今日も元気で頑張るニャン

家族になった保護猫たちの日常を綴りながら、ノラ猫たちとの共存を模索するブログです。

ゆうパックで猫を郵送?

2024年09月06日 | ノラたちの幸せを願って
本記事には猫にとってむごい内容があります。苦手の人はパスして下さい。

5年ほど前、情報番組「特ダネ」で報道された中国での蛮行について書きました。マンション32階のベランダから2mほどの細い棒を突き出し、その先端の10cm四方くらいの小さな板の上に若い猫。風が強くバランスをとるのに必死だ。その怯えるさまをけらけら笑う撮影者(女)の声。遙か下に豆粒のような車が行き交う。終了直前の小倉MCの言葉「この猫はダメだったようです」は途中で切れた。閲覧数欲しさの最低最悪低能極まりない行為。このシーンが、いまだに脳裡をよぎって離れません。

自分は猫の虐待報道をフォルダに保存しています。残念ながらこのフォルダ、保存記事数が一番多い。日本はひどい国だ。しかし「特ダネ」のこの報道を境に、中国はもっとひどいことがわかってきた。さらに驚きの報道があったのはその翌年だったと思います。段ボール箱に詰めて配送予定の生きた動物(犬猫中心)5,000匹が倉庫に放置され、死に至ったという。あまりのひどさに言葉を失うが、一体何でそんなことが・・調べてみました。

中国で流行しているブラインド・ボックスは、開けるまで中身がわからないサプライズギフトや福袋のようなものらしい。この対象商品として生きた動物も使われるのだという。多くの通販があって売上もうなぎ上りだとか。ブラインドボックスなので当然外からわからないように箱は密閉されている。要は、先の5,000匹は金儲けビジネスの犠牲になったのです。実は中国では生きた動物を郵送することは禁止されている。なのに何故こんなことが起きるのか。しかもそれ以後も売上件数は著しく伸びており、輸送中の死亡事故も後を絶たないと。
※この報道は「中国 生きた動物を箱詰め 5000匹」で検索すると沢山でてきます。



まさか日本では・・と思って確認すると、ヤマトもゆうパックも佐川も動物の取り扱いはしないと書いてある。日本もひどいけど中国よりはましなんだと思ってました。ところが先日、動物福祉協会・杉本彩さんのあるコラム記事に出会った。ゆうパックで配送されたミーアキャットが死亡した話です。何と日本では生きた動物の郵送が可能なのでした。政府のプロジェクトチームが禁止するかどうか検討の段階だと。漏れだらけの動物取扱業者指定にも問題が大ありだと杉本さんは言う。いやはや、日本は中国より遅れていたのです。

調べてみると、日本でもワンニャンはじめ様々な(生きた)動物が郵送され、死亡事故も多発していることがわかった。配送業者は「死亡時の責任は持ちません」と事前了解を求めた上で取り扱うそうだ。責任とらないで済めば死んでもかまわない。まさに杉本さんが指摘する通り、このスタンスには動物愛護のかけらもないのです。恥ずべきは中国人? いや、やっぱり日本人なのでした。



<参考記事>

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これでもペットショップから買いますか?

2024年07月07日 | ノラたちの幸せを願って
ペットショップやブリーダーなど生体販売の闇の部分についてはこれまで何回も書いてきました。もう十分意識を持っている愛犬家愛猫家の中には、そういった記事を嫌う人が多いことも知っています。でも、先日(6/27)も書いたばかりなのにまた書きます。本来は「これから買おう」と思っている人に読んでもらわないと意味がないのですが、心ある人たちにはぜひ拡散してもらえればと願いを込めて。

今回は悲惨な状態で飼い殺しにされている繁殖犬の話です。
狭い檻の中で糞尿の上で暮らし、散歩はもちろん一切の手入れなし、病気になろうが失明しようが手当てなし。さらに、吠えないよう声帯を切除することもよくあるそうだ。ただひたすら孕ませ、子を無事に取り出すために帝王切開が頻繁に行われる。先日書いた埼玉のブリーダーは、年齢的に繁殖できなくなったワンちゃんを窒息死させていた。長野の無免許無麻酔での帝王切開など400匹以上の犬を虐待した繁殖業者への判決が、無罪に等しいほど軽いものだったことも書きました。2番目にリンクした記事によれば、そんな事例は珍しくないそうです。

「それでもあなたは買いますか?」という記事を書いたのは4年前の8月11日。その後もこういった問題が"定期的"と言っていいほど繰り返し報道されている。報道される事例が氷山の一角であることは火を見るより明らかだ。一部の経営者や政治家の金もうけのために動物たちが生贄にされている。その仕打ちは人の仕業とは思えないほど残忍だ。ここまでくると、販売目的での繁殖を禁止するしかない。でも献金されている側の政治家たちはそう簡単には動かないだろう。他に動物たちを救う手立てはないのか。 ・・実はあるのですよ。みんなの力で営利繁殖販売を止めさせる方法が。

ブリーダーやペットショップから一切買わなければいいのです。

※今回参考にした記事 (昨日と本日付の記事になります)

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【速報】ブリーダー、餌代がもったいないからと犬を殺す

2024年06月27日 | ノラたちの幸せを願って
本日昼前、テレビ各局と各ネットニュースが一斉に報道しました。
埼玉県毛呂山町の元ブリーダー、渡部幸雄容疑者(81)がポメラニアンとみられる犬など3匹をビニール袋などで密封したカゴに閉じ込め、窒息させて殺した疑いで逮捕された。
昨年8月「繁殖能力が無いと判断した犬にエサを与えず衰弱死させたり、カゴに犬を入れたままビニール袋で密封して殺している」と情報提供があり事態が発覚した。
渡部容疑者は繁殖犬中心に約180匹飼っていたという。
曰く、「繁殖に使えなくなった犬を生かしておくと経費がかかる。行き場の無くなった犬の責任をとるつもりで殺した。」

最近は犬猫の虐待報道が多くなった。
中でもブリーダーやペットショップの起こす犯罪は被害動物の数の上で多く特に問題だ。
命を営利販売すればこのニュースのような問題は避けられない。
先月は無免許無麻酔で犬の帝王切開をはじめ450匹余りの犬を虐待飼育殺傷した元犬販売業者代表(長野県)の判決が懲役1年執行猶予3年罰金10万円(求刑1年)とあまりにも軽すぎる内容で確定した。 
検察も司法も悪徳業者の味方なのです。
営利販売自体を禁止しない限り、この問題は絶対に解決しない。

同じように最近増えたのが多頭飼育の崩壊。
動物たちの救助に向かったボランティアさんからの凄惨な現場報告に胸が締め付けられる。
昔から潜在的にあった問題が、意識の向上で一部が報道されるようになったのだろう。
これも被害動物の数の上では圧倒的に多い。
優しい人に保護されて幸せになったノラのニュースには心温まるけど、数の上ではその何十倍何百倍の不幸なまま朽ち果てた動物たちがいることを忘れてはならない。
所有権の制限や経済的なサポートさらには告発の奨励等、現場で活躍するボラさんたちのサポートを強化することが緊急の課題だと思います。

そして何より、命の営利販売を禁止すると同時に、命の遺棄や虐待の告発取り締まりを強化することも忘れてはなりません。

ニャー「そうだそうだ」

※関連資料(クリックしてポップアップ)


※ニュースが出るとあっという間に多くのコメントが集まりましたので参考にしてください。
 (Yahooニュースは期間が過ぎると消滅します。)

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意訳が氾濫、「猫の十戒」(オジンの訳付)

2024年05月14日 | ノラたちの幸せを願って
ねこちゃんホンポの記事を見ていて「猫の十戒」なるものの存在を知りました。
広く知られている「犬の十戒」になぞらえたものらしい。
ともに原文は英語ですが、「猫の十戒」は作者不詳とのこと。
ネットで調べてみると、様々な猫の十戒が出てくるので驚きます。
まあ自分なりのバージョンを作るのは自由だし、それはそれでいいのですが。

「犬の十戒」は出所(作者)がはっきりしているので亜流の出る余地がなかった。
一方「猫の十戒」には原文の意訳が目立ち、訳を越えた創作もいろいろ、しかも英文自体にもいろいろあるようでひっちゃかめっちゃかの感があり、中には品のないものも多く、「犬の十戒」のように謙譲語ではなく殆どが上から目線の命令調で、読むとムッと来るものまである始末。
「猫は身勝手」「猫の保護者は下僕になる」などの通説から、命令調にしたのでしょう。
でも猫のひたむきな愛情を知っている人は、決してそうは思わないと思います。



さらに調べて、もともとの「猫の十戒」は「犬の十戒」に近いものであるとわかりました。
その英文は次の通りです。
A Cat's Ten Commandments
1. My life is likely to last 10-15 years. Any separation from you is likely to be painful.
2. Give me time to understand what you want of me. Don't be frustrated and impatient.
3. Place your trust in me. It is crucial for my well-being.
4. Don't be angry with me for long and don't lock me up as punishment. You have your work, your friends, your entertainment, but I have only you.
5. Talk to me. Even if I don't understand your words, I do understand the tone of your voice when speaking to me.
6.. Be aware that however you treat me, I will never forget it. 
7. Before you hit me, before you strike me, remember that I could hurt you, and yet I choose not to..
8. Before you scold me for being lazy or uncooperative, ask yourself if something might be bothering me. Perhaps I'm not getting the right food, I have been in the sun too long, or my heart might be getting old and weak, maybe my arthritis is hurting and I just need some extra love.
9. Please take care of me when I grow old You too, will grow old and need love, care, comfort and attention- I would do it for you.
10. On the ultimate difficult journey to the rainbow bridge, go with me please. Never say you can't bear to watch. Don't make me face this alone. Everything is easier for me if you are there, because I love you so.



ネット上の訳文をあれこれ評論しても仕方ないので、とりあえず自分で訳してみました。
かつてマルチナショナルな英語圏の会社に在籍していた自分には、上記の英文が命令調など特別な文体ではなく、ごく普通の話し言葉だとわかります。

猫の十戒
1.私の生涯はたかだか15年、その間にあなたと離れ離れになることはとてもつらいことだとわかって下さい。
2.あなたが私に何をしてほしいのか理解するのに、私に時間を下さい。イライラしたりじれたりなんてしないでね。
3.私を信頼して。それが私の健康な生活にはとても大切なことなんです。
4.長い間私を叱ったり罰として閉じ込めたりしないで。あなたには(私の他に)仕事や友達や娯楽もあるけど、私にはあなたしかないのだから。
5.私に話しかけて。あなたの言葉は理解できなくても、声の調子であなたを理解することはできるから。
6.あなたが私にしてくれたことはちゃんとわかっているし、決して忘れません。
7.私を叩いたりぶったりする前に思い出して。私もあなたを攻撃して傷を負わせることができるけど、それをしないと決めているだけです。
8.私が言うことを聞かないからって怒る前に、私が何かに困ってないか見直して下さい。ご飯が合ってないかもしれいし、長く日光に晒され過ぎているかもしれないし、年を取って心臓が弱ってきたのかもしれないし、関節が弱って助けが必要なのかもしれません。
9.私が年を取ったらお世話をよろしくお願いします。私もあなたも、年を取れば愛のこもった気遣いや手助けが必要になるのです。あなたが年を取れば私もそうするでしょう。
10.私がいよいよ虹の橋に旅立つときは私の傍にいてね。見れいられないなんて言わないで。私を独りで逝かせないでください。最愛のあなたが傍にいてくれれば、私は安らかに逝けるのだから。
(以上、オジン訳)



尚、代表的な「猫の十戒」の日本語文(日本愛玩動物協会の意訳)と「犬の十戒」の訳文、さらに「犬の十戒」のオリジナル(英文)を見つけたので以下にリンクしておきます。ネット上の「猫の十戒」の訳文には”恨みは倍返し”だとか、”シーバよこせ”だとか、”私はかわいいのだ”とか、”なでなでしなさい”とか、原文にはない言葉がたくさん付け足されているのも特徴です。

※参考サイト(クリックしてポップアップ)
猫の十戒・代表的な訳文 (英文の原文付・派生的なバージョンも紹介)
カリカリーナブログ:猫を飼う前に考えること ~猫の十戒~  

犬の十戒・代表的な訳文 (英文の原文付)

◆ワンちゃん目線で伝える10の戒め (by Stan Rawlinson in 1993) 
 ※こちらが「犬の十戒」のオリジナル。作者不詳としているサイトがありますがそれは間違いです。

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被災した猫たちは

2024年01月16日 | ノラたちの幸せを願って
テレビでは連日連夜、能登震災の被害状況を伝えるニュースが放映されています。
被災した人々が1日も早く安らかな日々を取り戻すことを願うばかり。
そんな中で先日、輪島市の広範囲に延焼した焼け跡で猫を探している人を報じていた。
その方の家も地震で半壊の上、さらにこの大規模火災で消失したという。
それでも、家族以上の存在だった3匹の猫たちの捜索を優先していた。

わが家が同じことになったら・・その絶望感に心が痛む。
一瞬にして幸せな生活を奪われ、生き残っても家屋の残骸の中で死に直面した犬猫たちと、やるせない思いで捜す保護者たち。
報道されないけどそんな光景がいたる所にあるに違いない。
石川県には保健所に登録された犬だけで47,000頭を超えるという。
繋がれたままのワンちゃんも多いだろう。
猫の数は調査記録がないけど、それ以上の数であることは想像に難くない。
同県は殺処分が年々減少しR4年に殺処分0を達成した。
県というより、動物保護団体の努力の賜物だ。

東北大震災の原発事故で立ち入りが禁止になった街には、残されて餓死した犬猫の遺体があちこちにあったという。
一方犬猫を連れて避難した被災者は、避難所から閉め出される。
今回の地震でも狭い車中生活を強いられるワンニャンと保護者たちが報道されている。
2次災害が起こらないことを祈るばかり。
人命優先と言うが、それは家族として暮らす犬猫と保護者たちをないがしろにすることではないはずだ。

わが家が火事になったら、15匹の猫たちは外に放つのが精一杯だろう
外で生きる術を知らない彼らを待つのは、「餓死」という過酷な運命

話は変わって、年初には飛行機同士の衝突という衝撃的な事故も起こった。
海保の5人が亡くなるという痛ましい事故だったが、日航機側の乗客乗員全員が無事だったことは世界中から賞賛された。
しかし、この事故では貨物室にいた2匹の猫が犠牲になった。
笠井信輔さんがその猫たちの保護者からの鎮痛のコメントを紹介し、航空機における動物の扱いに関して問題提起をした。
その笠井さんと、同調のコメントを入れた石田ゆり子さんのSNSが炎上した。

その寄せられたコメントをできる限り読んでみた。
殆どが批判的なコメントで、客席に動物を同乗させるなどもってのほかだと。
動物嫌いや動物アレルギーなど理由は様々だが、最も多かったのは緊急時の人命優先だ。
しかもその多くは「自分も家族同様のペットを飼っているが、かといって客席に同乗させるのは如何なものか」といった内容だった。
正直言って、これらのコメントや記事には違和感を覚えました。

保護部屋の様子:店から保護してきた猫たちはこのケージを根城にしている

笠井さんも石田さんも願望を述べているだけで、異議を唱えたり何かを(例えば航空会社を)批判しているわけではない。
にも拘わらず2人にこれだけ非難が集まることへの違和感。
関連記事が犬とか猫とか言わず、一律に「ペット」と表現することへの違和感。
"家族同様"のワンニャンが貨物室に入れられることを肯定することへの違和感。
何かいい方法はないだろうかという問いかけをエキセントリックに非難する。
一般人だけでなく、ホリエモンなど著名人の反論的なコメントも多い。
確かに日本の法律(民法)では動物はモノ扱いです。
先進国の団体が指摘するように、この法律こそが日本の動物福祉後進国たる所以だと。

これらのコメントを見るにつけ、この法律がしっかりと日本の民意を醸成してきたと感じざるを得ないのです。
当ブログでは何かと述べてきたように、日本は「捨て猫天国」だ。
"家族"として暮らす猫ちゃんが子供を産むと平気で捨てに行く人が後を絶たない。
それもこんな法律によって醸成された土壌なのかもしれません。

5年ぶりに再会したダイフクはボロボロ、ノラ生活の厳しさを物語っていた

さて本題に戻って、避難所や機内で犬猫嫌いの人たちと同伴させたい人たちが共存する方法はきっとあると思うのですが。
以下にこの議論の必要性を問うサイトを2件紹介します。

※ 参考サイト(クリックしてポップアップ)

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