きょくたN日常事態宣言

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◆「「この人、痴漢!」と言われたら」粟野仁雄

2010年07月18日 22時03分40秒 | 読書とか

「「この人、痴漢!」と言われたら 冤罪はある日突然あなたを襲う」粟野仁雄 2009中公新書ラクレ

痴漢冤罪の自己防衛として、電車では女性の近くを避ける、撮影機能のない携帯電話にする・・・はぁ~情けないけど仕方ない。そんな時代なのですね~きょくたんは満員電車に乗るくらいなら2時間早く起きて始発に乗りますよ。

あ、「強姦罪は被害者を女子に限定している」けれど、強制わいせつは「男女」だから・・・
チンコをオカマに握られたら「強制わいせつ」で訴えることできるんじゃん!

働けるのにホームレスをしているのは軽犯罪法違反!

ってか、
この本の主題は「冤罪」でした。

人の目を惹くのと、
問題点のわかりやすさ、
そのために痴漢冤罪をちょっと使っているの過ぎない。
(それは「それでもボクはやってない」と同じですね)

御堂筋痴漢被害でっち上げ~ああ、まだ記憶にあるな~小説のねたにもされたりして

  • 冤罪再審(無罪判決のための)で刑事への尋問をさせない
    • 違法行為を闇に葬り去る
    • 裁判官は形式的に無罪になればいいだけ
  • 目撃証言のすり替え(捏造)
  • 死因鑑定の変更
  • おかしな条例(過剰反応)と運用(過剰反応)
  • 検挙率ばかり上げようとする警察官
    • (警察、検察、裁判所の出世(評価)システム)
    • 虚偽でも覆せない(いんちき)調書
      • 刑法156条「虚偽公文書作成罪」のはずなのに
    • 「無罪」の可能性を考えない「有罪」前提の捜査
      • 有罪にするための形作り
      • (意図的な)証言・証拠集め(そこからほころびが出ることもある)
  • 初動捜査の甘さ=勝手な決め付け(習慣になっているのか)
    • 捜査してますアピール「情報提供を~」
      • (まあ、こういう本によって警察への信頼はどんどん失われて、市民は係わりにならないようにするから「情報提供」も減っているんでしょう。それなら余計に地道な捜査が必要になるはずなのに、楽をしようと「情報提供の呼びかけ」ばっかりしているんですね。税金を無駄遣いして)
  • 真実追究と情報公開よりも、失態隠蔽にやっきになる警察
  • 情報リーク=裏づけ調査しないマスコミ
  • 人事異動
  • 検察、裁判所のコピペによる流れ作業
  • 「取調小票」
  • 裁判官の論理飛躍やこじつけ
    • 同判決文内での矛盾(裁判官は気付かない?)
      • 両方ともが当事者となると「警察は信じられるが、一般人の証言は信じられない」は通用しないだろうに。
    • 「調書体裁は整っており、捏造とは認められない」
      • 裁判官ってバカ?
    • (たぶん、特権意識のなかで生まれる官尊民卑)
    • (たぶん、こういう「裁判官ってバカなの?」的な部分のために裁判員制度ができたんだろうけど・・・)
    • (難しい言い回しをしてごまかそうとする時は、おそらく裁判官もそれを認識しており、それは殺人以上に罪の重いことではないか)
  • 拘留の判断は裁判所(だが、すでに形骸化しており判断なし。ほぼ全て許可)
  • 「接見交通権侵害」
  • 「特別公務員暴行陵虐罪」
  • 刑事訴訟法203条(告知義務)「~逮捕~直ちに~犯罪事実の要旨、弁護士~伝えなければならない」
    • ほとんど守られず(でも、人がまわりにいる時でないと証明できないわな~。逮捕の瞬間を目撃したら、是非確認したい)
  • 高すぎる保釈金
    • 「日本保釈金支援機構」(P154、協会の間違い?日本保釈金支援協会
      • (裁判所と結託して儲けてるんじゃないかと・・・あと、天下りとか)

で、どうすんの

  • 納得できない調書にはサインしない
    • 被疑者に調書のコピーを渡すべきだ!
      • 契約書を一方だけが持っているようなもの。
  • 家宅捜索の様子はビデオや写真に撮ろう。
  • 任意捜査であれば警察手帳をじっくり見て、名刺をもらおう。
    • 名刺も渡さないようなら協力する必要はない。
    • (任意で)警察に行くのならパトカーに乗らない。自分で行く。
    • 任意であれば携帯電話を取り上げることは出来ない。
  • 警察官の嘘(グルだから後から証明できない)に騙されない
    • 「認めたほうがいいよ。交通事故と同じで罰金で済むから」
    • 「ここはさ、認めておいて裁判で争えばいいよ」
    • 仲間や家族が裏切っているような騙し
    • 「あの弁護士は止めた方がいいよ」
  • 記憶の不鮮明なことはしゃべらない。
  • 裁判官に逃げ道を作ってあげる。
    • でっちあげだと思っても、「犯罪はあったかもしれないが、犯人は私ではない」
  • 満員電車では「自由な手」をなくす~
    • 間違えられたら名乗って「やってないアピール」
    • 駅事務所には行かない
      • 「おま、私人逮捕になっちゃうだろ」
      • 「駅員、おま、現場見たのかよ!」
      • 「あのね、私はやってないから、それって虚偽告訴罪だよ」
    • 逮捕された携帯電話を取り上げられるから、その前に出来るだけ連絡を~
    • 家族の冗談でも影響するからね

裁判員制度

  • 「裁判員になったらどうしよう」だけでなく、「被告になったらどうしよう」とも考えよう
  • 「公判前整理手続」が冤罪を助長
  • 控訴の増加と1審の形骸化=制度の目的の一つ、「裁判の迅速化」に逆行
  • 取調の可視化
    • 検察は最後の調書作成だけ録画するとしている
      • 経過が省略されて無意味なのに、可視化したというアリバイだけが残る
  • 一生ついてまわる守秘義務=言論統制

警察官、検事、判事が楽して出世しようとしているように見えるが、丁寧に処理していく余裕がない(らしい)こともシステムの問題なのだろう。

とりあえず、
裁判官とか検事という人と出会ったら、
(出会わないけど)
「まあ、大変なお仕事で~お気の毒に」
と言ってあげよう。


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