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今日も元気で頑張るニャン

家族になった保護猫たちの日常を綴りながら、ノラ猫たちとの共存を模索するブログです。

ブログをしばらく休止します

2025年08月15日 | ご挨拶・解説・お知らせ
Gooブログ廃止に伴う引っ越しのためです。
ようやく引っ越し関連情報を読み始めたところですが、ITオンチ高齢者の自分にうまくできるかわかりません。
出来なかった場合は新しく出直そうと思っています。
1ヶ月くらい経ったら当ブログにて再度お報せ致します。

オジン

   
ブス顔のニャー「しばらくのお別れだニャ」

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サクラ追悼 「君と過ごした日々」(後編)・介護付家猫生活編

2025年08月07日 | (故)サクラ(新顔)
サクラよ、お前のQOLを少しでも上げようと頑張った保護者 
でもお前が望んだのは介護でも介助でもなかった 
ようやく気付いた「普通の猫らしく暮らしたい」というお前の願望 
最後の少しの間だけどそれを果たせたのは 
お前を失った保護者の唯一の救いだ 

(前編より続く)
サクラよ、保護部屋の生活は快適だったと思うよ
お前は先住猫たちがお邪魔しても全然平気、でも保護者には馴れなかったな
何も食べなかったお前が口を痛がりながらもチュールを食べるようになって
しばらくは総合栄養食のチュールで過ごしたんだ

保護部屋のサクラ(カーテンの陰、左下手前にポニー)

お前の保護部屋生活は意に反して長引いた
極度の脱水と栄養失調のせいで避妊手術も診察も次々と延期になった
見込み診断でステロイドを処方されたときは少し食べるようになったが
薬が切れるとまた食べなくなって、ステロイドの使用延長を願い出た
困ったのは自分で水を飲まないこと チュールで命を繋ぐ日々が続いた 
やがてスプーンでスープを口元に出すと飲むようになり、シーバを少し食べ始め
ケージの中や上に追い詰めた状態で保護者による飲食介助が始まった
口に含んだものが患部に当たると飛び跳ね、のたうち回って痛みに耐える
それでも、自分(オジン)もお前も諦めずに頑張った
診察できずに半年が経ち、保護部屋から解放したけどお前は部屋から出なかった
その頃は少しなら触れたけど、人馴れはその後また後退しちゃったね


食事介助中、「グアッ」とのけ反って痛みに耐える

保護から半年以上経った2023年の5月、ようやく投薬鎮静下診察を行った
診断結果は「難治性口内炎」
癌ではなかったことに安堵 しかし極度の脱水状態が回復せず抜歯等手術は断念
本格的なステロイドとの付き合いが始まった
その頃のお前は保護部屋から遠征することが多くなった
でも食事介助は保護部屋のケージでしか受け付けず、そのた度に探して追い込んだ
ステロイドはなるべく少なく、お前の痛みもなるべく少なく
この兼ね合いが難しい お前との意思の疎通が必要だ やがてわかって来たお前の性格
臆病だけど物怖じしない、遠慮がちで奥ゆかしくてやさしさに満ちている
とっても小さな声だけど、はっきりした鳴き方でしっかりと主張する
難病で急逝した恩義ある猫、みうに似ていたんだ

先住猫たちと (上ニャー、右ちび太、手前チキン)

お前に転機が訪れたのは、この家に入ってから1年経った2023年の秋だった
保護者が店をたたみ、店にいた5匹の猫たちが一気に保護部屋にやって来た
お前は追い出される形で家内放浪の旅に出たが、あの時は本当に焦ったよ
介助の場所を失い、とにかく飲まない食べない投薬もできない
ようやく2階の物干し部屋に落ち着き、出窓で介助を受け付けてくれたときの安堵感
まあ、体調悪化にも拘わらずお前は結構楽しそうだったけどね
それからというもの、お前は物干し部屋(=介助部屋)を中心に家中を行き来した
物干し部屋出窓での飲食介助や投薬が定番となり、お前の生活のルーチンになった
お前の病気(口内炎)の状態は一進一退
自分(オジン)はお前の介護介助の傍ら、疾患や薬の勉強に拍車をかけた
その頃のお前は痛みに慣れた?のか、自分がステロイドの量加減にコツを得たのか
お前の生活に積極性が出て来た
リビングやキッチンで進んで他猫たちの間に入って、甘えることも覚えたようだ
保護者には相変わらず冷たかったけどね


冬は熱帯果樹と同居する物干し部屋 (出窓右端にサクラ)

翌2024年(昨年)の春になると、お前は物干し部屋にいることが殆どなくなった
リビングやキッチンで過ごし、飯時は他の猫たちに交じって待機する
飲食介助の定位置(物干し部屋の出窓)に追おうとしても言うことを聞かない
お前が初めて自発的に水を飲むのを見たのもその頃だ
それでも飲ませなければ 食べさせなければ 投薬もある
ある日、あの時のことは忘れもしない
ようやく出窓に追い込んで飲食介助を試みたけど、お前は頑として受け付けなかった
何度も試みるうちに、お前はキッと目を開いて自分(オジン)の顔を睨んだ
「しつこいわね。いい加減にしてよ!」 その顔は明らかに怒っていた
でも、あんなにかわいい猫の顔は今も昔も見たことがない (写真のないのが残念です)
控えめで奥ゆかしくてやさしいお前が初めて怒った
嫌だからと逃げることをしないで、自分(オジン)の顔をみて怒ったんだ
この人が飲み物や食べ物を出している それを理解しているが故の行動
そのことが何よりうれしかった


飲食介助の場になった物干し部屋の出窓で

同時に、ようやく保護者たる自分にもわかったんだ
お前が望んでいるのは介護でもなければ介助でもない、普通の猫らしい暮らしだ
他の猫たちと同じように暮らす それは口の痛みと共存する覚悟でもあった
その覚悟に感銘を受けた保護者は飲食介助を止めた
お前は保護者から自由の身となり、普通の家猫として暮らすようになった
もちろん当初は心配ばかりで、ずっとお前を見守っていたよ
患部に当たるとのけ反って食べるのを止めていたお前が、少しづつ変わる
のけ反ってもしばらく休み、また食べ出すようになった
諦めずに食べるので、薬を粉末化しウェットに混ぜて与えることが可能になった
自分から水を飲む機会もすこしづつ増えた
お前はこうして、自分の力で自身のQOLを上げていったんだ

他猫の傍にいることが多くなった (サクラ右端、中キー、左リン)

それからのお前は、本当に楽しそうだったね
お前と出会って以来、何回かの法事以外一度も家を空けたことがない保護者
法事もすべて日帰りで移動するほどの徹底ぶりだ
でもそんなことまったく気にならない
お前たちの元気な姿を見るのが何よりの楽しみだったから
夏になるとお前はまた物干し部屋中心になったけど、もう飲食介助は必要ない
他猫との相部屋になっても気にならない
食べたいときはキッチンに下りてきて、小声ながらピーピー鳴いて催促
本当に普通の猫らしくなってきたな
口内炎の痛みは一進一退 都度薬量を加減したがここにきて減少傾向が見え
カロリーエースと言う療養食(流動食)を見つけて、栄養補給も投薬も一段と楽になった
これなら平均寿命越えも夢じゃないと自信が湧いた
そんなお前のお腹が異様に膨らんできたのは、その年(昨年)の暮れだったね

突っ伏していることが多くなった昨年の暮れにお腹が膨らんできた

まず疑ったのは、ルイの命を奪った不治の病、FIP (今では治療薬ができています)
知人の紹介でFIPに強い病院に出向き、腹水を抜いたりと応急処置をしてもらった
その数日後だ お前の容体が急変してぐったりと動かない
検査予定日を待つことなく慌てて病院に駆け込んだ
検査を重ねた上での診断は「心不全」 お前を襲ったのは呼吸困難
胸水を抜くことで一命はとりとめた
いくつか薬を試した結果有効なものが見つかり、年明けに腹水と胸水は消えた
その時の自分は安堵し過ぎて、もう一つの重大な診断結果を忘れていたんだ
重度の貧血・・赤血球が異様に少なかった その時は緊急輸血が必要と先生
ところがいちいち検査して輸血適応猫を探す時間的余裕がない
下痢をしながらもカロリーエースをがぶ飲みしたんだよな 祈るような気持ちで
で、年明けの血液検査ではだいぶ正常値に近くなって胸を撫で下ろしたんだ
何より、お前の元気そうな姿にうかれていた

シッポをピンと上げて歩く上機嫌な姿が印象的

お前は今年の冬はリン一家に合流してコタツ住まい
少し暖かくなると隠れた日光浴場所の保護部屋出窓を陣取り
春にはモドキ一派に加わって、いつもモドキ、ヒョウ、ココと一緒に寝ていたね
保護者はとにかくお前の意思を尊重し、お前は自分の思い通りに暮らした
再び始まった粗相を叱ることなく片付けて回り、食べたいときに食べさせた
人間なら長生きするための我慢を理解する 知識を駆使して楽しめる
でもお前には長生きという発想がない 知識で楽しむ能力もない
その日その時の時間が、お前にとってはとても大切だったんだ
重篤な病気を抱えつつ日々を楽しむお前に、同じ心不全の保護者も励まされた
一方では余念なくお前の病気や薬についての勉強に励む
病院の先生だけでなくメーカーに問い合わせて技術者の見解を聞いたり
そして出て来た不安がオーバードーズの懸念
いつもの先生に相談するとやはり同じ見解
今一度精密検査を行って薬の量を見直すことにした

モドキ一派の真ん中で熟睡 (今年の春)

ところが、その頃はココとチキンのオシッコ詰まりでかかり切りになってしまった
チキンは2度の入院を繰り返し、2匹とも目が離せない
それで頭が一杯になって、お前への対応が遅れてしまったんだ
お前は相変わらず元気そうには見えたけど、暑くなってくると物干し部屋に戻った
ただ、かつてのように出窓に上ることはなく、床の片隅に突っ伏している
それでも飯時はキッチンに下りてきて待機 でも6月下旬には下りて来なくなった
運べばウェットもカリカリもそれなりに食べたけど、食も次第に細っていく
何となく胸騒ぎ 一応お前の安静時呼吸数を測定すると28回/分 正常だった
しかし今にして思えばこの時、お前は何かの問題を抱えて弱ってたんだ
ようやく本格検査の日取りが決まったのは7月中旬の事だった
遅過ぎた自分の対応はどんなに後悔してもしきれない
検査予定日の3日前、お前の両耳が剥げていることに気づいた
疥癬を疑ったけど、室内猫に今更?
これも検査時に、と思っていたらお前の剥げは頭から首へと瞬く間に広がった
7月22日、ようやく迎えた検査の日、お前にはまだ逃げ回る余力があった

病院の待合室にて (ガバペンという精神安定剤を飲ませ、通院はネットに入れて)

やはりお前は疥癬だった
先生は、長期ステロイドの使用でお前の免疫力が低下していたのだろうと
そして本格検査前の血液検査速報値で異常が見つかった
それは年末の心不全診断の時と同じ極度の貧血
赤血球の数も容積も極端に少なく、酸素の取り込みに問題があると推測
白血球と血小板が極端に多い 疥癬を考慮しても多すぎる
その日の検査は中止とし、血液を外部機関に回して精密検査することになった
その結果は1週間後 それまでは疥癬の治療に専念して・・
帰宅してからのお前は、相変わらず物干し部屋の片隅で過ごしていた
食べ物を運ぶとたまに食べたけど、流動食(カロリーエース)が多かった
そして外部機関の検査結果を聞きに行く前日にお前は力尽き
最後の日を迎えたんだ
お前の本質的な問題が口内炎や心不全以外にあったと推測されたのは、その翌日のことだ
(最後の日の様子は「サクラ、突然の旅立ち」をご覧ください)


物干し部屋の片隅で過ごした最後の1週間

サクラよ、お前を失って以来自分は胸苦しさと体調不良に襲われている
実際、体重が急に激増したりむくみが出たりして、心不全がぶり返したようだ
この状態にはれっきとした病名があって、「介護ロス症候群」というらしい
調薬に食事調製、来る日も来る日もお前の事ばかりだった
でも今振り返っても、苦しかったことなんてひとつもない
お前が少しでも長く楽しめるように、それが自分の励みだったからね
お前はそちらの世界で病魔から解放されて、楽に暮らしているのかな
いずれ必ず、このオジンもお前に会いに行く
でももう少し待っていてほしいんだ 残った猫たちに責任を果たし終えるまではね
サクラよ、この家を選んでくれてありがとう
そして充実した日々を、ありがとう

Rest in Peace, Sakura

 











**Memorial**
長年家裏で苦楽を共にしたキジロ(現ハチ)と

サクラと仲が良かったが昨年旅立ったシロキと

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サクラ追悼 「君と過ごした日々(前編)・家裏編」

2025年08月02日 | (故)サクラ(新顔)
やあサクラ。まだ慣れないだろうけど、そっちの世界はどうだい?
こっちはいまだに、物干し部屋の前を通るたびにお前を探してる
オバンもそうらしい
それだけお前の存在は、夫婦の生活の一部になっていたからね

この夏は物干し部屋の片隅にいることが多かった

お前が旅立った次の日、病院に検査結果を聞きに行ったよ
突如かかった疥癬の治療と心臓の経過チェックだったのに
血液検査の速報値があまりにも悪すぎた
感染やコロナウィルスによる敗血症か、何らかの理由による造血機能の低下か
ステロイドの直接的な副作用は見られないが免疫機能の低下は避けられないと
それは今に始まったことでなくて、病魔は少しづつお前の身体を蝕んでいた
そしてついにお前の身体が耐えられなくなった、というのが先生の推測だ
別の病院で心不全の診断を受け、投薬で腹水が引いた時は手放しで喜んだけど
あの時、貧血という診断結果をもっと深刻に受け止めるべきだったんだ

亡くなる1週間前、心臓検査の予定だったがその直前に疥癬にかかった

サクラよ、今の自分は保護者としての後悔に満ちている
お前の表面的な様子に一喜一憂して、病魔の本質を見逃していたこと
お前は最後の日、昼頃から殆ど動かなかった いや、動けなかった
その時は既に身体が異常をきたしていて、苦しかったんだね
お前は声も出せず、心の中で何度も「助けて」と叫んだに違いない
でも保護者はお前が休んでいる姿に安心して、お前の叫びに気づかなかった
夕方にお前は最後の力を振り絞って廊下まで出たけど、それが精一杯 
夜になってようやく気付いた保護者は動転して、お前の旅立ちをも見逃した
その自責の念がロス感情と重なって、今も胸を締め付ける
この保護者は一生、その日の自分の至らなさを責め続けるだろう
(※ 最後の日の様子は「サクラ、突然の旅立ち」をご覧ください)

愛くるしい目と長いシッポが特徴だった

でもなあサクラ、楽しいことだってたくさんあったよな
今は、そのひとつひとつを思い出すことに努めているよ
お前が家裏に現れたのはちょうど7年前(2018年)の8月
その春、リン一家を保護するとソトチビが消え、すぐにシロキとハリーが現れた
2匹の喧嘩声が問題となってハリーを保護したのに、シロキが鳴き止まない
やがてシロキは、臆病でなかなか姿を見せないお前にラブラブだとわかった
童顔で小柄なお前は当時は生後半年くらいに見えたけど
成長しても変わらない風貌を考えると、もっと上だったのかな

2018年初秋、初めて写真に納まったサクラ

家裏時代はいろいろあったね
秋にようやくシロキを保護すると、暮れになって子猫のキジロ(現ハチ)が現れ
翌年2月には若武者ルイが現れた
他にも怖い黄色系が2匹、お前とキジロは隠れながら恐る恐る食べてたけど
やがて怖い連中はルイが追い払ってくれた
ルイは何故か若いお前たちには優しかったね
しかしその年(2019年)の秋にルイがFIPで急逝、家裏はお前とキジロの時代となった

2019年夏、ルイ(下)が一緒に食べていた頃 

お前たち2匹の家裏時代は随分長いこと続いた
キジロは温厚な性格だったけど、それでもお前は警戒心に満ちていたな
すぐに隠れるし、しかも超偏食・超むら食いのお前には本当に手を焼いたもんだ
キジロがほぼ皆勤賞なのに対して、お前には月に2日ほどの"欠勤日"があった
家裏に来て食べないことも多く、その都度FIPなど疑って案じたものだ
今日のサクラはどうだった それが夫婦の日々の会話にもなった
ある晩秋の頃、お前は5日続けて来なかったことがあったな
あの時はさすがに事故や閉じ込めなど心配して、あちこちに連絡しまくった
でも6日目にお前は何食わぬ顔でやって来て、ガツガツと食べまくったんだ

2022年、長年付き合ってきたキジロとようやく同じ写真に納まった

食の細いお前は大きくならず、いつまで経っても子猫のようだった
今にも消え入りそうな感じだったけど、よくまあ長く続いたもんだと思うよ
家裏は倉庫になっていて雨風が凌げるので、お前用に寝床を置いてみた
段ボール箱を2重にして、入り口をお前用に小さく工夫して、中に毛布を敷き詰めた
するとお前はすぐに使い始め、冬の間はそこで暮らすのが定番になった
夕方カイロを交換に行くとたまにお前が入っていて、迷惑そうに飛び出して
でも2mくらい先で作業の終わるのを待っていた
ああ、この子はもう立派なうちの子だ つくづくそう思ったよ


2020年冬、カイロ交換を待つサクラ(右手前が寝床)

お前の最大のピンチは2021年の秋、子猫のケンが家裏に現れた時だ
ケンは当初はお前たちの残飯を食べていたけど、やがて家裏に居座るようになった
ケンのいない間を縫ってうまく食べていたキジロ
しかしお前はケンが怖くて家裏に近寄れなくなった
少し距離を置いた物陰から物欲しそうに家裏のたたき(餌場所)を見つめるお前
たまにケンを追い払ったけど、それでもお前は近寄れない
お前も工夫して裏ではなく庭側に食べにきたり でもそれもケンに見つかった
ついにケンの保護を考え、嫌っていた捕獲機を動物病院から借りて初めて使った
予定外の保護だったけど一発でうまくいった
もしあのとき、捕獲機に入ったのがケンではなくてお前だったら・・
運命の分かれ道なんて、いつも身近なところにあるんだね

2022年、家中のちび太とは勝手口の空気孔を挟んで毎日鳴き合う関係に

お前に異変が生じたのはその翌年(2022年)の秋
その年の夏ごろからお前の様子がおかしかった
とにかく食べない 食べたそうなのに食べない 単なる食の細さとは明らかに違う
最初に疑ったのはFIP いつお腹が膨れてくるかとハラハラだ
このままでは何もしてやれない・・通院のための保護を考えた
でも殆ど食欲のないお前に捕獲機が使えるのだろうか
そんなある日、勝手口を開けるとドアの下にお前がうずくまっていた
衰弱していたのだろう、触っても逃げない 今がチャンス、今が決行の時だ
そっとお腹に手を回し、持ち上げてドアの内側へ、反対の手でドアを閉めた
その瞬間、お前は4年3ヶ月にわたる家裏生活に終止符を打ったんだ
推定ほぼ5才 産まれて以来のノラ生活との別れでもあった

家裏に来ても食べなくなった保護前

サクラよ、お前の生い立ちを自分は知らない
おそらく山の手の、旧農家さん宅の納屋に生息する猫たちの一匹が母猫なんだろう
寒い冬をそこで過ごして、春になって独り立ちしてわが家にやって来た
そして何かの縁でわが家の一員になった以上、必ずお前を幸せにする
お前を保護した瞬間、そんな気力が沸き上がってきたんだ
一方お前は自分の腕から逃げ出し、パニックになって家中駆け回った
勝手口に戻ったが閉まっている その横の棚の上に駆け上ってうずくまった
窮地のお前を救ったのは、日頃から勝手口の内外でお前と親交のあったちび太だ
ちび太はお前を見るとすかさず棚に上ってお前を舐め始めた
やがてお前は落ち着きを取り戻し、家中探検しつつ保護部屋に入った
部屋の入口を閉め、寝床やトイレを外から部屋に持ち込んで保護完了
お前の新しい猫生が始まった
(後編・「介護付家猫生活編」に続きます)

保護部屋では落ち着かない日々が続いたが、ちび太(左)が入ってくると大喜び

(オジンより追伸)
今、自分でも驚くほど強い無気力感や体調不良(「介護ロス症候群」)に襲われています
サクラを看取ってからというもの、サクラの事が頭から離れません
いくつもの重篤な病魔に襲われながら
暗い陰ひとつ見せずにヒョウヒョウと生きていたサクラ
毎日を生きることに一生懸命だったサクラ
猫といえども、そんな姿に感銘を受けていたのだと思います
こんな時、今回のように追悼記事を書いて思い出にどっぷり浸かると少し気が楽になる
「後編」も、ひとつひとつ噛みしめながらゆっくり書いていこうと思います

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ノラたちとの共存を目指して:シリーズ打ち切り終了・出直しのお知らせ

2025年07月31日 | シリーズ終了:ノラたちとの共存を目指して
本シリーズはまだ議論すべき項目を残していますが、今回で打ち切ることにしました。8年半前ブログ開設してすぐに書き始めた本シリーズでしたが、当時いろいろ調べて考え抜いたノラ猫との平和的共存への道筋が、その後自分の知識経験を深めるにつれ現実から遠ざかっていくのを感じていました。それで番外編だの場外編だのと回り道をして軌道修正を試みましたが、この問題の根深さはそんなことでは太刀打ちできないと悟ったのです。

今世界的な問題になっているガザの住民たちの悲劇。こんな理不尽なことが許されるはずがないと思わない人はいないでしょう。ノラ猫たちの過酷な生活や悲惨な運命も、理不尽な苦難という点で同質のものです。人間と違って猫たちは悲壮感を表に出さないから、多くの人は彼らの置かれている立場の過酷さに気づいていない。人間の落とし子であるノラたちにだって、ガザの人たちと同じようにまったく罪がないのです。ノラたちとの共存への道筋は、今問題となっている熊や猪をはじめ野生動物たちとの共存を図る上で、また外来生物の問題解決の際の指標にもなるはずだと思います。

自分が悟った「ノラ猫問題の本質」とは。
その答えは何故ノラが増えるのか、あるいは減らないのかという問いかけを突き詰めていくことでたどり着きました。問題の本質は動物の側にあるのではなく、人間にあったのです。やはり最近打ち切り終了した「エサをやるなは殺せと同じ」シリーズの後半で毎回書いてきたように、どんなノラ猫でもルーツを辿れば必ず捨て猫に当たります。つまりノラ猫問題の本質は人間による「猫捨て」であって、ノラ猫自身の自然繁殖は(問題ではあるけど)2次的な問題だということです。しかし役所やノラ保護ボランティアなどの関係者が『(将来不幸になる猫を増やさないために)ノラ猫にはエサを与えるな』と繰り返し発信することによって、ノラ問題はノラ猫自身の問題にすり替えられた。「自然繁殖を防ぐためにノラ猫にエサをやらない(=餓死させる)」は今では社会通念となり、ノラ猫たちの迫害に拍車をかけたのです。



まず、人間による猫の遺棄は想像よりはるかに多く、ノラ猫自身による自然繁殖に勝るほどの件数だと認識する必要があります。(場外編5・残存する「当たり前のように猫を捨てる文化」参照)  人間による「猫捨て」がなくならない限り、どんなにノラ猫の保護やTNRに奔走してもノラ猫が減ることはありません。これはノラ猫にとってもボランティアの人たちにとってもとても不幸な状況です。問題をすり替えてしまったために、問題の本質(入口)が放置されているのです。

さらにはペットビジネスの闇としての「売れない猫、売れ残り猫」問題。利潤を追求する商売である限り"不良商品"に余計なコストはかけられない。悪質な業者によるこの問題は猫の虐待としてだけではなく、遺棄することによってノラ猫が増える要因にもなっている。そして多頭飼育崩壊の問題。悪意はなくとも明白な猫の虐待であり、ボランティアの手やシェルターを奪うという形でノラ猫保護を阻害する間接的な要因となっている。だからと言って独居老人から癒しのペットを奪うことなく、問題を入口から解決する施策が急がれているのです。

ノラ猫の問題は、ノラ猫自身に焦点を当てて議論しても解決は望めず、人間の側(その悪しき慣習)としっかり向き合うことが不可避です。世の中には既にそのことを悟った人たちがいます。実際、「命」を売らないペットショップが徐々に増えているし、土地開発業者に先住野生動物との共存を図りその施策の義務付けを主張する人たちもいる。まだまだマイナーな存在だけど、こういった行動や考えが社会常識化するように、新しいシリーズでは微力を尽くしたいと考える次第です。

ニャー「オジン、とりあえずお疲れさま」

◆「ノラたちとの共存を目指して」過去記事一覧
その1  資料編「現状と動向調査」(追記:餌やり、地域猫問題) 2017.2.27
その2  現場編「ノラを守るのに理由は要らない」(報道されたボラさんたち) 2017.5.31
その3  エサやり問題・続編「裁判事例の検証・他」(司法が肯定したもの、否定したもの) 2017.8.31
その4  一服編「ノラだからこそ・・かわいい!」(ニャー&みう+テンちゃんの日常) 2017.11.30
その5  闘魂編「許さない、虐待に不法投棄に暗闇ビジネス」 2018.4.29
その6  原点回帰編「再確認・人間性とは?」(食肉、動物駆除と保護活動) 2018.8.31
その7  形而上学編「ノラの幸せとは」(シャッポやソトチビの行動に想う) 2020.1.31
その8  地域猫問題・続編「殺処分ゼロに向けて」(目的達成のために必要なこと)2022.11.30
その9  理想追求編「殺処分ゼロの先にあるもの」(対等の精神と真の共存) 未記述
その10 最終章「共存の終焉」(ノラのいない社会) 未記述
番外編
番外編1「罪と罰」(法の実行と刑罰の妥当性) 2019.3.29
番外編2「動物愛護の精神を問う」(餌やり議論の本質) 2019.10.31
番外編3「エサをやるなは殺せと同じ・第3弾(前編)」(特別加入) 2020.6.30
番外編4「エサをやるなは殺せと同じ・第3弾(後編)」(特別加入) 2020.8.31
番外編5「政治とメディア」(ノラたちの未来を決める人たち) 2021.1.31
番外編6「保護に奔走する人たち」(その2とその6の補足) 2023.7.31
番外編7 「殺処分と暗闇ビジネスからの脱却」2024.7.31
場外編
場外編1 猫の煩悩とはこれ如何に 2021.7.10
場外編2 続・死刑に処すべし? ~死に体・動物愛護法の復活を期して~ 2021.7.21
場外編3 どうしてこんなに軽いのか <続・続・死刑に処すべし> 2021.11.10
場外編4 メディア批評、の・つもりが・・(国民の鏡としてのメディア) 2021.11.24
場外編5 社会の闇 (残存する「当たり前のように猫を捨てる文化」) 2022.6.29
場外編6 ジレンマ(猫捨てを補完するノラ保護活動)2022.7.31
場外編7 ノラたち自身のためのTNR ~命と生活を守るには~ 2022.12.8
場外編8 猫捨て防止啓蒙活動 ~それでもやらなければならない~ 2024.5.19
場外編9 ノラたちを救うために不可欠な警察・検察・裁判官の意識改革 2025.2.25
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サクラ、突然の旅立ち

2025年07月29日 | (故)サクラ(新顔)
昨日の夜、サクラが旅立ちました。思ってもいない突然の旅立ちでした。
昼過ぎには物干し部屋でぐでっと寝ていて、夕方には2階の廊下に。
やはりフローリング上の方が涼しいのだろう、くらいに思っていた。
夜ウェットを持って行ったのは20時頃、夕方見たときと同じ姿勢だった。
えッ、よく見ると脱糞に涎。異様にゆっくりの呼吸。半開きの目がうつろ。

一昨日のサクラ (キッチンにて左ハチ、右ダイフク)

こんなことになってるのに気づかなかったとは。
いつもの病院は終了している。サクラの様子を見ながら夜間動物病院を調べた。
最初に連絡した病院は近いけど2院かけもちで、あいにくその日は遠方の病院だった。
次は少し遠いが夜間緊急を売り物にしている病院。しかし満員だと断られた。
3院目、4院目、どんどん遠くなるがやはりダメ。
結局最初に連絡した病院が診てくれると。遠方だけど1時間ちょっとで何とか行ける。

昨日の昼過ぎ物干し部屋にて

夫婦で連れて行こうと慌てて支度をした。
キャリーケースはもう使えないので、大き目の段ボール箱で運ぼうと・・。
シートを入れて布団を敷いて・・。
ところが、サクラが息をしていない。時刻は20時50分になっていました。
通院予定の先生に尋ねながらサクラの状態をチェックしたり心臓マッサージを試みたり。
しかし息を吹き返すことはなかった。
夫婦がバタバタしている最中、20時40分頃に息を引き取ったのだと思われます。

昨日の夕方2階廊下にて (これがサクラ生前最後の写真となった)

呆然としつつそれからは機械的に動き回り、今日の12時から葬儀。
サクラは遺骨になりました。何だか、あっという間の出来事だった。
一昨日まで飯時にはキッチンに来てピーピーくれくれ鳴きしていたサクラ。
昨日の朝も薬入りのカロリーエースをしっかり飲んだ。
昨日は朝ウェットとカリカリをパスしたけど、夏場は誰でもよくあること。
今、お骨になってるなんてまだ信じられない気持ちです。
くしくも昨日は、サクラ御用達のカロリーエースを大量発注したばかり。
今日は1週間前の検査の結果を聞きに行く日でした。

後悔は山ほどあるし検証したいこともあります。
でも今は、サクラとの思い出に浸りたい。
ただそれだけです。


本日の出棺前

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