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「福島第一原発事故・記者会見3」木野龍逸

2014年10月19日 15時40分40秒 | 読書とか

「福島第一原発事故・記者会見3 欺瞞の連鎖」木野龍逸 2014岩波書店

東電のデータ隠しの目的は何だろう。ただ単に体質なのだろうか。

国はいつまで東電を放置(幇助)していくのだろう。
株式の51%を国が取得して実質国有化したはずなのに、なぜ国はもっと情報のチェックと提供をしないのだろう。
なぜ、そのまま東電に任せたまま、2016年にはその株式を返そうとするのか。

なんだか、台風は『汚染水放出チャンス』とか思っていないか?ね、東電さん。

汚染水の海への漏えいも問題になったのは2013年になってからだったが、専門家の中では2011年の事故後早い段階で当然の事象として認識があったらしい。

P125の水野参事官の発言などとその後の対応を見れば、政府と官僚が曖昧な法律に対しては恣意的な解釈で好き放題することは100%確実だ。これが現在の安倍総理国会発言が信用できない証拠でもある。「そういうことはない」と言って可能性を否定し、法の穴を直そうとしない態度。馬鹿なのか騙して言っていることと違う展開を狙っているのか、まあ、後者だろう。

復興庁はアリバイ作りだけのパブリックコメントで住民の意見を実質無視し、骨抜きの机上の空論復興を進める。
原子力規制委員会は原発再稼働に都合の悪いデータ(原発の地震による被害)は精査を不要とする。

日本が原発輸出を進めるトルコは、日本と同じ地震国。

 

まあ、安倍政権の復興も眉唾物だが、避難者の全員帰還を断念するなど現実路線であることは評価してもいいよね。それに対する支援は東電の対応も絡めてとんでもない状態のままの様だけれど。

 

いろいろ問題があり、それがどうなっていくのかを見ていくためにも、木野さんにはこのシリーズを続けていってほしい。
なので、このシリーズは購入して応援したい。余裕があれば寄付も。

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