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今日も元気で頑張るニャン

家族になった保護猫たちの日常を綴りながら、ノラ猫たちとの共存を模索するブログです。

Mさんとハルとモドキ

2022年06月24日 | ハル
当ブログ現役ではニャーに次ぐ古株のモドキ。
個人的にも思い入れの多いモドキだけど、いまだにノラ生活を続けています。
モドキの方から店の子志願してきたことが何度かあったのに、応えることができなかった。
都度タイミングが悪かったとはいえ、それはモドキの知らぬこと。
ノラとして立派になっていくモドキを見るにつけ、複雑な心境になるのでした。

貫録十分なこの冬のモドキ

今年の冬頃から来店時間が遅くなり、さらにはサビ子猫出現やシンの再来もあって、モドキの存在(来訪)を置き餌で確認することが難しくなった。
置き餌は毎晩2匹分以上出しており、必ずすべて消化される。
でも誰が食べているのかわからない。
たまに遅くまで残ったスタッフがモドキを見かけるが、その頻度も減ってきた。
今ではモドキの情報は月に1,2回と、モドキがどんどん疎遠になっていく。

今回の4回シリーズの初回記事、「モドキよ・・、」はそんな内容でした。
そこにMさんの話が飛び込んできた。
猫にやさしいMさんのハルへの思い。前回と前々回記事で綴りました。
そのMさん、当然のことながらモドキのこともよくご存知です。
いやそれどころか、自分も含めた店のスタッフよりよほど知っていたのかもしれません。

最近はレジ外台で休む姿も見なくなりました

ズバリ言います。
Mさんによると、ハルが産んだ子供たちの父親はモドキだと言うのです。
というのもハルが昨年5月に戻ってきたとき、モドキが一緒だったと言う。
そしてMさん宅の庭でよく一緒に過ごしていた。
ハルの恋の相手はモドキ以外に考えられないというのです。
何より、生まれた子供の残った1匹は今も健在でモドキそっくりなのだとか。

いやはや、これには驚いた。
当時の自分の猫日誌を見ると、モドキは週に5,6回は店に顔出している。
今こそ夜遅くなったけど当時はまだ明るい閉店時刻が多かった。
つまりモドキは、店とMさん宅を二股にかけていたことになる。
と、そのうちハルとモドキが店でニアミスした時の過去記事を見つけました。
何と、自分自身も2匹の様子からそれらしき関係を推測していたのでした。
 ※「ハルとモドキ」(2021.8.8その他・一見さんカテゴリー)参照して下さい。

「ハルとモドキ」より・・写真上のハルはモドキの横を通り過ぎて行った

さらにMさんの話は続く。
今年になってハルが再び戻って来た時、やはりモドキが一緒だった。
その後ハルを保護して、3月にMさん宅でハルが産んだ6匹の子。
そのうち3匹はハルの母親似で、残る3匹がこれまたモドキにそっくりなのだと。
「顔のでかいとこも筋のようなハチワレもモドキそのものだ」とご主人。
「最近はユキちゃん(ハル)や子供たちがリビングに見え隠れするので、庭からそれを眺めるのがモドキの日課になってるの」とMさん。

そうなんです。それが、モドキが店と疎遠になりつつある理由だったのです。
Mさんはモドキも迎えようかと悩んだと言う。
自分もいつかはと思ってたと話すと、Mさんは言った。
自由奔放に慣れ過ぎちゃったモドキが、家に閉じ込められて他の猫たちとうまくやっていけるかどうか・・Mさんは、あくまでもモドキ本位に悩んでいました。

モドキの最新画像(店長さん撮影)

一方、Mさんには懸念もあった。
第一期入居のMさん宅はバス通りに面した好立地にある。
ただモドキには危うい場所で、モドキが危険なバス通りを渡って向かいのマンション群の敷地に行くのを何度も見たらしい。
そのマンションも、猫嫌いさんが多くノラに厳しいことで知られている。
「モドキは慎重だから大丈夫」とご主人は言うけど、Mさんも自分も心配が尽きない。

Mさんとは、それからモドキの将来について話し合った。
他ならぬモドキのために不妊手術も必要だろう。リスクの一番少ない方法で。
Mさんも自分も、その身を案じるノラがいる人はみな同じ悩みを持っています。
当ブログではこれまでも書いてきたし、これからも書き続けるつもりです。
でもとりあえず、今回はモドキに関する当面の心配事が消えました。


最近のモドキはとっても穏やかになったそうです

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Mさんとハル

2022年06月22日 | ハル
昨年の1月に店に現れたハルのこと、まだ覚えているでしょうか。
居着くのかと思ったら消息を絶ち、そして再会の繰り返し。
公園散歩のときに住宅街との間の遊歩道で見かけたことも2度あった。
昨年から今年にかけての「一見さん」カテゴリーは、ハルの記事で溢れています。
しかし今年の2月に姿を消して以来、見かけることはなかった。

Mさんが2月に新しい猫を迎えたと風の便りに聞いた時、胸騒ぎがした。
その猫の模様が「白地に両耳元とシッポの半分が黒」と聞いたからです。
それで先週末にMさんにお会いしたとき、ハルの写真を見せたのです。
「そうそうこの子、間違いない」とMさんとご主人。
そうなんです。ハルはMさん宅に保護されていたのでした。

ハル、こんな子です

Mさんはハルのことを「ユキちゃん」と呼んでいた。
それにしてもどうやってあのハルを保護したのか・・、と訊こうとしたとき、
Mさんの思いが溢れて、一気にユキちゃんのことを語りだしたのです。

ユキちゃんは2年半ほど前、当時Mさん宅の庭に来ていたノラが産んだ子だった。
大変そうな子育てを見て、Mさんはその親子3匹を保護することにしたと言う。
しかし母猫と姉猫は保護できたが、ユキちゃんはどうにもできなかった。
警戒心が強く近づけない。その一方で家族と離れて不安そうなユキちゃん。
家には入らなかったが、家を離れることもなくMさんは世話を続けた。
やがてユキちゃんが大人になった頃、ユキちゃんはMさん宅から姿を消した。

1年経った頃は、少しなら近づけるようになっていた

ユキちゃんが再びMさん宅に現れたのは昨年の初夏のこと。
1月に当店に顔を出して、春先に姿を消したその後のことだ。
ユキちゃんはしばらくしてMさん宅の庭で2匹の子供を産んだ。
Mさんは再び、何とか懐いてもらって家に迎えようとした。
しかしユキちゃん一家は警戒心が強く、なかなか人に懐かない。
だがそのうち、子供の1匹の様子がおかしいと気付いた。

弱っていたその子を保護し、掛りつけの動物病院に連れて行った。
食欲もなく鼻血が止まらなくなり、先生からは何か先天的な病気かもしれないと言われた。
病院通いと必死の介護にも拘らず、その子は半年後に息を引き取った。
手厚く葬り、その子の骨壺は今もMさん宅に並んでいる。
Mさんはユキちゃんに申し訳ないと思ったが、その頃ユキちゃんは再び姿を消していた。
もう1匹の子は男の子で、立派に成長して今もたまにMさん宅を訪れると言う。

今年の2月になって、ユキちゃんが再びMさんの家に現れた。
今度こそ、とMさんは思った。
母猫は娘さん宅に移ったが姉猫はまだ在宅だ。
姉妹を一緒にしてやりたいと思った。
今度こそ確実に、その一心でMさんは捕獲機を使うことにしたのです。
知人から借り、初めて使う捕獲機だったけど、思いのほか首尾よくいった。
ユキちゃんはこうしてMさん宅の家族になりました。

今年の1月、遊歩道で出会う (ハル、よかったな)

しかし、それで万事うまくいったわけではなかった。
捕獲機から養生用のケージに移すとき、ユキちゃんが逃げてしまったのです。
以来、ユキちゃんは完全な家庭内ノラとなり、その状況は今も続いている。
姉猫ともう1匹の先住猫とはまあまあでも、人間は近づくこともできないそうだ。

さらに大問題が発生。
保護したひと月後、ユキちゃんがMさん宅で6匹の子を産んだのです。
ユキちゃんの子育てを見守りながら途方に暮れたMさん。
当初は里親さん確保に奔走したと言う。
しかし自分と話した時はもう覚悟を決めていて、みんな自分で育てるつもりだと。

Mさんは、お宅(わが家)と同じ9匹になっちゃったと言って笑っていた。
でも、家庭内ノラにやんちゃ盛りの3ヶ月が6匹。これからはもっとすごいだろう。
保護者の年齢もある。もちろんMさんも自覚している。
問題が山積なのはわかっている。
それでも念願のユキちゃんを迎えることができて、安堵に満ちたMさんなのでした。

さて、Mさんの話、実はハルのことだけではなかったのです。
次回はいよいよモドキの登場。

※「Mさんとハルとモドキ」(「モドキ」カテゴリー)に続きます。
  Mさんについては別記事参照。

もうハルが店に来ることはありません

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一見さん近況 ~ハル、消息を絶つ~

2021年11月29日 | ハル
寒いですね。
今朝は各地で最低気温を更新、北日本は大雪となりました。
わが家の庭の温度計は今季初の氷点下に。
天気予報では当市の最低4℃5℃と言ってるけど、郊外では全然違う。
家も店も暖房フル回転です。

外猫ちゃんにとっては本当に厳しい季節。
家裏も店も寝床は整備してあるけど、サクラもモドキもまだ入りません。
まあ、あの連中は食べ物だけは豊富なので、外猫の中では恵まれた方だ。
一方早くも暖房頼りのココレオや家の猫たち。
自然の厳しさを見事に忘れた感じで、何だかちょっと不安になります。

さて、店の一見さんの話です。
姿は見せねどずっと来ていると思っていたハル。
姿を見せないので一見さんの扱いだけど、初めての出会いは今年の正月。
その後2度ほどの空白期間があって10月初めに再々会。
しばし姿を見せていたのが、10月の中頃からまた見なくなった。

警戒心が強く、人のいない夜遅くにやって来るハル

しかしその後もハル用のご飯場所でモドキの食べない置き餌(寄せ集め)が毎晩消費されるので、ハルは来てると思っていた。
それが、おかしいなと思い始めたのが2週間ほど前。
いつからか、食べていたのはハルではなくどうやらカラスに変わったらしい。
ハル+カラスと言うのも考えたが、いろいろ試してやはりハルは来てないという結論になりました。

ハルは裏手の住宅街で暮らしているようなので、おそらくわが家みたいに世話してくれる家があるのだろう。
ということでハル用の置き餌は中止。いつの日か再会を期すことにしました。
ただ、当方としては残飯整理がいなくなったのはちょっと困った。
何しろわが家の猫たちも、お世話している外猫ちゃんも滅茶苦茶むら食いなので。
育て方が悪いのかな。

ハル、またいつか会おうな

一見さん過去のシン、ハル同様来る可能性がある

こちらはボー、これまた可能性あり

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ハルとの再会 ~外猫ちゃんの将来を思う~

2021年10月06日 | ハル
昨夜、久々のハルに会った。
8月初めの記事にした来訪以来なので、かれこれ2ヶ月ぶりです。
ハルはいつもこんな感じで、たまに姿を見せるとしばしの潜伏。
潜伏と言っても、夜遅くか朝早くには食べに来ているようです。

ハルの食事場はモドキのとは離れてる

モドキ同様、裏の公園丘陵や住宅街を生活の場にしているらしい。
ダイフクのようにバス通りを渡った向こうに出向いているかはわかりません。
危険人物は別として、バス通りさへ気をつければ比較的安全です。

今のままでは、ハルとお友達になって保護するなんて至難の業。
確かに以前よりは店の人を怖がらなくなってはいる。
それにしても接する機会が少なすぎるし、実際まだまだ警戒心の塊だ。

こっちがいるときに来ればおかわりサービスも

わが家の勝手口でお世話しているサクラやキジロは別として、
お店でお世話している連中はココレオ含めいずれわが家に来る予定。
我々夫婦がいつまでもお店で働けるわけじゃないからです。
トシを考えれば、そんなに遠くない先だろう。
それに今のご時世、お店だっていつまでもあるとは限らない。

ということで、今までは早くお友達にならなければという焦りがあった。
でもちびたんを捕獲機で保護して以来、少し考えが変わりました。
消息絶つことさえなければ、いざとなれば捕獲機で保護できる。
だったら今の暮らしをもう少し満喫してほしいかな、と思ったりもするのです。


事務所に来て催促するようになりました

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ハルとモドキ

2021年08月08日 | ハル
「台風最接近中」のニュースが朝からずっと続いています。
もう16時だというのに、どうやら最寄りで停滞しちゃったらしい。
午後は台風一過、というのはやはり甘かった。
まあ、こっちは非番なので関係ないや。
外猫ちゃんは大変だけど、むしろ猛暑から解放されて中の猫たちとのんびり過ごしてます。

※翌日注※
今回の台風雨で土砂崩れや浸水の被害が発生しました。雨は所により大変強かったようです。「のんびり」などと呑気なことを書いてしまったことを反省し、被災された方々にお見舞い申し上げるとともに、被災地の1日も早い回復をお祈りしております。

外猫ちゃんと言えば、最近お店にまたハルが来るようになりました。
ハルは今年の正月に店に現れて、ココレオやモドキを避けて夜遅く食べに来ていた。
暖かくなった頃に不明となったが、しばらくして裏の住宅街で偶然に遭遇した。
どこかにお世話になって元気でやっていたらしい。

久々に現れたハル (いつもは隣の台の上が食事場です)

今回も当初は以前に学習したことを忘れ、昼間来てココレオに追われることがたびたび。
そのうちココレオが屋内に入った閉店以降に来るようになった。
ただそのときは、前記事に書いたようにモドキが店を空けていた。
でも、そのモドキが戻ってきたのです。

さて、ハルは♂なのか♀なのか。
当初は顔が小さいので♀と推測したけど、どうもその後の振る舞いが♂っぽい。
だとしたら、モドキと遭遇したら大変なことになる。

ご飯食べて一服中のモドキ (この後もう少し先の方に出て寝そべった)

先日のこと、モドキが食べている最中にハルが現れた。
モドキのご飯場はスタッフルームの前、ハルのは店奥の商品棚の一角と別々です。
ところがハルは大変な大食らいで、おかわり用に事務所前にもご飯がある。
モドキが食べ終えてひと休みしているとき、ハルはおかわりご飯が気になった。

おかわり狙いのハル(写真上)はモドキが気になるけど・・

そのうち、モドキが休んでいる後ろにハルが近づいてきた。
モドキのすぐ後ろを通れば、他の2ヶ所のご飯への近道だ。
まさか行く気じゃないだろうな・・とこっちはひやひや。
いくらモドキがおおらかでオニブといっても、さすがにそれは気づくだろう。

しかしハルは決行した。
モドキが寝そべっている1mくらい後ろを抜き足差し足通り過ぎた。
と思った途端、モドキが振り向いた。
ハルは慌てて事務所の方へと姿を隠した。
やばい! ハルが危ない!

この後、ハル(写真上)はモドキのすぐ後ろを通り過ぎた

モドキが立ち上がって事務所の方を一瞥した。と、次の瞬間、
「クルクルクルクル」と素っ頓狂な声をあげてハルとは反対の方向に消えてしまったのです。
結局ハルは2食分食べ、モドキは消えたままだった。

あれはいったい何だったのか。
単純に考えればハルはやはり♀で、モドキはまんざらでもなかった。
(何故消えてしまったのかは不明だけど。)
まあ何はともあれひと安心。
でも、別の意味で要注意な2匹になりました。

事務所でもしっかりご飯を食べたハル

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