14日 | レオ(テンチビ)とココ
年度末需要からガーデニング需要、GWに母の日と続いた超多忙月間。
バタバタの日々が続きましたが、今年も無事乗り越えることができました。
まだまだ余韻は残りますが、店内には落ち着きが戻りつつあります。
この間大変だったのはスタッフだけではない。ココレオも大変でした。

観葉室の入り口から庭木コーナーの向こうにある事務所とスタッフルームを眺める

ニッパチ(2月,8月)の閑散期と比べると比較にならないほどの人出。
店内を駆け回るお子様たち。
ココレオの居場所は店内には全くない有様だった。
殆ど店外で過ごし、夕方は事務所で飯を食べて閉店後にレジ・観葉室に移動。
レオはまだ抱けるからいいけど、ココは大変だった。

ただココもこの時期は3度目の経験だし、何とかやり過ごせるだろうと。
そして大過なくやり過ごした2匹の生活に、落ち着きと安泰が戻って来た。
と思っていた。ある一点を除けば。
というのも、ココが再び遠出を始めていたのです。

SCの出口に向かうココ(店の裏出入口より撮影)

朝の30分から1時間、長いときは2時間ほど、
ココが日課のようにSCの外に出ていることがわかりました。
昨年秋の繁忙期もそうだった。2月になって落ち着いたかに見えたのだけど。

あっ、外に出た (赤い車の前)

まあ猫だから、保護者の思い通りになんてなるわけないのだけど、
ココの遠出はやはり店の中では落ち着けないことが最大の理由のようだ。
頼みのレオにも引き留めることはできなかった。

SC前のアパートの駐車場に (青い車の左ブロックの手前)
※その先にあの危険なバス通りが

まだ触ることもできず、手術もまだだし首輪もつけてないココ。
確実にこの行動を変えられるなら、捕獲機で保護して手術という手もある。
でも、リターンした時にこの店に留まるという保証はない。

アパート駐車場からSCの歩行者用スロープへ(車の前)
※バス通りが目と鼻の先

今のところはココの落ち着くのを待つばかり。
上写真の時は自分がココに追いついて何とかSCに戻したけど、
その数日後にはスタッフがバス通りの向こうに消えるココを見ている。


歩行者用スロープの入口にて (バス通り側に回ってココを追い返した)

遅くとも昼前には遠出から戻って来て、それからはレオと一緒に過ごしています。
毎日おやつをねだりに来るし、寝場所も気に入っているようだ。
バス通りの危険さへなければいいのだけれど、さてどうするか。
今後の課題となりました。
(ああ、昨年12月8日の記事から何も進歩してないのでした。)

午後は大抵どこかでレオとくっついて寝ています (BYの一角にて)

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