「舞台」西香奈子 2014講談社
『群像』2013年09月号
大いなる高みから見たら、自分はなんて、恥知らずな人間だったのだろう。
それに気付き、父親を理解するようになるニューヨークの旅
初日からバッグを奪われ、手続きを先送りにし、人間的成長を期待した読者の前には病気ばかり発達していく。
「まさか」盗まれるとは、そして「まさか」そいつが・・・
主人公の葉太がちゃんと『舞台』を読むのだろうかと心配したが、きちんと読めるようになって安心した。
自分の苦しみは自分のものだ!まるごしの自分。
最初と最後に同じ料理を食べて、変化を納得させるなんて、なんて素敵な演出でしょう。
そしてそれは、まさに同じような自意識過剰と不安に怯える青年たちに当てはまるだろう姿。
ネガティブスパイラルに苦しむ者たちよ、早く『舞台』を読めるようになろうな。
それにしても、P23,24の男が女に萎える部分をよく研究しているよね。
あ、あれ、この作品の中で、ゲロって吐いたか?記憶にないぞ!西作品なのに。過去の部分にあったかな。わあ、それだけのために読み直すのは嫌だ。今度また読む機会があったら、ちょっと意識してみよう。ってか、「円卓」(小中学生)も吐いてないし。
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