今日も元気で頑張るニャン

家族になった保護猫たちの日常を綴りながら、ノラ猫たちとの共存を模索するブログです。

猫が教えてくれること

2024年09月28日 | 猫と暮らし猫を知る
少し古いのですが、自分のお気に入りストックの中に表題のような記事を見つけました。
猫と暮らすメリットやノウハウ記事はたくさんあります。
その中でこの「ねこちゃんホンポ」の記事は特に慧眼と言うわけでもなく、おそらく読んだ当初は(何だそんなことか)と、印象に残らなかった。
その記事が、今回再読して妙に心に残ったのです。

その記事は、「猫は4つのことを教えてくれる」と言う。
1.規則正しい生活のすすめ
2.心が軽くなる生き方
3.日常にいつも幸せがある
4.猫を通じて社会に関わる

今年の春、虹の橋へと旅立ったシロキです

かつて仕事に追われて生活しているときは上記の2ばかりを追い求め、1と4には関心がなく(逆に煩わしさから解放されてのんびりしたいと思っていた)、3は無縁のものだと決めていた。それが仕事から解放され悠々自適の身になると、逆に1と4の重要性が理解できるようになり、3のありがたみをひしひしと感じるようになりました。

この記事は平易な文章で難しくなく、またごにょごにょと教条的でないところがいい。猫に学ぶノウハウ本(サイト)にありがちな「そんなこと言ったって」とか「それが出来れば苦労しないよ」というのもない。猫と暮らすうちにいつしかそれを実感して共感する、ただそれだけのことなんですね。

ブサイクだなんだとさんざん書いたけど、今も時折ビデオを見て癒されてます

そうか、それで「ネコメンタリー」なんだ。(NHK、猫と作家のドキュメンタリー・単発)
まさに相互扶助。物書きを生業とする人なら、上記4項目とも身に染みるに違いない。
「猫は何の役にも立たないけど、いるだけで心が癒される。」
養老先生のおっしゃる通りだ。

ちなみに、上記1と4は猫に限らない。ワンちゃんだってもちろん同じ。3はある程度猫に特有のもので、ワンちゃんにもあるのだけど質がちょと違う気がする。ただ、2に関しては猫に独特なものだと思います。自分もこのブログで何度も書いてきた。ただしこれ、複数の猫と暮らしてないとわからないかも。わが家のように10匹以上もいると本当に強く共感できるのですが、考えてみれば、多くの猫と暮らしてないとわかりにくいことだったんですね。(反省😞

(参考)

最後は衰弱したシロキに思い切り甘えさせてあげました

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やっぱり猫は超能力の持ち主だった

2024年09月02日 | 猫と暮らし猫を知る
わが家の猫たち(特にニャー)の超能力について、過去記事「気 それは超能力」や「Sixth Sense」に書いて来た。
猫と暮らしていると感じる、"どうして猫にはわかるのか"といった謎。
自分が感服するのは主に2点で、
1.気配を感じる能力(察知能力)
例えば家の外を誰か(ノラ)が通ると、家の中でその方角に駆け寄って窓の隙間などから外をチェックする。誰がどっちに向かっているのかもわかるようだ。店時代、ダイフクが来る前に隠れた"先逃げのニャー"も然り。
2.予知能力
里親さん宅へと向かう前のハリーは前日から様子がおかしかった。病院に行く直前の猫たちは、明らかに警戒心を増して様子が変わる。予知能力というよりは危険察知能力というべきか。

こういった猫の能力は、自分に限らず猫と暮らしている人なら誰でも感じることらしい。
そのせいか、ネットで検索すれば関連サイトや記述が五万とヒットする。
"非科学的"と思いがちな話ではあるけど、果たして科学的な説明はできるのだろうか。
と思いつつ目ぼしいサイトを漁っていたのですが、比較的説明がわかり易かったサイト(の該当ページ)を紹介します。

察知能力の高い2匹、ニャーとレオ(左)

"気配を感じる能力"の正体は、並外れた聴覚のようです。感知できる音量や音の幅(周波数)などが人と較べて桁違いに優れ、しかも猫の耳は音源の位置まで特定できるらしいです。人から見れば神がかって見えるのも無理ないですね。さらに、猫は聞きたい音を選ぶことができるようで、騒音に中のかすかな音を特定することも可能だそうです。

予知能力に関しては、猫(や他の動物たち)にそのような能力があるとは考え難いとのこと。まあ確かに、占い師じゃないわけで。要は自分(保護者)の考えが表情声色などから読まれているのです。地震を予知したり飼い主の死を予知した例が挙げられていますが、これも地鳴りや臭いの変化を察知したことで説明がつくと。飼い主の帰宅を予知して待っていたという話は、聞き慣れたエンジン音や足音を確認したと考えるのが妥当だとか。なんだかあまり話を進めるとロマンがなくなりそうなので、この辺でやめときます。

ちなみに、ワンちゃんの聴覚も人よりはるかに優れているが猫よりは劣ると。ワンちゃんがダントツで優れているのは嗅覚。犯人追跡や麻薬発見、災害救助などいろいろな場面で活躍してますね。

※参考サイト(クリックしてポップアップ)
※注:本記事内の猫の聞こえる周波数上限6万ヘルツは、他サイト7.5万~10万ヘルツよりも低いです。


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猫に学ぶ・partⅡ ~猫に学べとは言うけれど~

2024年03月08日 | 猫と暮らし猫を知る
『人間の持つ邪心や功名心や損得勘定や猜疑心に欲望、ありとあらゆる雑念を取り除くときっと猫のようになるに違いない。そのピュアな心というものがとてもやさしくて寛大で、何より接するだけで癒されるもの・・・』
これは過去記事「まる、ありがとう ~猫に学ぶ哲学~」の一文です。自分はいつも、特にみうの記事ではこんなことばかり書いてきた。そんな猫に対する神格化に近い感情も、やがてそれが猫のある特性(行動や思考の原理)に起因するものだとわかってきた。

◆それは大きく分けて3つあって、一つは他者と自分を比較することがない。他者の境遇と自分の境遇を比較することもない。他人(猫)がどうであれ、自分が満足できるかどうかが思考の基準なのです。例えば誰かが自分のご飯を盗んでも無関心、問題は自分が足りているかどうかだけ。誰かがうまく立ち回って幸せになっても、逆に不幸になっても無関心。
◆もう一つは、過去や未来にとらわれず今だけに集中する。"とらわれない"ということは、将来に思いを馳せることもなく、過ぎたことはすぐに忘れるということ。だから将来に期待も悲観もしないし、いい思い出も嫌な思い出もない。(ただし記憶できないわけじゃない。特に嫌な経験はトラウマとなって脳裏=本能に近い領域に蓄積される。)
◆さらにこれが一番重要なことかもしれないが、自分自身を誤魔化さない。どんなに不都合なことになってもその原因なんて考えない。今現在自分の置かれた境遇や環境をありのままに受け入れることが思考の出発点なんです。

まあ、以上の特性もこれまでさんざん書いてきたことですが、要は人間のように高度な思考を持ち合わせてないわけで、「しない」のではなく「できない」のです。(例えば自身を誤魔化さないのでなく誤魔化せない。)  そんな猫の特性の結果として、冒頭のような聖人君子に見えたりしちゃうのだろうと自分なりに分析していました。

ニャー(右)とレオ

当ブログの過去記事のタイトル「猫に学ぶ」をネット上で検索すると、ジョングレイという人の本が出てきた。敬愛する養老先生も推奨しているので読んではみたいけど、未だに手にしてない。そうこうするうちに出会ったのが「猫の生き方を真似すると何故ラクになれるのか?」という猫心理学者高木佐保さんの記事。 その内容は前出過去記事「猫に学ぶ」で紹介しました。ちなみに、当ブログで著者に断りもなく勝手に内容を紹介することはできないので、内容を紹介した信頼できる公的なサイトを紹介するという手法を取っています。

著名な"ねこ心理学者"として知られる高木佐保さん。彼女に関する記事はネットに溢れています。実際、京大大学院卒の博士さんで、まだお若いのにたくさんの論文や本を世に出している。いずれも猫の思考や行動に関するもので、今も特別研究員として麻布大学に勤務する学会人らしく、実証や検証がそれらの主な内容だ。読んでみるととても面白くてわくわくしてくるものばかりで、できたらいずれ記事にしてみたいと思います。尚、高木さんの京大時代に「ねこには思い出がある」という内容の論文があります。一見前述自分の分析と反するタイトルですが、読んでみるとそうでもない。これも、その時に触れてみたいと思います。

ところで前述の猫に関する分析は、猫と暮らす人なら多かれ少なかれ感じていることのようで、ネットで調べると多くの"ねこから学ぼう"読本があります。自分のようにやたら感心して猫の賛歌を連ねるのではなく、その生き方からいろいろ学び取ろうというものです。中には猫を師と仰ぐような記事もあったけど、「それができりゃ苦労しないよ」と言いたくなるものばかり。前述過去記事で紹介した高木佐保さんの記事もそうで、当時は”学ぶ”というよりは逆説的に猫賛歌の意味で紹介したのでした。

この2匹は何を教えてくれるのかな

人間は、こうしろああしろと言われるとあまりいい気はしないものです。そういった観点から今回は2つの本を選んで紹介します。
ひとつは、かつて「まる、ありがとう」でも触れた『猫はためらわずにノンと言う』 という本。ステファン・ガルニエというフランスの小説家が書いた本で、フランスではベストセラーになったそうです。これは自己啓発本のようでそうでもない。教条的な人生訓のようでそうでもない。数ある紹介サイトの中で、作者の軽いタッチを踏襲したサイトを選びました。

もう一つは時事メディカルというサイトの中にDr.純子のメディカルサロンというコラムがありまして、医学博士で心療内科医他いろいろな肩書を持った海原純子さんという人が書いています。少し古いのですが2年ほど前に『猫はなぜ、心に効くのか』という記事がありました。これも教条的な面がまるでなく、猫といると自然とこんなことがわかりますといった調子の書き方です。


◆「猫はためらわずにノンと言う」紹介サイト

◆時事メディカルサロンの過去記事
(いずれもクリックしてポップアップ)

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どう見たって嫉妬の目だけど

2023年04月22日 | 猫と暮らし猫を知る
わが家の甘えん坊ランキング;
◆赤ちゃん抱っこできるのは;ニャー、チキン、リン、ちび太 (※ニャーとちび太は長時間を嫌がる)
◆膝に乗ってくるのは;チキン、シロキ、リン、ニャー(時折)
◆寝てると上に乗ってくるのは;チキン、シロキ、ニャー(時折)
◆座ってると横に来て「撫でて~」;キー、ポニー、シロキ、リン
◆すぐ横にくっついて寝るのは;チキン、ニャー、ちび太(自室のみ)
◆特筆の行動は;ベタベタはしないけどいつも同じ部屋にいるニャー
        自室(オジン部屋)で他猫がいないと滅茶苦茶甘えてくるちび太

家庭内ノラのクウ、ケン、サクラを除いて、だいたいこんな感じで甘えてきます。
で、数が多いので大抵は順番待ちになる。
順番など無視して、他猫がいるのに強引に一緒にくっつこうとするのがチキン。
そのせいか、シロキも相手がチキンだと強引に割り込んでくる。
ニャーはたまにくっつきたくなっても、先着がいれば諦めます。

まあ、いろいろ個性がありますね。
気になるのは、誰かが甘えているときの他の子たちの目つき。
あの目つきはどう見たって嫉妬だよなあ(人間的に考えれば)。
確かに保護者としては全員にくまなくが基本。
でも積極的なのとか遠慮がちなのとかがいて、平等にというのはなかなか難しい。
しかもニャーには贖罪の意識があってついつい甘くなっちゃうし。
大勢の猫ちゃんとくらしている皆さんはどうしているのだろうか。

何気にいつも傍にいるニャー

なんて思っていたら、おもしろい記事を見つけました。
「ねこのきもちWEB MAGAZUNE」(Benesse Co.)のアンケート記事です。
愛猫が嫉妬していると感じた保護者さんは、何と65%。
具体例も挙げられてますが、まあ、あるわあるわ。
ただよく見ると、相手が猫のときは間接的な意志表示。
保護者が他のことに熱中してたりすると直接邪魔してくるようだ。
なるほど確かに。うちの子たちもそんな感じ。

ただ、同記事にも書いてありますが、猫は人間のような嫉妬はしません。
人間のように自分と他者を比較したりしないからです。
なのでいわゆる「焼き餅」とか「ずるい」といった、負の感情は持たないと言われています。
つまり甘えている子を見る他の子たちの目線は、その子に向けられているのではなく、
あくまでも保護者の行為に向けられているんですね。
甘えている子が幸せそうだろうが楽しそうだろうが気にしない。
保護者に対して、「おーい、いつになったら手が空くんだい?」とか言ってるわけです。

「羨ましい」と思わないなんて、猫って人間より大人なのかもしれないな。
でも時として邪魔しに来たり八つ当たりしたり(転嫁行動)するから、やっぱり同じか。
尚、ちび太のような子について記述した記事も見つけたので合わせて紹介しておきます。

何か不満そうな表情のちび太

  (クリックしてポップアップ)

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リードでお外、の失敗談特集

2022年09月06日 | 猫と暮らし猫を知る
最近は愛猫をリードで外に出す保護者さんが増えてきました。
当家も旧3匹時代から始まって、テンちゃんやニャーと30年近くリードを愛用しています。
でもリードで猫を外に出すのは危険がつきもの。一昨日も不注意満載の記事に出会った。
そこで、僭越ながら啓発の意味で、当家のリード失敗経験をまとめてみました。

不注意満載というのは「まいどなニュース(猫部)」の記事。同サイトにはほっこりする話が多くて自分も愛読していますが、時折ナニコレって感じの記事が出る。山中で保護した猫と17年暮らした話だけど、まず保護した時に幼い捨て猫が数匹いたのに1匹だけ持ち帰った。それだけでアウトでしょう。さらにその猫とのお別れは、リードで外に出したまま寝たら翌朝にいなくなっていたというもの。「最期も〇〇らしく、自然に戻って行ったのかもしれまん」だって。 保護者さんの愛情を強調しているけど冗談じゃない。17年間家の中で暮らした老猫が、外に放り出されて生きていけると思っているのだろうか・・・。

外で日光浴するテツ(手前)、ハナ(車の下)、くも(車の横)

と、偉そうに言ってはおりますが、実はわが家にもいろいろ失敗があったのです。

1.リードを掛けたフックが外れる
ほんの5分くらい目を離した隙に、テツがリードごといなくなった。それから1週間後の未明にテツは帰還したが、その間足を棒にして捜し続けた自分は生きた心地がしなかった。帰って来たテツはリードをつけていなかった。店では商品棚に繋がれていたテンちゃん、モドキに睨まれた子猫ちび太の危機に唸りを挙げて暴れまくり、棚を倒してリードを外し、猛然とモドキを追いかけた。とにかく簡単なS字フックなどは禁物だし、よほどしっかりした場所に掛ける必要がある。

2.リードが絡まって動けなくなる、首を吊る
ニャーがリード生活を始めた頃、リードを柱に巻き付けたりフェンスなどに絡めたりで身動き取れなくなることがよくあった。ニャーは車の屋根に上るのが好きだったが、下りるときにリードがバックミラーに絡まって首を吊ったことがある。また門塀から下りるときに柵状の門にリードが引っ掛って首を吊ったことも。塀の向こう側に飛び降りたりすればリードの長さが足りないだろうし、とにかく高い所は要注意。

車の屋根が好きなニャー、下りる時は特に注意

3.エビバックで首輪を抜く
リードが絡まった状態でこちらが気付かずにいると、イラついたニャーがエビバックで首輪を抜いたことがあった。リードで外にいる猫が首輪を抜こうとエビバックを始めたら、すかさずリードを緩めること。エビバックで抜く力は想像以上に強いのです。下手に引っ張り合うと必ず抜ける。(注:その点ハーネスなら大丈夫だけど、ニャーのように首輪OKでもハーネスを嫌う猫は多い。)

4.繋がれた状態で何者かに襲われる
これは結構よくあります。かつて家の周辺はノラが多かったのでリードで繋がれた状態で襲われたことがある。かつてのハナやテンちゃん、それにニャーも喧嘩に強いので返り討ちにしたりと事なきを得たが、場合によっては重大な怪我をする可能性だってある。リードで庭にいたニャーに気付いた犬散歩の人が、伸びるリードを緩めて犬を庭の中までけしかけたことがあった。中から見ていた自分が思い切り怒鳴りつけたこともありました。

昼はリード生活、夜は事務所泊りだったテンちゃん

5.散歩時の注意:パニックになって制御できなくなる
妻がテツと道を散歩中、後ろから車が来た。やりすごそうと道端に寄った妻とテツ、しかし近づいた車がクラクションを鳴らし、パニックになったテツが道の中央に躍り出た。そこに車が・・、テツは後ろ右足を轢かれました。幸い怪我は軽く、すぐに回復したが、テツには傷痕とトラウマが一生残りました。ニャーも車や自転車が近づいただけでパニックになります。物凄い力で暴れるのでとても制御できません。家の周辺は袋小路で交通量が少ないし、テンちゃんの散歩も店内かSCの裏側だけでした。それでも時折やって来る車や自転車が視界に入ったら、猫を抱き上げて車を見させない。そのような注意を怠れません。

以上のように、猫がリードで外にいるときは片時も目を離せません。ニャーなどはリードにもすっかり慣れて、普段でも簡単に抜けるほど首輪は緩いけど、リードが張れば自分で判断してそれ以上は無理をしない。それでも何が起こるかわからない。不可抗力だってある。つまり一寸の油断も禁物なのです。わが家ではトイレにいくときでさえニャーを家の中に入れてからすませる。くれぐれも、「後悔先に立たず」を忘れないようにお願いします。

門塀の上が好きなニャー、リビングから見守ります

※オジン用後付脚注
以下の過去記事にて確認した。
・3匹揃ってネコ散歩 ~ハナたちの思い出~
・テツとの対話その6・絆 ~帰還への思い~
・お散歩デビュー
・ガニ股散歩のジャックさん
・みう、リードの練習始めました
・リードの達人、お散歩テンちゃん
・バレンタインに自由を
・リードの達人、ニャーとテンちゃん

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