今日も元気で頑張るニャン

家族になった保護猫たちの日常を綴りながら、ノラ猫たちとの共存を模索するブログです。

久々のサビ

2023年01月30日 | その他・一見さん
寒いですね。
最近は当地らしく冬晴れが多くなって、日中は少し助かってます。
その代わり夜は大変。日暮れて直ぐに氷点下になり、朝にはマイナス3~5℃。
夜でもこっちが対応して温かいご飯を食べれるキジロ(家裏)はまだいい。
店のモドキやシンは置き餌が多く、極寒の夜は凍りついて食べれない。
早く来れば温めて出すのだけど、店の2匹はむしろ足が遠のきつつあるようだ。
そんな中、久々にサビが顔を出しました。

数日前に再会したサビ は昔の面影を残していた

サビは昨年の4月末、自分が心不全で休養している間に店に現れた子猫です。
生後6ヶ月は経っている感じだった。
捨てられたようでもなく、親離れして偶然当店にたどり着いたのだろう。
厳しい冬の間よく育てたもんだと、母猫の賢さに感心したもんでした。

昨年8月、まだ子猫のサビ (再掲)

サビはその後も、モドキや後に現れたシンの合間を縫って食べに来ていた。
たまに鉢合わせしてもモドキが追うこともなく、シンとは順番を守って食べた。
そのうち3匹とも足が遠のいて、というか来店時刻が遅く不規則になって、顔を見る機会が減って来た。
そしてサビは、10月中旬以降は姿を見せなくなったのです。


先日は二回りほど大きくなっていた

3ヶ月半ぶりに再会したサビ。
随分大きくなって冬のせいかふっくらして、しっかりと大人猫になっていました。
食べ物の嗜好とかおかわりのねだり方とかは以前のまんま。
まあ、姿を見せないと言っても食べに来ていた可能性はあります。
それにこの界隈は、食べる当ては当店だけではなさそうだし。
極寒の外暮らしは本当に大変そうだけど、食べ物さえあれば何とかやっていけるのです。

氷点下の中、おかわりも食べて帰りました

注)今月初めの「登場ニャンコ紹介」記事にサビを追加しました。

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譲渡会で映えない子

2023年01月28日 | (故)シロキ(白黄)
ペット販売が非難される理由のひとつに、「命を選別するな」と。
売れ残った子たちの将来を考えれば、それがどんなにむごいことか自明の理だ。
でも、・・・でものでも、譲渡会だってある意味同じなんだよなあ。
人気のある子、人気のない子、どうしても差が出ちゃうよね。

ここで何故かシロキの登場
ニャー(手前)が場所取りにきても逃げなくなりました

選ぶ理由の一番が「飼いやすさ」だから、気難しい子はどうしても敬遠される。
でも、どんなに人懐こくて甘えん坊でも人前に出れば緊張して唸っちゃう子、
付き合えば付き合うほど味が出てくる子だってたくさんいるのです。
見栄えの悪い子や障害を持った子を引き受けてくれる人はさほど多くない。
何とかいい縁談を、と願うボラさんにとっては厳しい現実です。

シロキとリン(下)

シロキは見栄えが悪いしトシだしりんご猫だし、
おまけに人前では緊張するから初対面の印象は最悪だろう。
でも一緒に暮らしていると、こんなに手間要らずで人懐こい子はいません。
おおらかというか鷹揚なので喧嘩もしないし、多頭暮らしにも向いている。
食べ物の選り好みがないのも本当に助かる。

でも、譲渡会に出してもまず選ばれないんだろうなあ。

あれだけ怖かったニャーとも平気で一緒に寝ちゃいます

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年頭の提言 「不幸なノラ猫たちに真の愛護を」

2023年01月26日 | ノラたちの幸せを願って
全国的に記録的な寒波に襲われ、人も猫もこの寒さを凌ごうと必死です。
昨日は晴れなのに庭の最高気温は2℃。今朝は-7℃と最低記録を更新した。
それでも家と店の外猫たちは食べに来ています。キジロの背中はまさに氷の冷たさでした。
温暖の地と言われた当地でこの有様だから、北国のノラなんて想像を絶する厳しさに違いない。

昨日読んだあるブログの話です。公園を犬散歩していたら小さな動くものを見た。
その後見つけた段ボール箱に犬が向かう。案の定中には・・。
それは捨て猫の箱だった。中の食べ物はなくなっていて、外に探しに出たのだろう。
何匹いたのか、その子たちの行く末はもう見えている。
よりによってこの大寒波の前日に捨てるなんて、とブログ筆者の憤りは治まらない。

当ブログの外猫たち(保護待ち):①モドキ (店)

前に書いたように、日本には「当たり前のように猫を捨てる文化」があるのです。
(「ノラたちとの共存を目指して」場外編その5)
その数は"自然増"に勝るとも劣らないと推測される。
しかし行政もメディアも”動物愛護家”たちも、そのことに正面から向き合おうとしない。
まるで不都合なものに蓋をするかのように。

むしろネットニュースには、ノラや捨て猫が保護されて幸せになった話が満ちている。
人々はそういう話に癒され、それゆえ好まれるからだ。
でもそういったニュースの初めの部分をよく読んでほしい。
それまでどれだけ過酷な生き方をしていたのか、身内や仲間をどれだけ亡くしてきたのか、それがたったの一言、あるいは一行で書いてある。
幸せになった話の何十倍何百倍もの、悲惨で凄惨な物語があるのです。
それらの不幸な物語を作ったのもまた、人間だ。

②シン (店)

先日読んだ硬派系雑誌の記事。
「無責任な餌やりでノラ猫が増えた結果・・云々」というくだりがあった。
話の主体は「云々」の方で、実にさりげなく一行だけ添えられていた。
猫とは無縁と思われるそんな雑誌にも引用されるほど、今や通説となったこの考え(言い方)。
こうして無意識無関心な人々が次々と感化され、さらに広がりを続ける。
それがどんなにノラたちを追い詰め、不幸な話を増やしていくのかなど考えたこともない。
しかしノラたちにとっては、まさに今日明日の食べ物こそが生死の分かれ道なのです。

こんな状況を打破し、ノラたちを救う道筋はただひとつ。
まず食べ物を与え、「飢え」から解放してあげること。
自然増を防ぐための避妊去勢手術は当面は必要だろう。
ただしそれを餌やりの条件にしてはならない。子供だって飢えたノラには食べ物を与えられるように、それが情操教育の第一歩というものだ。
同時に動物用の安全な経口避妊薬の開発を急ぎ、ノラのリスクと人々の手間の軽減を図る。

しかし何といっても一番大事なこと。
前述「不都合なものにした蓋」をぶち壊すことだ。
野に生まれたどんなノラでさえ、元をたどれば捨てられた猫にたどり着く。
何をしたって、猫捨てを止めない限りノラ問題は絶対に終わらないのです。
動物愛護先進国と言われる欧州でも猫捨ては止まない。
犯罪は、どんな国にもある。
しかし日本と違うところは、社会が声をあげて猫捨てを非難し糾弾する。
難しいことじゃない。
「餌やりでノラが増えた・・」を、「猫捨てでノラが増えた・・」に代えるだけでいいのです。
あとは相互注意活動を繰り返せば、必ず流れは変わります。

③サビ (店)

社会が無関心だから猫捨てが横行する。
「犯罪防止は警察の問題」と言ったって、現状では警察の手が回るわけがない。
国は、ペット業界の処遇が絡むのでそう簡単には動かない。
社会が、われわれ国民が意識を変え、メディアを動かすしかないのだと思います。

この問題はノラ猫の話ばかりじゃない。
輸入販売を自由にしたままで外来動物の駆除(殺害)を打ち出したり、無尽蔵な開発で追い出された猪などを害獣扱いして駆除したり、すべて同類の話です。
アフリカでは長年の密漁で象が激減し、絶滅危惧種に指定された。
理由は象牙の密輸です。ただそれだけの理由で何万頭という象が殺される。
世界が問題視して象牙の輸出入を禁止し、中国を含む各国が市場を閉鎖した。
日本だけが市場を開放している。
環境省は日本のせいだと認めてないが、象牙の売り場所がある限り密漁は続くのです。

身近な問題、遠い海外の問題。
私たち日本人はもっと意識を大きくして、声を挙げていくべきではないでしょうか。

④キジロ (家裏)

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原点:猫のために ~先生の諭し~

2023年01月23日 | サクラ(新顔)とキジロ(黄白)
サクラ編の続投です。
結論から言うと、とりあえず月末の手術予定をキャンセルしました。

先日読んだあるブログで「自分が飼いたいから飼ってるのであって、ペットが飼ってほしいと頼んでいるわけじゃない」と言っていた。
それを読んだとき、久々に仲間を得たような気分でした。
家猫になれば安心安全長生きできる。だから飼って(保護して)あげる?
かつて「ノラの矜持」で書いたように、後に何度も引用したように、それは人間の思考なんです。
猫には(人間の言うところの)安心安全とか、ましてや長生きなんて思いすらない。
自分の都合や考えを押し付けず、双方の都合を尊重する。それが共存共栄の原点なのだと。

今朝は特に毛並みも悪く体調悪そうだったサクラ

サクラの投薬は1週間で終わりました。
ステロイドの副作用を心配して長期の投薬は避けたい先生。
ところが薬が切れて3日も経つとまた口内の調子が悪くなり、何がどう痛いのか飛び跳ねたりカーテンをよじ上ったり。
そして結局、食べなくなった。
それで先生に連絡して、投薬再開を要望したのです。
月末の手術に向けてなるべく体調を万全にしたいと。

先生の空時間を借用し、電話でいろいろ話をしました。
先生はやはり慎重だった。
自分が頭でっかち「知ったか患者」なので、やりにくい面もあっただろう。
時として医学的な説明も含めて話してくれた。
サクラに投与したステロイドと抗生物質の特徴、役割、注意点など。
内臓にダメージを与えるステロイドの副作用は外観ではわかりにくいとか。

朝夕2回の投薬を再開しました (モンペチスープに懸濁させて)

そして言ったのです。
「命の危険がない限り徒に事を急ぐ必要はないのです。ましてや避妊手術など、猫の都合じゃなくて人間の都合で行うわけだから、猫が被るリスクを最小限にするのは当然の努めです。」
手術自体は簡単だけど、猫にとって麻酔のリスクは大きく、他の疾患があれば手術によって悪化することも考えられると。

先生は最終的には「食べないのなら仕方ない」と投薬延長に同意してくれた。
しかし、その対話での先生の言葉は自分の頭から離れなかった。
それって、いつも自分が書いてきたことじゃないか。
早い話が昨年末に書いた「ノラたちとの共存を目指して・場外編その7」でも、TNRがノラたちに与えるリスクについて散々述べている。

スープ薬の合間にカリカリを少々食べて勢い

自分は何故サクラの手術を急いだのか。
保護部屋で憂鬱そうにするサクラを見るにつけ早く出したかった。
同じく未手術の家庭内ノラ、ケン♂がいるから一緒にはできない。
それがサクラの手術を急いだ理由だった。
・・・たったそれだけ?
それだけで体調が万全でないサクラにリスクを取らせようとしてたのか。
3日前の前記事、自分の思いばかりでサクラのことをどれほど考えていたか。
いやあ、まさに顔厚忸怩なのであります。

ということでサクラの手術予約をキャンセルしました。
サクラ本位のスケジュールで、まずサクラの体調を整えよう。
それがサクラの一番望むこと。
そして、サクラを保護部屋から開放しました。
今は他猫が自由に出入り。慎重なサクラは出て来るのにひと月はかかるだろう。
ケンとの関係?
サクラは外暮らしの5年間に一度も妊娠しなかった。そんな簡単には・・。
と思うのですが、当面は注意深く見守ることにします。

本日分飲み終わりました
もう少し馴れたら、いよいよ先生の診察だ

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保護部屋のサクラ

2023年01月20日 | サクラ(新顔)とキジロ(黄白)
前から思ってました、自分の優柔不断ぶりには本当に嫌になる。
何でもかんでも先送り。暮にトイレリフォームをしたのも、思い立ってから5年後のことだ。
やろうやろうと思ってその先に進まない。
で、やってみれば、ああもっと早くやっとけばよかった、となる。
一事が万事そんな感じ。

サクラの保護部屋生活が3ヶ月になりました。
ケンの場合はケージ内で1ヶ月、保護部屋で1ヶ月、出入り自由にして1ヶ月。
慎重に事を運んだつもりが結局ノラ返りして、家庭内ノラになってしまった。
サクラは攻撃性がないので早々にケージから出したけど、なんで3ヶ月もかかっているのか。

保護部屋暮らしのサクラです

理由は、単に自分の優柔不断です。あとは先生(担当医)の慎重さかな。
もともとサクラは家裏で問題なく世話してたのに、保護したのは口内疾患のため。
保護してすぐに先生と相談して投薬を開始した。(診察はできず。)
すると1週間ほどで多少ながら食欲が回復したのです。
その後11月に予定した避妊手術は、当日微熱があるとのことで流れた。
それ以後、実は何の進展もないのです。

やる事は山積みなのに、ただ保護部屋で世話するだけの毎日。
一方サクラは、投薬を止めてからまた少しづつ口内の具合が悪くなった様子。
食べてる途中でグアッとのけ反り、カーテンやケージをよじ上って耐えている。
ただサクラ自身がその状態に慣れてきたのか、最近は落ち着くのも早くなった。
でもそれ以上に気になることが・・。

かつては活発に動き回っていたが・・(手前にチキン)

保護部屋暮らしが刺激がないのかつまらないのか、サクラの精彩がなくなってきた。
食べてはいるけど、今では殆ど動かないし毛並みも悪い。
最近は毎日ケージの隅で寝てばかりで、他猫が入って来ても無反応。
で、夫婦が保護部屋に入る頻度を上げる工夫をしました。
日常よく使うものを保護部屋にストックしたり、洗濯物を干す場所にしたり。
ただ、まだ人馴れしてないサクラにとって、それがいいことか迷惑なのかは不明だけど。

ケージ内でじっとしていることが多くなった

そしてようやく、何かと先延ばしにする慎重な先生に頼んで、次回手術の日を月末に決めた。
麻酔した時に口内の診察もしてもらいます。
でもその前にと、また薬をもらって投薬を始めました。
今のところ、サクラは口内の調子がまた改善してきた様子。

まだまだ人を怖がって逃げ回るサクラ。
通院は大きなストレスになることがわかっているので極力少なく。
手術さへ済めばケンと一緒にしても大丈夫なので、サクラの暮らしに制約はなくなる。
ひとつ電話するだけで状況を改善できるのに、どうして今までしなかったのか。
つくづく、自分の優柔不断が嫌になります。


サクラ、ごめんな、グズな保護者で

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