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「バースト・ゾーン」吉村萬壱

2016年04月09日 12時12分12秒 | 読書とか

「バースト・ゾーン」吉村萬壱 2005早川書房

え、この作品は何も賞を受けていないの?!っていうくらい好きだけど。

神充って、「人間離れ」や「エイリアン」を連想するよ。そして作品は「一九八四」のにおい。「蜘蛛の糸」も。
住民の生活目線からするとテロって震災と似ているかも。
そしてまた「臣女」のもとがここにもあった。

テロリン・・・いやいや。
ねぇ、テロリンの正体は!まあ、ここは当てずっぽうで多くの読者が予感したはず。

彼は布団の上にしゃがみ、肛門を解放した。・・・いやいや。
吉村萬壱の場合はね、我慢できるというか受け入れられる範囲だったりする。自分では無理だが納得する。(「ヤプー」は受け入れられないレベルだが)

国のため、種族の生き残りのための国家による騙し。
わたしには『神充プロジェクト』が温暖化政策に見えるわ。原発政策とね。

 

主人公の一人、寛子はちゃんと死ぬけど、土門が生き延びている終わり方なのね。
まあ、国は神充によっていつかは滅ぶだろうね。
で、共棲する人間たちが新しい種として残るのかも。

 

※ NHKの90年記念作品で「精霊の守り人」をやっているけど、100年ではぜひ「クチュクチュバーン」をやってほしい。
吉村萬壱の作品を発表年代順にさかのぼっていく形で、最終的にクチュクチュバーンになるという形を希望。むふー!
「臣女」の中でも妻のセリフの中にでもクチュクチュバーンを盛り込んでいくと神秘的に!

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