今日も元気で頑張るニャン

家族になった保護猫たちの日常を綴りながら、ノラ猫たちとの共存を模索するブログです。

追い役と追われ役

2021年04月30日 | (故)シロキ(白黄)
ニャーが温和に戻ってから、わが家の猫社会に辛辣な喧嘩はなくなった。
それでもやっぱりネコだから、追いかけっこは日常茶飯事。
追ったり追われたりする相手も決まってます。

その中で、一方的に追われてばかりなのがシロキ。
あの逃げ隠れ専門のリン一家(リン、クウ、キー)にまで追われる始末。
さぞかし困り果てているかと思えば、本人(猫)はあっけからん。
しかも自分から追うことはまったくしない。

「他猫は避けても怖れず」がシロキのモットー?

わが家の猫社会ヒエラルキーのトップに君臨するのがニャーなら、
シロキは間違いなく一番下です。
でも、ことによると一番強いのはシロキじゃないかと思うときがある。
寛大なる平和主義者。
相手が追うのに飽きると、いつの間にか並んで寝ている。

うたた寝オバンには必ず寄り添う

実際、家に迎える前のシロキは強かった。
家裏餌取り合戦で、ハリーをはじめ他の一見さんを駆逐しまくった。
シロキはやっぱり大物だ。そして優しい。
最近は保護者への甘え方も板についてきた。

エイズキャリアでも、みんなと一緒に暮らせる秘訣がここにあり。

家裏時代のシロキ

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頑張れ、タヌキくん

2021年04月28日 | サクラ(新顔)とハチ(キジロ)
久々登場のサクラとキジロ。
その前にタヌキくんの話です。

「故郷追われてノラになる」(一見さんカテゴリ)を書いたのは昨年の夏前。
代々の住処を開発で奪われ、ノラになれば害獣扱いされる不条理と悲哀を慮った。
サクラの僅かな残り餌を隙を見て食べるのも不憫だろうと、タヌキの好物を調べてみた。
柿の実やパン屑。これならノラたちと競合しない。
しかし秋になって、タヌキくんの消息はばったりと途絶えた。
単なる場所変えか、それともどこかで駆除されたか。

それが最近になって、タヌキくんらしき痕跡が。
3月に1度、先週に1度、サクラの残りが空になって土汚れた容器が飛ばされていた。
昨年のタヌキくんの痕跡と同じです。
今のところそれだけなのでまだ確定はできません。
でも、昨年のあのタヌキくんが健在だったら何よりです。

写真はサクラ、こんなにも親近感に満ちた表情を見せるようになりました

さて、サクラとキジロ。
春になっていろいろ変調がありましたが、結局元通りに落ち着きました。
相変わらずサクラは毎日数回、キジロは毎晩1回か2回食べに来ます。

変わったことと言えば2匹ともますます鳴かなくなって、こっちが気づくまで待っている。
勝手口の下ですっかりくつろいで、いずれはご飯だと疑わないようだ。
キジロなどはしっかり寝そべって向こうを向いている。
扉を開けても振り返りもしない。
信頼関係の賜物と言えばそうなのかな。

この時はこっち向いてるけど、大抵は向こう向いたままのキジロ

そう言えば先日、キーにそっくりな新顔さんに出会った。
あまりにも似ていたので、慌てて家に入って確認したほどだった。
自分の日記によると、この街で新しいノラ?を見たのは2年ぶりのことだ。
捨て猫が減ったのかもしれない。
あるいは外ネコやノラたちの住み分けが安定してきたとか。


サクラ鼻にケガして抗生物質、翌日には治ってました

そんなこんなでサクラとキジロの生活は安定しています。
騒音も出さず、通いなので悪戯もなく、交通量も少なく車の速度も速くない。
あとはキジロの手術をいつ行うか。
いずれにしても、この安定を長く続けていければと思っています。

キジロはかつてのルイのように入ってきそう

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天国のルイへ ~FIPという病気の話~

2021年04月27日 | (故)ルイ(新手、顔白)
やあ、ルイ
そっちでの調子はどうだい?
病気からも解放されて快適かい?
早いもので、あれからもう1年半になるんだね


ルイ、天国ではのびのびと暮らしていてほしい
(本記事の写真は再掲です)

食べたいのに食べれなくなって10日ほど
やがて現れたときはお腹がぷっくりと膨れ
動く気力もないお前を保護して休ませた
うれしかったよ
お前は、最後の力を振り絞ってわが家に来てくれたんだ

お腹の膨れたルイはもう動くことができなかった

お前の状態をネットで調べるとFIPの疑いが濃厚
不治の病で余命も長くはないという
すぐに病院に向かい、苦しそうなお前を見かねて
躊躇する先生に腹水を抜くよう頼んだ

保護した時のルイはむしろ落ち着いたように見えた

しかしその後のお前の憔悴ぶりは著しく
地獄の痙攣を伴う1週間の闘病の末、旅立った
お前は最後の最後まで意識を保ち、保護者にも呼応した
「もっと生きたい」という生への執着と精神力
お前を看取った後も、感動の余韻が消えなかった

凄まじい痙攣に歯を食いしばって耐えるルイ

お前を救う機会はもっとあったのではないか
腹水を抜いたのは死期を早めただけだったのか
自分は、無知過ぎたのではなかったか
残された者は常に後悔に苛まれる
だがその時の後悔は、特別に大きかった

旅立つ直前まで意識がはっきりしていた

「この家の子になりたい」
お前のアッピールは痛いほどわかっていた
単に食べに来るだけでない
家の周りに陣取って中の子たちとの交流を続けた
まさか、あんな形でお前を家に迎えたなんて

勝手口を開けると入りたそうに覗き込んだ

ルイよ、お前を奪ったFIPという憎き不治の病
その病気の治療に光明が差してきた
米国の大学で開発中のGS-441524という製剤
まだ製品化されてないが、その有効性が認められた

家中の連中に挨拶を欠かさなかったルイ

同じような成分を持つ 中国製品のムティアン
サプリメントの扱いだが一部の病院で使い始めた
この薬でFIPが改善した症例が続出している
ただし滅茶苦茶に高価(治るまで100万以上)のため
あちこちでクラウドファンディングが立ち上がった

家中の子たちと一緒にくつろぐ

情報源が限られるのでさらに調査が必要だけど
コルディという漢方やシクロスポリンという抗生物質
これらが有効だという報告もある
要は、諦めずに希望を持ち続ければ道は開けるのだ

わが家に来た頃はサクラ(上)と一緒に食事

ルイよ、お前には改めて謝らなければいけない
あの時の自分は、"不治の病"と聞いて落胆するばかり
お前のような精神力と執着心に欠けていたのかもしれない
またひとつ、お前に教わったな

9ヶ月という短い付き合いでも、たくさんの思い出を残してくれた

※ルイ闘病記録の詳細は「(故)ルイ」カテゴリーの3記事に綴られています。

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キャットウィスパラー

2021年04月24日 | 猫と暮らし猫を知る
一昨年にカナダの大学研究チームが発表した論文です。
 ※ 学術誌「Animal Welfare」2019年11月号 

キャットウィスパラーとは、猫の表情を見てその気持ちがわかる人のことらしい。
何でも1割くらいの人がそんな能力を持っているのだとか。
猫好きかどうかは関係なく、男性より女性、また高齢者より若い人の方が可能性が高いそうです。

おいおい、それじゃあこっちの出る幕ないじゃないか。
なあ、ニャーよ。

「知るか」

※ネットで検索するといろいろ出てきます。
 簡単な自己診断テストもありますよ。

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出会い

2021年04月22日 | その他・一見さん
今年になってから、店に出たときは必ず裏の公園を散歩しています。
今お世話しているニャンコたちを看取るまでは元気でいたい。
平均余命から考えると容易ではないけど、それが身体づくりの励みになっています。

SC東裏門からバス通りに出て、遊歩道に入ってまず裏手の丘陵を登る。
丘陵の木漏れ日の中を散策した後は、奥にある広大な池を回ってSC西裏門に戻る。
大体30分~40分のウォーキングです。


写真右に丘陵の登り口、左に少し見える建物がSC
(写真中央左手の広場は、かつてSCから落ちたチビを救おうと悪戦苦闘した場所)

池を回るのは2年ほど前だったか、シャッポに似た猫の目撃情報があったから。
しかしシャッポどころかノラに出会うことすらなかった。
それがです。先週はちょっとした出会いが続いたのです。

1週間ほど前、丘陵の階段を上っていくと、途中で何かが目の前を横切った。
その"何か"は階段途中の踊り場(休憩所)でこっちを見ていた。
白っぽいキジトラ猫で特徴のあるうさぎシッポ。
何と、4月5日の記事で紹介したあの新顔くんだったのです。
あの日以来確認できず、来ているのかどうかもわからなかった。
新顔くんは近づくと藪に隠れ、離れるとまた出て来る。
おそらくここでご飯をもらったことがあって、期待半分怖さ半分だったのでしょう。
やがて、藪の奥へと消えていった。

写真では見えないけど、特徴のあるうさぎシッポは間違いなく新顔くん

その2日後のことです。
その日はまず、丘陵と住宅街との間の遊歩道をそのまま進んだ。
少し進むと、先の方で丘陵から白い猫が下りて来た。
猫は飛び石を使って小川を渡り、遊歩道に出てこちらに歩いて来る。
その姿を見てハッとした。特徴ある頭の模様に黒シッポ。
3月1日を最後に姿を確認してなかったハルでした。
ハルはカメラの望遠をうまく操作できない自分を尻目に、住宅街に消えていった。
慌てて1枚だけ通常写真を撮りました。

実際にはこの写真よりもっと近くで確認できた

何とまあ、2匹ともしっかりと健在だった。
ちなみにもう1匹の来訪者、シンは・・。
10日ほど前に店長が写真に収めていました。

夜の22時頃、事務所前BYにて

その後は誰にも出会ってませんが、夜には代わる代わる店に来ている感じです。
ノラ猫が元気で暮らす街。何だかこの界隈の人々の温かさを感じました。

さて、裏の公園散歩、俄然楽しくなってきた。

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